ついに発売「スプラトゥーン3」レビュー! シリーズ経験者によるファーストインプレッションを新要素紹介とともにお届け

2022年09月14日 18:280

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2022年9月9日、「スプラトゥーン3」がついに発売となった。2021年2月18日に配信された「Nintendo Direct」での電撃発表以来、発売を心待ちにしていた人も多かったのではないだろうか。今回は、そんな「スプラトゥーン3」について実際にプレイしたファーストインプレッションを、「スプラトゥーン」シリーズ1、2をプレイした経験者である筆者の目線からお届けしたい。

今回の舞台は混沌の街、バンカラ街! 新ブキや新ステージ、大乱戦のトリカラバトルなど新要素盛りだくさん!


アクションシューティングゲーム「スプラトゥーン」シリーズの最新作、「スプラトゥーン3」。2022年6月末時点で世界累計1348万本を売り上げた前作「スプラトゥーン2」の発売から、約5年ぶりの完全新作だ。発売までの間に新情報が出るたびにワクワクしていたゲーマーも多かったのではないだろうか。かく言う筆者も、そのひとりである。



インクを塗り合い、塗った面積の広さを競い合うというユニークな基本ルールはシリーズそのままに、新たなブキやステージ、さまざまな新要素や新しい遊びが加わって、大幅なパワーアップを遂げた「スプラトゥーン3」。そんな本作の舞台となるのは、混沌の街「バンカラ街」だ。スプラトゥーン2の舞台だったハイカラスクエアとはガラリと雰囲気が変わり、多様な海洋生物と建造物がひしめき合う、独特の雰囲気を持つ都市となっている。ちなみに、この混沌の街・バンカラ街は「スプラトゥーン2」のオンライン対戦イベント「フェス」の最後のお題であった「混沌VS秩序」にて「混沌」陣営が勝利した結果を受けて作られた舞台だそうだ。



数々の新要素がひしめく「スプラトゥーン3」だが、まずはバトル面から紹介していこう。


基本となる対戦モードは、「ナワバリバトル(レギュラーマッチ)」だ。これは、4人1組のチームに分かれて、インクを撃って地面や壁を塗りまくり、3分間という制限時間でどれだけの面積を塗ったかを競うというバトルである。どれだけ相手を倒したかではなく、どれだけの面積(ナワバリ)を塗ったかが勝利を左右する点が大きな特徴。これらの基本ルールは、「スプラトゥーン3」でもこれまでのシリーズから変化はない。

しかし本作には、「イカロール」「イカノボリ」といったアクションが新たに追加されているほか、空中に浮かぶ装置「スポナー」からバトルがスタートする形式となるなど、これまでのシリーズからの変更点がいくつか存在する。シリーズ経験者はこれらの要素に早く慣れ、自分のものにすることが重要となってくるだろう。



バトルの舞台となるステージについては、「スプラトゥーン3」から追加された新ステージが複数存在する。煙突のように隆起した奇岩が特徴的な観光スポット「ユノハナ大渓谷」や、バンカラ地方沿岸の埋立地にある巨大な市場「ヤガラ市場」のほか、「ゴンズイ地区」「ナメロウ金属」「マテガイ放水路」といった5つのステージが、発売時点で存在している新規ステージとなる。それぞれ特徴やギミックがまったく異なるため、ステージの地形や構造を知ったうえで立ち回っていくのが勝利のカギ。バンカラ街にある「さんぽ発着所」からさんぽを行い、バトル前にステージの下見をしておくのもいいだろう。

さらに本作では、前作から続投されたステージのほかに、第1作である「スプラトゥーン」から復活するステージも存在する。こちらは、長くシリーズを遊んでいるプレイヤーにとってはうれしいポイントと言えるだろう。



バトルを制するうえで欠かせないのは、“イカ”ことインクリングたちが扱う、バラエティ豊かなブキだ。こちらもステージ同様、「スプラトゥーン3」から登場する新たなものが複数存在する。


メインウェポンでは、弦を引き絞り、離すと複数のインクを同時に発射する、弓のような形状の長距離向けブキ「ストリンガー」と、遠心力でインクの刃を飛ばし、力をためて振れば強力なタメ斬りに変化する刀のようなスタイルの近距離向けブキ「ワイパー」が新たなブキ種として追加されている。


筆者は実際に使ってみて、ストリンガーとワイパーは得意な射程に差はあるものの、ともにややクセが強い点では共通しており、どちらかといえば中級者~熟練者向けのブキであるように感じた。どちらもこれまでのブキにはなかった新たな可能性を秘めており、見た目やモーションもかなりカッコいいので、愛用するプレイヤーが増えそうな予感だ。



サブウェポンには新たに、相手をマーキングできる索敵機能を備えたブキ「ラインマーカー」が追加されたほか、スペシャルウェポンには新たなものが多数追加。ドリンクの入った冷蔵庫を出現させ、ドリンクを取った味方にさまざまな上昇効果を与える「エナジースタンド」や、地面に突き刺して周囲にウェーブを発生させ、相手にダメージを与えて位置をマーキングできる「ポップソナー」、サメ型の乗り物に乗って突進し、止まると爆発して周囲にダメージを与える「サメライド」など、戦局を覆す可能性を大いに秘めた個性豊かなスペシャルウェポンが追加されている。自分で使う際はもちろん、対戦相手が使ってきた際に素早く対策アクションをとるためにも、各スペシャルウェポンの特徴をしっかり把握しておくことが勝利へのカギとなるだろう。


※画像は公式動画より


これまでのシリーズに用意されていたランク制バトルであるガチマッチは、本作では「バンカラマッチ」という名称に変更された。こちらはナワバリバトルとは異なるルールで戦い、「ウデマエ」を上げていくというもので、従来同様「ガチエリア」「ガチヤグラ」「ガチホコバトル」「ガチアサリ」の4種類のルールが時間によって変化し、入れ替わり開催されるシステムとなっている。


バンカラマッチには、ひとりでしか参加できないがウデマエポイントを一気に稼げるチャンスがある「チャレンジ」と、4人までで参加可能だがウデマエポイントの増減が控えめな「オープン」の2種類のスタイルが用意されており、同じ時間帯でも異なるルールやステージで開催されている。


また、従来の「スプラトゥーン」シリーズのガチマッチでは、負けが続くとウデマエが落ちる仕組みになっていたが、「スプラトゥーン3」のバンカラマッチでは、1度上がったウデマエは下がらない仕様に変更されている点にも注目したい。ただし、バンカラマッチには3か月ごとのシーズン制が採用されており、シーズンの境目では全プレイヤーのウデマエが下がる仕組みになっていることは覚えておこう。



スプラトゥーンシリーズの定番である期間限定イベント“フェス”は、これまでは2つの勢力に分かれてバトルをしていたが、「スプラトゥーン3」では3つの勢力に分かれて戦う三つ巴の仕様に変更されている。


さらに、フェスの後半には3勢力が一堂に会する新たなルールの「トリカラバトル」が開催される仕様となった。これは、中間発表2位と3位の勢力から2人ずつ、1位の勢力から4人が参加する、2人vs4人vs2人の大乱戦だ。1位の勢力は防衛チームとしてステージ中央のスーパーシグナルを守りながらナワバリの確保を目指し、2位・3位の勢力は攻撃チームとして逆にスーパーシグナルを奪って防衛チームの勝利を阻止することとなる。スーパーシグナルを奪えばインクを吐き出してナワバリを広げてくれる「マトイ」が届けられ、バトルを有利に進められる。


フェスは、記事執筆時点ではまだ一度も開催されていないが、8月28日の9時~21時の期間に開催された「スプラトゥーン3 前夜祭」では、発売に先駆けてフェスを体験することができた。実際に筆者は、中間発表1位のチョキ陣営で前夜祭に参加して「トリカラバトル」を体験したが、両サイドから迫りくる敵勢力からスーパーシグナルを防衛しつつ、タイミングを見て相手のナワバリを奪いに行かなければならないという立ち回りは想像以上に忙しく、これまでにない緊張感とともに、仲間との連帯を感じるバトル体験となった。「前夜祭」でチョキ陣営ではなかったプレイヤーにはぜひ、今後開催されるフェスで、中間発表1位での緊張感あふれるトリカラバトルを体験してみてもらいたいと思う。


※画像は「スプラトゥーン3 前夜祭」のもの


シリーズおなじみの「ヒーローモード」と「サーモンラン」は本作でも健在! 追加された数々の新要素をチェック!


バトル以外のモードでは、前作同様、ひとり用の「ヒーローモード」と、協力モードの「サーモンラン」が存在する。本作「スプラトゥーン3」では、ヒーローモードはストーリーやステージが完全一新されており、サーモンランには新たな要素や新たな敵が追加されている。というわけで、まずは「ヒーローモード」から紹介していこう。


本作の「ヒーローモード」の主人公は、ナワバリバトルに興じつつ、相棒のコジャケとともにジャンクを探しながら日銭を稼いで暮らすバンカラ街の若者――つまり、あなた自身である。ある日、ひょんなことから「New!カラストンビ部隊の」隊員3号に任命された主人公は、バンカラ街のエネルギー源である失踪したオオデンチナマズを取り返すべく、悪のタコ軍団に立ち向かうこととなる…というのが本作のヒーローモードのおおまかなあらすじだ。


前作および前々作のヒーローモードからつながりがあるストーリーとなっているが、本作だけでも完結しているため、初めてシリーズをプレイする人でも問題なく遊べるので安心してほしい。



数多く用意されたステージにひとりプレイで挑戦し、敵を倒してギミックを攻略しながらゴールを目指すという、ステージクリア型アクションゲームのスタイルがヒーローモードの特徴だ。


スプラトゥーンシリーズを初めてプレイするという人は、このヒーローモードから遊ぶことで、ストーリーを追いながらイカ世界のことを知りつつ、基本的な操作を習得することができる。筆者は実際に序盤をプレイしてみたが、インクの撃ち方や視点操作のやり方といった初歩的な内容から始まり、敵の倒し方やインクの中を泳ぐ方法など、まさに「スプラトゥーンの基礎」とも言うべきアクションの数々を遊びながら順に学べる作りになっていた。シリーズ初プレイの人の中には、ゲームを始めてすぐにナワバリバトルでガンガン戦いたいという人もいるかもしれないが、そのはやる気持ちをおさえてヒーローモードの序盤をプレイして、ある程度の基本アクションを習得しておくことで、その後のナワバリバトルをどれだけスムーズに楽しめるかが大きく変わってくるのではないかと思う。



バトルにはないヒーローモード固有のアクションとして、相棒の「コジャケ」を投げるアクションがある。コジャケは、遠く離れた場所にあるギミックを起動させたり、敵を攻撃したり、はたまたオトリとして敵の目をひきつけたりといったさまざまなアクションでステージ攻略の手助けをしてくれる。通常のバトルとは違う新鮮なプレイ感を楽しみつつ、けなげに頑張るコジャケのキュートさにも注目してもらいたい。

なお、コジャケはフィールド中に点在するじゃまな「ケバインク」を食べて除去することが可能となっている。フィールドをすみずみまで探索するうえでも、コジャケの存在は欠かせないものとなっているのだ。



さて、もうひとつ、スプラトゥーンに欠かせないモードと言えば「サーモンラン」だ。


スプラトゥーン2から登場したサーモンランは、最大4人でチームを組んで参加し、迫りくるシャケを倒しながら金イクラを回収して納品し、制限時間内に指定されたノルマの達成をみんなで目指すという、いわゆるPvE(Player vs Enemy)スタイルの遊びだ。基本的なルールは前作から変わっていないため、4人で役割を分担しつつ力を合わせて目標を達成するという爽快感は本作でもしっかりと味わうことができる。



本作からの新要素としてはまず、倒すことで金イクラを入手できる強力な「オオモノシャケ」に新種が追加されたことがあげられる。遠くから砲弾を放つ「テッキュウ」や巨大なハシラを突き刺して高所からインクをばらまく「ハシラ」、地面に発生させた丸いリングにダイブ攻撃を仕掛ける「ダイバー」、空中からバリアを放出し地上のシャケを護衛する「ナベブタ」など、新種はどれもクセモノ揃いだ。ほかのオオモノシャケ同様、それぞれ有効な倒し方が異なるため、事前に情報を確認しつつ、実戦で慣れていこう。なお、テッキュウやハシラは、倒したあとに残るオブジェクトをプレイヤーが利用できるため、うまく活用すれば金イクラ回収を効率よく進められる点も忘れずに覚えておきたい。



本作からのさらなる新要素としては、超大型の個体「オカシラシャケ」の登場があげられる。


これは、バイトをクリアすることでたまるオカシラゲージが上がっていくことで、時折バイトのウェーブ3終了後に乱入が発生するというものだ。


このエクストラウェーブでは目標が金イクラの納品からオカシラシャケの撃退へと変わり、手に入れた金イクラをオカシラシャケに向けて撃つ「イクラキャノン」を使って大ダメージを与えることができるようになる。筆者も実際にエクストラウェーブを体験したが、オカシラシャケはほかのシャケとは比べ物にならないほど巨大かつ強力であり、そこに普通のシャケとオオモノシャケも加わって、てんやわんやのカオスなバトルが楽しめた。


時間内でのオカシラシャケ撃破はかなり高い難易度に感じたが、4人で巨大なボスの討伐を目指すというのは、サーモンランだけではなくこれまのでスプラトゥーンシリーズ自体になかったタイプのプレイ感覚であり、新鮮でエキサイティングな体験が味わえる。たとえ撃破できなくても、「次こそは!」というモチベーションとともに、次回のオカシラシャケ発生までバイトに打ち込むというルーチンが生まれるため、ただでさえ高いサーモンランの中毒性をさらに高める要素になっていると筆者は感じた。フレンドを誘ってバイトにいそしむことも可能なので、気心の知れた仲間たちとともにオカシラシャケ撃破を目指すのもよいのではないだろうか。




バトル以外にも新たな遊びや機能がてんこ盛り! 一度遊び始めたら、もうバンカラ街から抜け出せない…!?


さて、ここからは、各種モード以外での「スプラトゥーン3」の新要素を紹介していこう。

まずは「ロビー」だ。バトルを始めるために訪れることとなるロビーには、アクセスすることができるさまざまな設備が用意されている。まず注目すべきは、ロビーに併設されている試し撃ちスペースだ。これにより、バトルのマッチング待ちの間に肩慣らしや暇潰しとしてブキの試射ができるようになった。前作や前々作ではマッチング待ちの間、特にやることがなく手持ち無沙汰だったため、この試射スペースの登場は筆者的にはかなり推したいポイントだ。


それ以外にも、戦績を確認したり、最近のバトルの様子をある程度再現できるメモリープレイヤー機能が使える「ロビー端末」が置かれていたり、フレンドのバトルに合流したり近況に「イカす!」を送れるフレンドの「ブンシン」が現れたりと、ロビーには便利な機能が多数存在しており、これまでのシリーズから格段に遊びやすさがアップしているのを感じられた。


ちなみに、サーモンランを行うクマサン商会の内部にも、試し撃ちスペースやブンシン機能が実装されている。これもまた、プレイヤーにとってうれしい要素と言えるだろう。



もうひとつ、大きな新要素としては「カタログ」があげられる。

これは「ザッカ屋」で入手できるもので、3か月ごとに切り替わるシーズンごとに内容が変化し、無償で配布される。バトルやバイトをすることで「カタログレベル」が上がり、カタログ限定の特別なギア(装備品)など、さまざまなアイテムを手に入れられる仕組みになっている。ほかのゲームで言うところの、いわゆるバトルパスやシーズンパスのようなシステムであり、プレイヤーのモチベーションアップに大きく寄与していると筆者は感じた。後述するロッカーで使用できるアイテムや、ナワバトラーで使用するカードなども手に入るので、ランクやウデマエといった“ガチめ”のシステムではあまりモチベーションが上がらないようなライト・カジュアル寄りのプレイヤーにとって特にうれしいシステムになりえるかもしれない。



先述の「ロッカー」もまた、本作から登場した新機能だ。これは、同じく本作から登場の「ザッカ屋」での購入などで手に入れたオキモノやステッカーのほか、持っているブキやギアを並べて、自分のロッカーを自由に飾り付けられる要素となっている。

保存したロッカーはほかのプレイヤーにも公開され、ほかのプレイヤーが公開しているロッカーの閲覧も可能。カッコよくカスタマイズするだけでなく、思わずクスッと笑ってしまうようなネタ系のデコレーションなどもできるので、バトルの息抜きにピッタリの遊びとなっている。プレイヤーたちの工夫次第でさまざまな“イカした”作品が生み出されそうな、大きな可能性を感じられた。



プレイヤーがカスタマイズできる要素としては「ネームプレート」もあげられる。これは、バンカラ街のイカたちが名刺代わりに持っているもので、バトルやバイトの際だけでなく、広場に登場する際にも使われる。このネームプレートは、「プレート」「2つ名」「バッジ」といった要素を組み合わせて自由にカスタマイズできる仕組みになっている。どの要素もゲームをやり込んでいくことで手に入れられるものであるため、自分のやりこみ度、少々オーバーに言い換えるならば“スプラトゥーン3愛”をほかのプレイヤーに対して誇示できる要素だと言えるだろう。



もうひとつ紹介しておきたい新要素は、「陣取大戦ナワバトラー」だ。名前だけ聞くとナワバリバトルの新ルールや新イベントか何かのようだが、これはなんと、カードを集めてデッキを組んで戦う、カードバトルゲーム。毎ターン手札からカードを選び、カードごとに決められている図形をつなげて、盤面を塗りつぶしていき、最終的に相手より多くの陣地(マス目)を獲得すれば勝利という、ナワバリバトルの雰囲気をカードゲームに落とし込んだルールとなっている。単純明快なルールながらもパズル的なおもしろさと思考の読み合いの駆け引きがあり、やってみるとこれがなかなか奥深く、思わずハマってしまう。じっくり考えて楽しむこのナワバトラーは、スピーディーでスリリングな展開を楽しむナワバリバトルに疲れたときの気分転換にもピッタリのミニゲームとなっている。



これらの新要素に対して筆者が感じたのは、「バンカラ街からプレイヤーを離さない」という、作り手の静かながらも強烈な意思だ。試し撃ちスペースの存在は、プレイヤーがマッチ待ちの間にコントローラーから手を離して画面から目を離して気が途切れることを防ぎ、カタログやネームプレートの要素は、やり込むことのおもしろさを底上げしてプレイヤーを飽きにくくさせている。


さらにロッカーやナワバトラーは、激しいバトルの連続や敗北続きで疲弊してしまったプレイヤーたちが、息抜きにほかのゲームを起動するのではなく、スプラトゥーン3を起動したままバンカラ街の中でリフレッシュできるようにという仕掛けになっている。バトルやヒーローモード、サーモンランといったメイン級のコンテンツに、これらの新要素が絡み合うことで、「スプラトゥーン3」は“やめどきを失ってずっと遊び続けてしまう”作品に仕上がっているように筆者は感じた。



シリーズ経験者も未経験者も、この機会にみんなでイカ世界へ飛び込もう!


というわけで、「スプラトゥーン3」のファーストインプレッションを、新要素の紹介とともにお届けした。

「スプラトゥーン3」が発売されるという情報を最初に聞いた際、正直なところ、筆者は「スプラトゥーン2が多少アップグレードしたぐらいなのでは……?」「スプラトゥーン2にアップデートを加えるというやり方ではダメなのだろうか……?」という気持ちを抱いていた。しかし、実際に「スプラトゥーン3」をプレイしてみると、「これだけ進化しているならば、新作としてリリースされて然るべきだったな」というポジティブな考えに変わった。ゲームを遊びやすくする要素や、遊び続けるためのモチベーションとなる要素がたっぷりと詰め込まれている「スプラトゥーン3」は、間違いなくこれから長い年月、世界中の人々に親しまれ続ける作品になるだろうと断言できる。


スプラトゥーンシリーズが気になっていたもののまだプレイをしたことがないという人はぜひ、この「スプラトゥーン3」からイカの世界に飛び込んでみてもらいたい。経験者や熟練の猛者が多いのではないかと尻込みしてしまうかもしれないが、“人生初スプラ勢”もそれに負けないぐらい多いだろう。その証拠として、SNSや動画配信サイトで「人生初スプラ」で検索をすれば、今作からイカの世界に飛び込んだという数多くの同志を目の当たりにできるはずだ。


シリーズのファンもシリーズ初プレイの人も、スプラトゥーン3発売というお祭りのような“イカした”この機会に、みんなでバンカラ街に集まって世界を大いに塗り替えていこう!




筆者:百壁ネロ
ゲーム買いすぎちゃう系フリーライター。現在積みゲー300本以上。小説家でもあります。著作は「ゆびさき怪談 一四〇字の怖い話」(PHP研究所)、「ごあけん アンレイテッド・エディション」(講談社)など。
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