0号さんの評価レビュー

»一覧へ

2017年一番の収穫

観賞手段:テレビ
ネタバレ
3ヶ月毎のTV改編期になると、どのアニメを観るか、週に何本ぐらい観られるか、頭を悩ませるところです。作品自体のストーリーや世界観以外に決め手となるのは、監督、作画監督、脚本家、制作会社等の過去の実績ではないでしょうか。
その意味では「アニメガタリズ」は、未知数で不安な要素が多くありました。DMM? 中国資本が入る? ショートアニメしか作っていない監督? ワオワールドって市民会館で上映するアニメを良く作る会社では?
とはいえ、アニメを語るアニメだから、まあ、とりあえず観てみようか、と思って観始めたらこれが面白いのなんの。週で一番楽しみな番組になりました。
1話から8話まではアニメあるあるネタやパロディで笑わせます。訴えられないギリギリのレベルが素晴らしい。個人的に一番受けたのが「前回の『アニメガタリズ』!」。「「前回の『ラブライブ!』」そっくりの作りで音楽の雰囲気も寄せています。
そしてアニメを語るだけでなく、実際にアニ研でアニメを作る展開となり、文化祭で発表するのが第8話。いかにもアマチュアが作ったような、パースの狂った作画やタイム・シートを打ち間違えたとおぼしき変な間(ま)。打って変わってなめらかに動くラストのCGライブ。大いに盛り上がり、ここで最終回でもよいぐらい。
ところがこの作品が本領を発揮するのは次からです。いつの間にか作品内現実世界がアニメ世界に侵食されていくというまさかの展開に。11話の最後にラスボスかと思わせぶりに登場したキャラは、何と森井ケンシロウ監督その人(実は1話にも登場していて伏線が張られていた)。
そして最終12話。「嘘予告」ならぬ冒頭の「嘘振り返り」で世界の構造が説明されます。くだんの森井監督はあっさり「ナレ死」。
いろいろ熱い展開があって、最後は大団円。スタッフ座談会の記事を読むと、エンディングの世界は、時間軸がずれた世界とのことですが、これは上位世界で、この世界のアニ研が作った作品が「アニメガタリズ」だと解釈することも可能だと思います。
さらなる驚きもありました。番組の最終回は12月24日でしたが、最後にネコ先輩が「次週、行く年来る年、お楽しみに」と。恒例の大晦日番組を話題にして最後に笑いを取りに来たのだな、と思いきや、大晦日、ニコニコ動画に「ユクトシ、クルトシ」なるショートアニメがup! やられました。
3ヶ月間、楽しかったなあ。今後、2期でもOVAでも劇場版でも続いて欲しい作品です。
0号
0号
ストーリー
5.0
作画
4.0
キャラクター
4.5
音楽
5.0
オリジナリティ
5.0
演出
5.0
声優
5.0
5.0
満足度 5.0
いいね(0) 2018-01-04 22:32:16

ログイン/会員登録をしてコメントしよう!