YOU44さんの評価レビュー

ずっと気になってた作品。
何と言っても題名がね…。
『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。』と同じく
原作は伏見つかさ、制作もA-1 Pictures。
妹もの最強の組み合わせだろう。
面白くないわけがない。
今回もA-1の絵はきれいで、太ももは美しい。
マサムネの声は『冴えカノ』の倫也と同じ声優さん。
時々混同する。
更に千寿ムラマサは
『冴えカノ』の英梨々。
ラノベ作家とかイラストレーターとか
『冴えカノ』と共通点が興味深い

オタクの出てくるアニメは面白い。
オタクとヒッキーというのも
政治家とご飯論法くらい相性がいい。
それにしてもヒロインがこれほどの
引きこもりというのは新しいのでは。
深窓のお嬢様はテッパンだが
引き込もりの美少女もいい。
社会擦れしてない（＝うぶ）から
魅力的なのだろう

マサムネが妹にすごく気を使って、優しい。
妹に対してだけじゃなく引きこもりに対して
こういう態度はすごく大切な気がする

「ヒロインがデレるのが早すぎる。
告白はクライマックスまでとっとくの」
山田エルフが言う。
これはまんま『俺の妹』ネタ。
手の内を明かすとは、作者の余裕か

禅僧、侍然としたムラマサがいい。
学習帳に執筆、セーラー服と
ギャップが絶妙すぎる。
「萌え」ポイントを熟知している。
「小説と言うのは自分で読むために書くのだろう。
面白い本文さえあれば名前なんてどうでもいい。
私は小説を書くだけだ。後は知らない」
まるで中島敦夫の小説『名人』に出てくる
弓を忘れた弓の名人のよう。
『俺の妹。』のラスト、兄妹の諦観した
涼やかな表情に心惹かれた。
その訳が今分かった。
「後は知らない」という覚悟ある潔さ、枯淡。
作者（伏見つかさ）の根底に
それがあるのだろう

「そんな名前の人知りません」が常套句のさぎり。
「その人（ムラマサ）完全に集中しきっていて
何やっても気づかなそう。
ちょっとスカートめくってみて」。
「筋金入りだな」と呆れるマサムネ。
心底何かに夢中になれるって素敵なことだ

花火大会の中継で黒猫三姉妹が映る。
秋葉原では桐乃、京介、沙織、黒猫
の4人とすれ違う。元気そうで嬉しい