原作ゲームが、秋葉原で敵の服を脱がせて倒すというお馬鹿な内容ですが、アニメのアキバズトリップはそれをさらに上回るギャグアニメになっています。
秋葉原らしい(?)マニアックなネタの数々。
時折、風刺もあったりして毒気も感じられました。
WWEをアニメでパロディにするというのは初めて見ましたし、あるあるという感じで最高でした。
主人公のタモツは、昨今のアニメの主人公とはかけ離れた性格のキャラで面白かったです。皮肉を言ったりしないし、まるで両津勘吉のように趣味に没頭する・・・。
不労所得で生活するのを目標にしている浪人生らしいですが、スト2を懐かしいと言っていたり、いったい何歳なんだ。
ヒロインたちもユニークで、「まとめ」「にわか」「アホカイネン」と名前からぶっ飛んでました。
ただ、「アリサ・アホカイネン」はフィンランド人というのが腑に落ちる部分で、フィンランドには「○○ネン」という名前の人が多いんですね。
そして彼女の口癖「もい」はフィンランド語で「やあ」という意味。
まとめは典型的なツンデレヒロインですが、ヒロインとは思えないくらいいつも敵にボコボコにされてるのがやたら面白かった。
その他のキャラクターもクレイジーな人物ばかりで見ていて飽きませんでした。
さりげない台詞にもネタが仕込まれていたり、そういう脚本上のディティールも好印象でした。
話を本筋に戻すと、敵(破繰者)を脱がせて倒すという設定があって、毎回申し訳程度に脱衣要素あるんですが、むしろそこじゃなくて毎回テーマの異なる様々なネタに全力投球していました。
その最たるは9話の遊戯王パロディでしょうか。
視聴者が遊戯王のアニメとかを見て心の中でツッコミを入れていたことを台詞にしてくれていて笑えました。
一応ボーイ・ミーツ・ガール的な要素として万世架まとめが主人公に惚れるんですが、その部分のさりげない描写が可愛さをうまく引き出していてとても良かったです。
どのキャラにも愛着が沸いた良いアニメでした。
それと、いまだかつてないくらいモブキャラが雑に書かれているのも注目です。
群衆は小学生が描いたくらいの絵だったりするんですが、それも笑えます。
やりたい放題なアニメでした。