弱いものイジメと戦う心やさしきヒーロー・竜宮戦士竜斗、参上!【ご当地ヒーロー超大全 第15回】

2019年07月01日 16:440

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今月は、愛知県知多郡武豊町のご当地ヒーロー「竜宮戦士竜斗」を大特集するゾ!

 

むかしむかし、ある村に浦島太郎という漁師が住んでいました。

ある日、太郎が浜辺を歩いていると、大きな亀が子供たちにいじめられていました。

太郎は子供たちから亀を助け海に逃がしてあげました。

しばらくして、太郎が釣りをしていると海から声がします。あの時に助けた亀が顔を出し、亀の主人がお礼をしたいと伝えられます。太郎は招待に応じ亀の背に乗り海底にある竜宮城に案内されました。竜宮では美しい乙姫と絢爛豪華な食事や音楽。タイやヒラメの舞いや踊りを楽しむうちに3年の月日が流れてしまいました。帰郷を申し出た太郎に乙姫は玉手箱を土産に渡します。

「この玉手箱には竜宮で過ごされた“時”が入っています。これを開けずに持っている限り、年を取らず若いままでいられます。箱を開けると時が戻ってしまうので決して開けてはなりません。」

太郎は玉手箱を土産に地上に帰郷しました。驚くことに、3年の月日のはずがガラリと変わった情景に太郎は腰を抜かします。近くにいた翁に話を聞くとはるかに長い年月が地上では経っていて、家族や知人はとうの昔に亡くなっていたことを知りました。失意に沈んだ太郎が玉手箱を開けると、なんと太郎は一気に年を取ってしまい老人になってしまいました。

 

――といった、誰でも一度は聞いたことがあるだろうおとぎ話「浦島太郎」。今回は、そんな浦島太郎伝説が残る、愛知県武豊町を守っているヒーロー「竜宮戦士竜斗(りゅうぐうせんし・りゅうと)」を特集します。

 

 

武豊町と浦島太郎伝説

「竜宮戦士竜斗」が守る武豊町は、中部・東海地方・愛知県の知多半島にあり、三河湾に面したベイエリアの港町です。総人口は42,929人(推計人口、2018年10月1日)、町の木は「クスノキ」、町の花は「サザンカ」です。

町名の由来は明治11年に現・武豊町のエリアにあった、長尾村と大足村が合併する時に、長尾村にあった武雄神社(御朱印あり)と大足村にあった豊石神社(御朱印なし)それぞれの頭文字をとり武豊村になりました。その名称が現在の武豊町の由来になったとされています。

浦島太郎伝説のある町で、「浦島太郎」のおとぎ話に由来する名称が地名として多くあり、その多くは観光スポットにもなっています。

今回は代表的な場所を紹介しようと思います。「知里付神社(ちりゅうじんじゃ)」(御朱印なし)には浦島太郎が持ち帰った「あけずの箱」(玉手箱)が社宝として残されており、境内には浦島神社(御朱印なし)という浦島太郎をお祀りしている神社も鎮座しています。次に、海沿いにある「竜宮神社」(御朱印なし)。浦島太郎が乙姫を偲んで建立したと言われる神社で、昭和34年の伊勢湾台風被害で海水浴場が閉鎖になるまで浦島音頭による竜宮踊りが浜辺で取り行われ、奉納されていました。

現在の海岸線は工業地帯になっていて、一帯には中部電力武豊火力発電所がたたずんでおり、近くには乙姫橋がかかっています。

最後に浦島太郎伝説とは別の竜の伝説がある、大足地区の豊石神社を紹介します。むかしむかし衣浦港に住む竜神の親娘がおりました。竜神の娘「姫大御神(ひめおおみかみ)」は人間に化身し、人間の若武者と恋に落ちます。ですが、これに反対した父竜は雷雲を召喚。その雷に撃たれた娘の竜は命を落としてしまいます。この伝承を受け、結ばれぬ恋に散った娘の竜の霊を偲んで「大足蛇車まつり」がとり行われるようになりました。まつりは、蛇車と呼ばれる山車の上に褌一丁の男たちが乗り、竜の口になぞらえた手筒花火を振り回す勇壮なもので、毎年7月に開かれています。

 

  

 

竜宮戦士竜斗の誕生

そんな武豊町に降臨した竜宮戦士は、いったいどんなヒーローなのでしょうか。これからは竜宮戦士竜斗の誕生にまつわるエピソードをご紹介したいと思います。

誕生のきっかけは、今から15年ほど前、地元保育園で行われた「母の会」で催されたオリジナルヒーローショーです。そこで行われたハンドメイドなヒーローショーが近隣の保育園、幼稚園の保護者達の話題にのぼり、他の園からもヒーローショーの依頼がたくさん来るようになりました。このショーを始めたのは、地元保育園に通う園児の保護者のひとり。

子ども達の笑顔のためにと、ボランティア活動を開始します。

彼が活動し始めて数年が経った頃、テレビ番組にて「ご当地ヒーロー」という言葉を耳にし、近県にも数多くのご当地ヒーローたちが活躍していることを知ることになります。ちょうど何となく流れでやっていた、ハンドメイドのヒーローショーに限界を感じていた頃でもあり、一念発起し、地元に因んだ「ご当地ヒーロー」を生み出すことを決意し行動を開始します。

 

ですが個人のボランティアから始めたヒーロー活動ということもあって、コスチュームを作る予算もなく「ご当地ヒーロー」計画は一時頓挫してしまいます、そんな折、地元商工会青年部より地元で開催されるステージショーの出演依頼が来るのです。しかしまだ準備不足だったため、その年はキャンセルすることになるのですが、商工会担当者からの「来年はぜひ!」というラブコールに応じて、翌2011年に「竜宮戦士竜斗」が武豊町「産業まつり」に降臨します。この時のデザイン案、ストーリー設定などは、根気と根性で急ごしらえしたそうです。

くしくも東日本大地震のあった年ということもあり、その後、「竜宮戦士竜斗」は東北地方にも積極的に遠征するようになり、その地域のご当地ヒーローたちと絆を深めることにもなりました。

武豊町に伝わる「浦島太郎伝説」をベースにしている「竜宮戦士竜斗」は、浦島太郎がいじめられている亀を助けるというエピソードから「弱いものイジメはダメ」というメッセージをコアコンセプトに、道徳と倫理観を子ども達に伝えるためのショーを中心に、日々活動しています。

 


教訓を生んだヒーロー竜斗推参!

ここからは「竜宮戦士竜斗」のプロローグストーリーをご紹介します。

はるか昔、海では竜神が治める「竜宮」といわれる幻の文明が栄えていました。竜宮の民は「海の民」とも呼ばれ、非常に文化的な生活を営んでいたのです。

その竜宮の中心には「竜神石」という神秘の石が据えられており、「良心」と「邪心」というパワーを宿し竜宮の文明世界のバランスを保っていました。ところがある日、竜神石を守るひとりの神官「イジメタロギャー」が、竜神石に宿る邪心に魅入られ、己を「大魔邪神」と名乗り、竜宮を支配して海の民を恐怖させます。

そこで竜神は大魔邪神と、竜神石に宿る邪心を封印するために、竜神石の良心を使って竜斗に化身。大魔邪神と対決します。両者の力は拮抗し、最終的に竜斗はみずからの肉体もろとも「あかずの箱」に大魔邪神を封印してしまいます。世界の平和は守られたものの、竜神石と主の竜神を失った竜宮は海の民と共に一夜にして海底に沈んでしまったそうです。

 

月日は流れ、この出来事が伝説として語り継がれている漁村でのある日、ひとりの漁師が浜辺で子ども達にいじめられている亀を助けました。亀は助けてもらったお礼にと漁師を伝説の竜宮へ案内します。見る者を圧倒する神秘の国「竜宮」で漁師は竜宮の姫から豪勢なもてなしを受けました。あっという間に3年の月日が流れ、漁師は望郷の念にかられます。

漁師と恋仲になった竜宮の姫は、故郷に戻ろうとする漁師を引き止めますが、最終的に彼の気持ちを汲み、送り出すことにしました。この際、姫は「持っていると、ほかの人よりもゆっくりと時間が経過する」という竜宮の秘宝を土産に持たせます。姫は、漁師が再び竜宮に訪れることができるようにと願いを託したのです。この時、姫は「決して秘宝の箱を開けないように」という約束を漁師と交わします。

やがて竜宮の姫は漁師との間に生まれた子どもと友に、一度だけ地上に姿を現しました。時間が止まった竜宮では子どもを育てることができないので、父親である漁師のもとで育ててほしいと説明。それを受け入れた漁師は、子どもを育て始めます。その後、子どもは父親の元ですくすくと成長し、時は現代に至ります。

 

ある日、子どもは家の片隅で埃をかぶっていた、不思議な箱からささやかれる声に気づきます。竜宮の姫の施した妖術を解けるのは漁師の家系のみ。生まれながらにして妖術を解く能力を持っていた子どもは、箱から聞こえる声に言われるがまま「開かずの箱」を開けてしまいます。

封印を解かれた「竜神石」は、長い間蓄積し続けてきた「邪心」を解放! そして「邪心」が暴走を開始し、「イジメタロギャー」として現代に復活してしまいます。

しかし同時に、「良心」とともに「竜斗」が復活し、イジメタロギャーの退治を試みます。ですが、現代では邪心を持つ人間が多いため、竜斗は単身でイジメタロギャーに対抗できません。そこで竜神の娘の血を引いた漁師の子供――竜神の孫の力を借りて、竜宮戦士竜斗に変身。邪心を司るイジメタロギャーとの戦いに身を投じることになるのです。この続きは、「竜宮戦士竜斗」ショーでご確認ください!!

 

 

竜宮戦士竜斗のスペックはこちら

 

 

左右「竜宮戦士竜斗」ヒーロー 

スペック

・身長:180cm

・体重:68kg

・必殺技:竜神爆裂斬(悪い心を24時間封印する)

特殊能力:悪事不動波(悪い心を持つ者の動きを一時的に止める)

・武器:竜神剣

・変身前: 不明

職業: 不明

 

浦島伝説の町、愛知県武豊町のご当地ヒーロー! 心やさしい戦士で子ども達の笑顔を

守るために戦い続ける!

 

 

次回のご当地ヒーローは、どんなヒーローなのでしょうか!? 乞うご期待!

 
(文/ヒセキGFX)

©RYUTO PROJECT

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