放映時はそれほどでもなかったのに、その後ガンプラなどで爆発的に人気となった「機動戦士ガンダム」の続編となる作品。当然ながら当時のガンダムファンは期待して待った。でも、その期待は半分は失望に変わった。それが「Zガンダム」だったと思っている。
「1年戦争」から数年後の世界ということもあり、あのファーストガンダムで輝いていたキャラ達もかなりの数で出演。言ってみれば、あの戦争の後日談なのだが、ほとんどみんなダメな大人になっている。カツは生意気なガキになっており、ブライトさんはさらに軟弱な感じになっている。そういうのはファンはあまり見たくなかった光景ではないだろうか。
世界観もわかりづらい。連邦とエウーゴとティターンズ、そのうえ、ネオジオンだっけ、が出てくる。子供心に意味がよくわからなかった。主人公のカミーユは、そもそものキャラ設定がなんだかよくわからない。キレる子供? 彼は何に対して憤っているのか。ラストで急に狂っちゃうけど、いかにも唐突だった感じがする。イデオンのような悲壮さがない。
なぜか出てくる敵キャラ(味方も)がほとんど女性。これは今のアニメにつながっている。要するにハーレム展開の走り。キャラデザのせいか、脚本のせいか、誰一人共感できない。ファーストはこんなじゃなかった。脇役のミハルの死ですら、ものすごく悲しかった。Zは誰が死んでも何とも思えない。それが一番の違い。
好きな方もいるので気を悪くするかもしれませんが、僕はどうにもなじめなかった作品です。この後、しばらくガンダムシリーズは見ませんでした。