芸人アニソンDJ BANBANBAN鮫島さんの評価レビュー

お母さん。ちょっとこれ見た？


もしよかったら見て欲しいんだけど。
めちゃくちゃいいよ。

「範馬刃牙 後編（地上最強の親子喧嘩編）」て言うアニメ。

すごくいいよ。

前編ももちろんよかったんだけどね！


とうとうこの範馬刃牙が父親に挑むんだ。

え？どういうことか？て？

この主人公 範馬刃牙の目的は「地上最強の格闘家」になることじゃないんだよ。

父親より強くなりたい。ただそれだけなの。

で、その父親が、たまたま地上最強の男だっただけの話。

男の子は、どこだって父親がライバルになる時が来るんだよ。

うちもそうだったじゃないか。

兄弟みんな、父親を憎んでいたじゃないか。
兄弟みんな、お母さんのことが好きじゃないか。

まあ、ここであまり書くことじゃないけどさ。

たださ、憎んでいた父親のことも
実は尊敬していたり

本当はしっかり恩を感じていたんだよね。

それがうまく表現できなかったんだろうな。

男の子なら、だいたいそうなんじゃないかな。

そんなことをこの作品はとてもとてもよく描いてくれてるんだよ。

ただ

ただ一つ難点なのは

「スケールがデカすぎる」てこと。

一つも我々の日常に落とし込めないんだよね笑

例えば範馬刃牙の父親 「範馬勇次郎」はさ、

ボロボロになった実の息子を見て
一目見ただけで体の全ダメージを把握するのさ。
「顎 亀裂、肋骨 4本骨折。尺骨 損傷、、、」とか。

うちのお父さんはさ、具合の悪い自分を見ても
「早く寝なさい」ぐらいしか言わなかったよね。


例えば範馬刃牙の父親 「範馬勇次郎」はさ、

エアーで味噌汁を作るんだよ。

そこにはない豆腐を切り、ネギを切り、味噌を溶かして、エアーで味噌汁を作るんだよ。



うちのお父さんはさ、
エアーの給料袋で家族を泣かせてたよね。


本当にスケールがデカいよ。範馬勇次郎。

お母さんもこれを見たら
範馬勇次郎みたいな旦那が欲しいと思うんじゃないかな。思うか！

めちゃくちゃな父親とのめちゃくちゃな勝負は「地上最強の親子喧嘩」。

あまりにも荒唐無稽な戦いなのに
なぜか感じる強い説得力。

根拠が確かにある説明、解説。

こうするしかなかったのかもしれない決着シーンに最後はなぜか感動すらするよ。

うちらもお父さんと
しっかり決着をつけんといかんかもね。

それがどんな方法なのかわかんないけど

こうして文章にして残すことが
お父さんにとってもよいことなのかもしんないね。

お母さんもよかったら見てみてね。


「範馬刃牙 後編（地上最強の親子喧嘩編）」は、
本当に 男の親子を愛情いっぱいに描いた作品だよ。