ふみたけさんの評価レビュー

出会いから展開、そして結末に至るまで新鮮味はなく、また面白さも感じなかった。

理由としては、まず一つに、主人公である福音の緊張感のなさにあるかも知れない。
それが魅力の一つではあるのだが、どんな事態になっても「よ～しっ！」くらいのノリなので、どうも緊張感が伝わらない。
唯一、最終回の前くらいではないだろうか？

次に、その最終回。
悪の親玉を倒す、という展開。
それ自体に不満はないが、最終決戦に向けてシリアスに展開していたのに、オチはあれで良かったのだろうか？
普段が普段だけに、最終回くらいは真面目な話を望んでいたので、どうも肩透かしだった。
「それが良い」と言われればそれまでだが、個人的には面白くはなかった。

そして、その最終回が面白くなかった原因の一つになるが、茶々入れすぎ、だと言う事。

特に、キャラクター名を把握していないが、アイドルレポーター(？)みたいな立場のキャラクターが毎回毎回少しの出番だけ用意されている。
そのキャラクターには
『レポートしている最中にことごとく何かに邪魔されてしまい、レポートが出来ない』
というネタがあるのだが、最初は「可哀想にw」ぐらいの感覚だった。
そして回を重ねるごとに「またかw」となり、ネタとして楽しんでいたのだが、それと同時に思っていたのは、『いつレポートが上手くいくのか？』という事だった。

恐らくそれは最終回、窮地に陥った市民、または主人公たちを助けるために、このネタが生きてくる！

そう思っていたが、決してそんな事はなかった。
最後の最後まで、同じネタで出番が終わってしまった。
『一体何だったのか？』そう思わざるを得なかった。
しかも、合間合間に差し込むので、真面目な話をぶった切ってまでネタをされると、特に面白くもないのが事実。

それと、バニーのキャラクター達。
目的も立場もよく分からなかった上に、上記のレポーターと同じく合間合間に出番を差し込まれるので、ノリについていけなかった。

一つ言っておきたいのは、日常回は個人的には楽しめていた、ということ。
ただ、最終回まで同じノリになってしまうと、物語として締まらないと思う。

元々見ようと思ったきっかけが、福音とクラリンの関係性に『百合』を感じたからなので、その点では、まぁ満足はしている。

ただ、個人的には”合わなかった”のだ。
せめて『つまらない』なら良かったのだが、『面白くない』なので、何とも言えない感想になってしまった。

最後に、個人的に良かったのは、『田中敦子』さんと『森田順平』さんが出演していた事。
見るきっかけの一つでもあるので、出番が多くて楽しかった。