「スプラトゥーン3」いよいよ発売目前!大人気作「スプラトゥーン」シリーズを振り返る!

2022年09月07日 12:000

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2022年9月9日、Nintendo Switch用に「スプラトゥーン3」が、いよいよ発売となる。前作「スプラトゥーン2」から約5年ぶりの新作ということで、待ちきれない気持ちでワクワクしている方も多いのではないだろうか。8月28日に開催された「前夜祭」も大盛り上がりだった「スプラトゥーン3」の発売に先駆けて、本稿ではシリーズの歴史を振り返るとともに、最新作の情報も紹介していく。

シリーズ1作目「スプラトゥーン」


2015年5月28日に、任天堂の完全新規IPタイトルとしてWii Uで発売されたシリーズ1作目「スプラトゥーン」。カラフルでポップなデザインに加えて、インクを塗り合い、塗った面積の広さを競い合うという、これまでにないタイプの対戦型TPS(サードパーソンシューティング)ゲームとして注目を集めた。2015年12月には国内での売り上げが100万本を突破したが、これは当時のWii Uユーザーの約2.5人に1人が購入している計算となり、「スプラトゥーン」がどれだけヒットしたかを物語っている。



プレイヤーは、ヒトの姿とイカの姿に自由に変身できるキャラクター「インクリング」を操作し、インクを撃って地面を塗って、相手を倒しながら戦っていく。


本作の基本となる4人対4人のチームで戦うオンライン対戦「ナワバリバトル」では、3分の間にインクを撃ち合って地面や壁を塗っていき、塗った面積が広いチームが勝利となる。敵をインクで撃って倒すことも可能だが、敵を倒すこと自体は目的ではなく、あくまでも塗った面積によって勝利が決まる点がポイントだ。「敵を倒して生き残る」ことが目的となる従来のバトルロイヤル系シューティングゲームとは一線を画した、斬新なシステムだと言えるだろう。ちなみに、第1作目である「スプラトゥーン」のオンライン対戦には、誰でも参加できる“レギュラーマッチ”と、ランクが一定以上に達したプレイヤーだけが参加可能な“ガチマッチ”が存在した。



ヒトの姿とイカの姿で行えるアクションが異なるという点が「スプラトゥーン」シリーズの大きな特徴だ。


ヒトの姿ではブキを使ってインクを塗ることができるのに対し、イカの姿では自分が持っている色のインク中に潜って地面や壁をスピーディーに泳ぐことができる。また、潜っている間はブキのインクを補充できるほか、敵から見つかりにくくなることも可能。状況に応じてヒトとイカをうまく切り替えることが重要となる。




ナワバリバトルで獲得したお金では、「ブキ」や「ギア」を購入できる。


ブキはバトルの主力となる「メインウェポン」、サポートする「サブウェポン」、バトルの切り札となる「スペシャルウェポン」の3つがセットになっている。メインウェポンには、銃のようにインクを撃つシューターのほかにも、広範囲を一気に塗り進めるローラーやインクをためて遠くまで狙い撃つチャージャーなど、バラエティ豊かなブキが存在。


ギアは、キャラクターが身につける服装であり、「アタマ」「フク」「クツ」の3種類が存在。見た目がオシャレなだけでなく、インクの回復速度が速くなったり移動速度が上がったりなど、バトルの手助けになる能力がついている。自分なりのイカしたファッションを見つけるのも大きな魅力と言える。



そのほかにも、ひとり用のオフラインモード「ヒーローモード」や、2つのチームに分かれて勝敗を決める期間限定イベント「フェス」など、さまざまな遊びが用意されていた。また、インクリングたちが集う街「ハイカラシティ」でアイドルとして活躍するアオリとホタルの2人組「シオカラーズ」の存在も、大いにプレイヤーを盛り上げた。また、Wii Uに内蔵されたネットワークサービス「Miiverse」を利用して投稿したイラストやメッセージがゲームの世界に表示されるという機能も、ユーザーたちを大いに楽しませた。



シリーズ2作目「スプラトゥーン2」


2017年7月21日に、Nintendo Switchで発売されたシリーズ2作目「スプラトゥーン2」。基本的なシステムは前作そのままに、グラフィックの強化やシステム面の強化、ゲームバランスの改善や新モードの追加などによって、より遊びに磨きがかかったタイトルとなっている。なお、「スプラトゥーン2」は2022年3月末時点で、日本国内で500万本以上、世界で1300万本以上を売り上げている。




スプラトゥーン2では、拠点となる舞台がハイカラシティから「ハイカラスクエア」へと変わり、前作のシオカラーズに代わってテンタクルズが新たに登場。さらに、ハードがNintendo Switchに変わったことで、Nintendo Switch本体を持ち寄っての最大8人までのローカル通信プレイにも対応した。



スプラトゥーン2では、バトルの舞台となるステージが一新。ミュージックフェス海上を思わせる「ガンガゼ野外音楽堂」や、大学のキャンパスを模した「海女美術大学」など、個性豊かなステージが新登場した。さらに、インクレールやスポンジといった新たなギミックも追加され、戦略の幅を広げた。


そして、ブキにも新たなものが追加。両手に一丁ずつ持つブキで、回転しながら高速で移動できるスライドを使うことができる“マニューバー”や、傘のような見た目のブキで、インクをチャージすることで傘を展開し、攻撃を防ぐことができる“シェルター”など、新たなブキが登場し、プレイヤーたちを大いに盛り上げた。


サブウェポンにも“カーリングボム”や“タンサンボム”など新しいブキが追加されているほか、スペシャルウェポンについては前作から種類が一新。ゲームに新たな戦略性が生まれた。



「スプラトゥーン2」では新たなオンラインモードである「サーモンラン」が追加された。これは、ほかのプレイヤーと協力しながら襲い来る「シャケ」を撃退しつつ「イクラ」を集める、PvE(プレイヤー対敵CPU)モード。インクリングたちに人気のアルバイトであるサーモンランでは、働きぶりに応じて「クマサンポイント」が得られ、バトルに役立つアイテムを獲得することができる。シャケにはザコシャケとオオモノシャケがおり、さまざまな種類が存在する強敵のオオモノシャケをうまく撃破できるかどうかが攻略のカギとなった。



ひとり用のオフラインモード「ヒーローモード」は、前作から一新。前作に登場したシオカラーズのホタルナビゲートのもと、全32ステージのクリアを目指す、ストーリー要素が含まれたコンテンツとなっている。さらに、追加ダウンロードコンテンツである「オクト・エキスパンション」を購入すると、タコのような見た目の若者を主人公とした新たなひとり用モードを遊ぶことが可能。地下に広がる謎の実験施設を舞台に80のステージを進んでいくという、大ボリュームのコンテンツとなっている。



シリーズ3作目「スプラトゥーン3」


2022年9月9日に、Nintendo Switchで発売予定の、シリーズ3作目にして最新作「スプラトゥーン3」。基本的なシステムはこれまでのシリーズを踏襲しつつ、新要素が多数追加されている。



拠点となる舞台は前作のハイカラスクエアから、混沌の街「バンカラ街」へ。多様な海洋生物と建造物がひしめき合う、独特の雰囲気を持つ都市となっている。さらに、MCには、前作のテンタクルズに代わって「すりみ連合」が登場。サメ使いの後継者“フウカ”、ウツボ使いの一族“ウツホ”、古式舞踊の当主“マンタロー”による3人組のユニットで、ステージ情報などを伝えるバンカラジオでパーソナリティを務めるかたわら、フェスになるとみこしの上で舞い踊り、フェスを大いに盛り上げてくれる。



「スプラトゥーン3」には、これまでのシリーズにはなかった新たなブキが追加される。 メインウェポンは、現時点でいくつかの新たなカテゴリーのブキの登場が判明。弦を引き絞り、離すと複数のインクを同時に発射する、弓のような形状の“ストリンガー”や、遠心力でインクの刃を飛ばし、力をためて振れば強力なタメ斬りに変化する“ワイパー”などが登場する。



サブウェポンには、新たに“ラインマーカー”が登場。狙った方向に一直線に飛んで遠くまで攻撃できるだけでなく、通過した場所にしばらくの間線を描き、触れた相手をマーキングする、索敵も行えるブキとなっている。


スペシャルウェポンは、ドリンクの入った冷蔵庫を出現させ、ドリンクを取った仲間に一定時間移動速度上昇などのさまざまな効果を与える“エナジースタンド”や、力をためて一気に突進し、止まると爆発するサメ型の乗り物“サメライド”、連射力バツグンのショットと攻撃範囲の広いカノン砲を搭載したカニ型の多脚戦車“カニタンク”など、新たなブキが追加されている。



バトルの舞台となるステージは、時間によって変化し、種類もさまざまだ。煙突のように隆起した奇岩が特徴的な観光スポット「ユノハナ大渓谷」や、バンカラ地方沿岸の埋立地にある巨大な市場「ヤガラ市場」など、バラエティ豊かなステージが新たに追加される。また、「キンメダイ美術館」や「マヒマヒリゾート&スパ」といった、過去のシリーズに登場したいくつかのステージが復活。シリーズのファンにはうれしい要素となっている。さらに、アップデートでステージの追加も予定されており、発売後も楽しみだ。



スプラトゥーンシリーズの定番である期間限定のお祭りイベント“フェス”は「スプラトゥーン3」でも健在。


従来は2つの勢力に分かれてバトルを行っていたが、今回は3つの勢力に分かれて戦う仕様に変更。さらに、フェスの後半には3勢力が一堂に会する新ルール「トリカラバトル」が開催される。これは、中間発表2位と3位の勢力から2人ずつ、1位の勢力から4人が参加する、2人vs4人vs2人のバトル。1位の勢力は防衛チームとしてステージ中央のスーパーシグナルを守りながらナワバリの確保を目指し、2位、3位の勢力は攻撃チームとして逆にスーパーシグナルを奪って防衛チームの勝利を阻止することとなる。これまでのフェスとはひと味違った、さらなる熾烈なバトルが展開されることだろう。



協力モードのサーモンランは、本作では「サーモンランNEXT WAVE」となって登場。最大4人でチームを組んでバイトに参加し、迫りくるシャケを倒しながらイクラを回収し、制限時間内に指定されたノルマの達成をみんなで目指すという基本システムは前作同様だが、今回はバリアを放出し地上にいるシャケたちを護衛しようとする「ナベブタ」や、遠くから重たい砲弾を撃ってくる「テッキュウ」といった新種のオオモノシャケが登場する。


さらに、時おり出現する超大型の個体「オカシラシャケ」も存在。オカシラシャケが現れると、バイトの目的がオカシラシャケの撃退に変更されるほか、金イクラを持っていれば大ダメージを与える「イクラキャノン」を撃つことができる。


なお、シャケが街を襲う特別な現象「ビッグラン」もアップデートで追加予定となっている。こちらの続報にも期待したい。



そのほかにも、新たなギアパワーの追加や、ブキの購入システムの変更、従来のガチマッチがシーズン制の「バンカラマッチ」へ変更されるなど、シリーズ経験者にとって特に見逃せない要素が多数存在する。シリーズ経験者といえば、「スプラトゥーン2」のセーブデータがあると「ゴールドブキチライセンス3枚の付与」や「ランクに関係なくバンカラマッチに参加できる」といった特典が受けられる点もうれしいポイントだ。


バトル以外の要素では、新たなステージや物語が待ち受けるひとり用モード「ヒーローモード」のほか、カードゲームでナワバリバトルが楽しめるミニゲーム「ナワバトラー」や、持っているブキやギア、ザッカ屋で買ったザッカを並べてデコれる「ロッカー」、バトルに挑む際のネームプレートやエモートなどのカスタマイズ要素の追加などもあり、楽しみの幅が広がっている。



発売まであとわずかとなった「スプラトゥーン3」。公式サイトの情報や、定期的に更新される公式ツイッターの情報などをチェックしつつ、はやる気持ちを抑えながら、バンカラ街での新たな“イカした”バトルの始まりを待とう。


  • タイトル情報
  • 「スプラトゥーン3」(任天堂)
  • 発売日:2022年9月9日
  • 価格:パッケージ版:6,578円(税込)
  • ダウンロード版:6,500円(税込)
  • 公式サイト:https://www.nintendo.co.jp/switch/av5ja/index.html


筆者:百壁ネロ
ゲーム買いすぎちゃう系フリーライター。現在積みゲー300本以上。小説家でもあります。著作は「ゆびさき怪談 一四〇字の怖い話」(PHP研究所)、「ごあけん アンレイテッド・エディション」(講談社)など。
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