「Intel in Akiba 2009 Summer」トークセッションレポート! Lynnfieldや34nm版SSDの話題も
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ベルサール秋葉原で開催されたインテル主催イベント「Intel in Akiba 2009 Summer」の各トークセッションの模様をお伝えしよう。
※展示物関連や三石琴乃さんが登場したトークセッションは以下の記事にて。
→夏のインテル主催イベントがベルサール秋葉原で開催! P55マザー大量展示
→声優・三石琴乃がインテル主催イベントに登場! 生「サービス、サービスぅ!」も
【写真家・魚住誠一氏×インテルスペシャルトークセッション】
1日目のインテルスペシャルトークセッションは、ポートレート写真家として有名な魚住誠一氏を招いて行われた。まず、魚住氏は、このイベント用に数日前秋葉原で撮影したというロペス貴子さんのポートレート写真を披露。それをもとにデジカメ撮影時のテクニック、心構え、撮った写真のレタッチ方法などを中心に解説を行った。
ステージの様子 | 写真家・魚住誠一氏 | スペシャルゲストとして紹介された2007F1日本GPグリッドガールのロペス貴子さん |
デジカメ撮影時のポイントとして紹介されたのは、撮影時の露出について。通常、アンダー目に撮ってしまうことが多いデジカメ撮影だが、アンダー目にならない程度に露出補正行うことで、いい仕上がりになる場合が多いとした。また、撮影時のちょっとした心得として、被写体との距離を縮めていくようなコミュニケーションも重要だと語り、時には撮影側の積極的なアピール「目線ください、撮影後のありがとう、的な視線」なども大切だと語った。
その後、ステージ上で自身によるフォトレタッチテクニックを披露。PhotoshopCS4の各種機能「自然な彩度」「白とび軽減」「アンシャープマスク」を使っての仕上げに方ついて説明した。ちなみに、用意されたPC(Core i7-965 Extreme)の軽快さに「私の持ってるマシンより早くて、いいですね」といったコメントもあった。
最後は、ロペス貴子さんと同じ事務所の青木未央さんも登場。一般向けのフォトセッションが設けられ、一斉にフラッシュがたかれていた。
右・青木未央さん |
【マイクロソフトセッション】
マイクロソフトのセッションでは、同社の森洋孝氏が登場し次世代OS「Windows 7」について解説を行った。セッション冒頭で「コンシューマ向けでWindows 7を説明するのは今回が初めて」と明かし、発売予定の10月22日に向けて今後露出する機会が増えていくと語った。
マイクロソフト 森洋孝氏 |
今回、森氏が強くアピールしたのは「ユーザーの声を最大限活用した」という点。ユーザーからの声が多かったという「機能の充実より基本性能の向上」「日本市場への更なる最適化」といったテーマを解説し、従来OSとのパフォーマンス比較や新機能についてデモを交えながらアピールした。
パフォーマンスの面ではWindows 7/Vista/XPの、起動/シャットダウン/ファイルコピー/大きなファイルを開く際にかかる時間などをシートで比較・提示し、より短時間での動作が可能になっていることを強調。さらに新機能については、マウス操作で行えるウィンドウのまとめての開閉動作(「Aero シェイク」とよばれる機能)や、アイコンの並び順が自由に変えられるタスクバー、さらに強化されたタスクバーでのプレビューなどを実際に操作し、その魅力を伝えた。
このほか、「互換性」についても触れ、従来から搭載されていたOSの互換モードについては、ソフトインストールの失敗時に自動的に立ち上がるウィザード形式に変更されたほか、症状と動いていたOSを選択するだけで、モードをアクティブにできる簡単さもアピールした。
【インテルのセッション】
インテルのセッションでは技術本部の秋庭正之氏と神様こと天野伸彦氏が登場。秋庭氏はCore i7の特徴や2年ごとに刷新されていくインテルのプロセッサ製造技術の解説をしたほか、2009年後半に登場する次期CPU「Lynnfield」(リンフィールド/開発コード名)についても言及し、Core 2 Quad Q9650と比べた性能比較のスライドを提示、14%~40%ほど高いと説明した。
インテル 秋庭正之氏 |
天野氏のセッションはSSDや「Lynnfield」を中心にした内容となった。
冒頭、前回の出来事に触れ、翌週からお詫び行脚に出ていたことを明かし、再びイベントに出ることができるようになったと話した。そのため今回のスライドはすべて広報のチェック済みになっており、「検閲済」判が押されたスライドを見せ会場内からは笑いが起こった。
インテル 天野伸彦氏 |
まず最初に解説が行われたのはSSD。
「すべてのSSDは同じようなもの・・じゃない」とし、インテル製SSDの魅力を、ランダムリード・ライト性能の高さ、独自コントローラーの搭載、ウェアレベリング技術などの採用を挙げ、そのアドバンテージをアピールした。実際に他社製品(OCZ製Vertex/Summitシリーズなど)とのIOPSの比較を行ったスライドを提示、グラフを引用する形で「若いもん(後発製品)にゃ、負けられねぇ」と語った。
また、現行の50nm版NANDフラッシュを採用したSSDのほかに、よりシュリンクした34nm版NANDフラッシュを採用した新型SSDも「まもなく量産開始」とのこと。それ以上踏み込んだ話しはなかったが、表示されたスライドには「form,fit and function compatible with 50nm」とあり、「アルミ風のボディになる」といったコメントがあった。
次に説明が行なわれたのは、次期CPUの「Lynnfield」と「Core i7(Bloomfield)」の違い。
まず、両CPUの物理仕様を語り、対応ソケット(LGA1366→LGA1156)や、搭載メモリ(DDR3-800/1066・トリプルチャンネル→DDR3-1066/1333・デュアルチャンネル)、L3キャッシュ(8MB→最大 8MB)、TDP(135W→95W)などの違いを挙げた。また、Hyper-Threadingの有無についても触れ、Lynnfieldではモデルによって搭載の有無があることを説明した。
そして、今週の山場とアピールしていたのが、Core i7にも搭載されている「インテル ターボ・ブースト・テクノロジー」の話題。同氏はLynnfieldでの採用も期待できるとし、1枚のスライドを映した。スライドはインテルの公式資料でLynnfieldのターボ・ブースト・テクノロジーを示したようなもの。積み上げられたオレンジのブロックが5段になっていることから、「何かをアピールしているのではないか?」と言ったコメントもされた。ちなみに、Core i7に搭載されている同テクノロジーは、最大2段までとなっている。
そのほか、前回のイベントでアピール(?)した「Core i7/i5/i3」についても触れ、「今後、Core iブランドはファミリ名がパフォーマンスグレードを表していくものになる」(ファミリ名=対応ソケットではなく、例えば、LGA1156のLynnfieldコアを使ったCore i7もありうる)ということを述べた。
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□「Intel in Akiba 2009 Summer」イベント情報
【取材協力ショップ】:ベルサール秋葉原
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