【2024】宇宙・ロボット・近未来!未来を感じるオススメSF漫画10選!

2024年06月02日 12:000

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「機動戦士ガンダム」や「ドラえもん」などのアニメに加え、映画「スター・ウォーズ」や「アベンジャーズ」など、未来への期待や想像が掻き立てられる作品は世界中で愛されている。そこで本稿では、宇宙・ロボット・近未来など幅広くくられるSF(サイエンス・フィクション)ジャンルから10作品をピックアップ。それぞれの作者が織りなす未来の世界観を感じてみてはいかがだろうか。

項目
銀魂
アトム ザ・ビギニング
All You Need is Kill
人形の国
新装版 度胸星
ゲー魔王
性別「モナリザ」の君へ。
天牢のアヴァロン
横浜駅SF
鍵つきテラリウム

SF漫画

銀魂著:空知英秋/全77巻

 

数多の異人(天人:あまんと)が権力を握る江戸の街では廃刀令が敷かれ、剣や刀で生きてきたほとんどの者が失業していた。姉とともに父が残した道場の再建を目指す新八(しんぱち)は、バイト先で天人を容赦なく木刀でぶったたく、万事屋銀ちゃんこと銀時(ぎんとき)と出会う。

 

ある日、借金取りが新八の道場にやってきて、姉を借金の代わりにと連れ去られてしまう。新八は銀時を頼り、原付で空飛ぶ宇宙船に乗り込むことに。

 

時事ネタを取り入れた炎上スレスレの痛快なギャグと、男気あふれる漢たちの戦いが持ち味の本作は、累計発行部数は5800万部を超える大ヒット作品。アニメや劇場版、実写映画など多岐にわたるメディア化を果たした、日本を代表するSFコメディだ。

アトム ザ・ビギニング著:手塚治虫、カサハラテツロー、ゆうきまさみ、ほか

 

謎の大災害から5年後の日本が舞台。ロボット産業が飛躍的に栄えており、ロボット工学科修士の研究生であるお茶の水博志と、研究生仲間の天馬午太郎も”心”を持つ新型人工知能「ベヴストザインシステム」の開発研究のために忙しい日々を送っていた。

 

ある日2人は、ロボット制作のコストを工面するため、賞金付きの大会「ロボット・レスリング」に参加することに。しかし、前回チャンピオンのマルスの開発者を好奇心から探ってしまい、裏社会の問題へと巻き込まれてしまう――。

 

本作は、永遠のヒーロー・鉄腕アトムの誕生を新たな解釈で描いた前日譚。2017年にはテレビアニメも放送される。

本作品の魅力は、2人が生み出したロボット「シックス」との交流。ロボットなのにどこか愛らしく、人間味も感じてしまう。そんなSF漫画だ。

All You Need is Kill著:桜坂洋、竹内良輔、安倍吉俊、小畑健/全2巻

 

人を皆殺しにしようとしている謎の化け物「ギタイ」と、人類は大規模な戦争を長年続けていた。兵士として初出撃したケイジは、そのギタイにあっけなく殺されてしまう。しかし、気が付くとケイジは出撃1日前のベッドの上だった。

 

ケイジは、一度死んだことによる恐怖で基地から逃げ出したものの、突然現れたギタイにより死亡。何度もよみがえるループに気付いたケイジはその力を利用し、古兵のような戦いで戦場を駆け抜ける!何度も死を経験するという、想像を絶する過酷さが、ケイジの表情から感じられるはずだ。

 

本作はライトノベルをコミカライズしたもの。2014年には、トム・クルーズを主演にハリウッドで映画化も果たした。
戦う・死ぬ・目覚める繰り返すループものだが、ループするたびに主人公が成長していく。
たった2巻と感じるかもしれないが、本作を読み終えた後に感じる充実感は格別。原作小説では描かれなかったストーリーにも注目だ。

人形の国著:弐瓶勉/全3巻

 

人工天体アポシムズは地底から4層ほどの場所に居住地があり、外側になるにつれて厳しい環境が広がっていた。雪で覆われた一番外側の世界を生きるエスローは、リベドア帝国が狙うものを偶然手にしてしまい襲撃を受ける。

 

共に暮らしていた人々は殺され、自らも死を迎える寸前、謎の自立型機械がエスローに力を与える!人工天体や「人形病」など唯一無二な世界観は、壮大かつ緻密だ。

 

作者・弐瓶氏は、2014年にテレビアニメ化された「シドニアの騎士」やアニメ劇場版が公開された「BLAME!」を手がけた人物。SFダークファンタジーを20年以上描き続けてきた本格派の世界観をその目で確かめてほしい。

新装版 度胸星著:山田芳裕/全4巻

 

月面着陸から50年余りがたち、人類はついに火星への有人着陸に成功。しかし、謎の柱のようなものが突如として現れ、宇宙船を破壊し地球との通信が一切途絶えてしまった。何としても火星有人探査計画を成功させたいアメリカ大統領は、クルーの救出を目的に、国籍や年齢などを問わず志願者を募集する。

 

その募集を目にした、母とともにトラックドライバーをしていた度胸(どきょう)は、亡き父が大好きだった宇宙へ行くため選抜試験に向かう。

 

宇宙の情報や宇宙飛行士になるための訓練を細かく描いた本作は、本格派の宇宙漫画。度胸という真面目で不器用な性格の彼が、弱音も吐かず一生懸命に訓練に取り組む姿は、読み手の心を打つことだろう。

ゲー魔王著:普津澤画乃新

 

漫画家になることを夢見てアシスタント修行をしていた六(ロク)。ひとりの主人公にこだわり続け、数えきれないほどのボツ作品を重ねてきた彼は、友達や同年代が次々と就職していく様子に不安を抱えていた。

 

そんなある日、日本中が熱狂していたスマホゲーム「ゲー魔王」の大規模アップデートが実装されると、街中にゲームのモンスターが出現。長年こだわり続けたヒーロー・黒騎士となったロクが、世界を救う戦いが始まる。

 

ゲー魔王を作り出したのは、ロクが少年時代に仲がよかった須吾杉(すごすぎ)。なぜ須吾杉は未知の技術を手にできたのか、その目的は何なのか。


ゲーム「オクトパストラベラー」のシナリオ担当でもある作者・普津澤画乃新氏が描いた本作は、現実世界とゲーム世界の絵風がまったく異なり、ゲーム世界ではドット絵が細かく描かれているのもポイント。
ゲームが好きな人にはぜひ読んでほしい作品だ。

性別「モナリザ」の君へ。著:吉村旋/全10巻

 

12歳になると自分で性別を選べる世界で、どちらでもないまま18歳を迎えたひなせ。周囲からの冷ややかな目にも慣れ、変わらない体に何も感じなくなっていた。幼馴染の男子校生・しおりと女子高生・りつが変わらず仲良くしてくれる現状に満足していたが、突如ひなせの日常は崩壊する。

 

掃除用具を頼まれた倉庫で、ひなせはりつから「ずっと前から好きだった」と告白を受けたのだ。困惑しながら教室へ戻ると、今度はしおりの姿が。雑談を交えたのち、しおりが口にしたのはひなせへの告白だった!

 

本作は、男性と女性から同時に告白を受けた、男性でも女性でもないひなせのヒューマンドラマ。タイトルにあるモナリザは、名画「モナ・リザ」のこと。男性が持つ特徴と女性特有の特徴の両方が描かれていることから、性別についてはいまだにはっきりとわかっていないようだ。

 

本作は性別という斬新な題材に注目が集まり、「次にくるマンガ大賞2020」にも選出。10巻で完結を迎えた本作は、まとめ読みしたい人にぴったり。葛藤するひなせの選択を見届けてみてはいかがだろうか。

天牢のアヴァロン著:浜村俊基、藤澤紀幸/全4巻

 

西暦2319年、人類は地球から離れ新たな惑星を目指していた。恒星間移動船団アヴァロンの中枢で働く、管理官候補生・アズマともうひとりの候補生・アナスタシアは、管理官候補生の任務で出会う。その日の任務を終え、再会を誓った2人だったが、アヴァロンの船のひとつが謎の爆発により墜落してしまう。

 

カプセルにより一命を取り留めたアズマだったが、目が覚めるとアイシャと名乗る鎧を着た女性と、墜落から400年がたち朽ち果てたアヴァロンの姿だった。現実を受け入れられないアズマだったが、アイシャからアナスタシアの名を聞き、アイシャの属する組織・天牢協会へと足を運ぶ。

 

本作は、中世を思わせる世界と、高度に発展した技術が混じり合うSFファンタジー。プロローグに登場したアズマは、騎士鎧(オルラーン)を身に纏い、見事な戦闘で敵を屠っていた。そこまでの過程でアズマはどんな経験をしてきたのか、想像するだけでワクワクが止まらない。ぜひ、最後まで読み進めてほしい。

横浜駅SF著:新川権兵衛、柞刈湯葉/全3巻

 

横浜駅が意志を持つかのように拡大を続けて200年。交通系ICカードSuicaを持ち、駅の中(通称:エキナカ)で生活する者と、Suicaを持てずに駅の外で生活する者で格差が生まれていた。横浜駅1415番出口に作られたコロニーで生活する、Suicaを持たないヒロトは、エキナカに入ることを夢見ていた。

 

ある日、エキナカからの追放者・遠山から、5日限定でエキナカに入れる「18きっぷ」をヒロトは託される。初めてのエキナカで浮き足立つヒロトだったが、いきなり無銭飲食で捕まってしまうことになる。

 

まず、横浜駅が拡大するという設定に困惑するだろうが、突拍子もないような設定こそSF作品の醍醐味。日本を舞台にした本作は、ひとつのツイートから始まり小説として書籍化、コミカライズへと展開した作品だ。横浜駅やSuicaなど、現実にあるものが登場するために、日常感と非日常感が混在する世界観を楽しめること間違いなし。

鍵つきテラリウム著:平沢ゆうな/全4巻

 

人間とロボットの両方を診断できる調査技官のチコと弟のピノは、荒廃した世界の中で人類が生きるための施設・アルコロジーの崩壊を防ぐため、鍵となる行方不明になった母親を探していた。

 

ある日2人は、すでに荒廃したコロニーで埃(ほこり)を被っていない医療道具を見つける。母が残した痕跡かと思いきや、そこで壊れかけの医療用ロボットに出会う。

 

母の安否や生活圏の崩壊といった不安を抱える中、笑顔を絶やさないピノはとてもかわいらしく、読み手にも元気を与えてくれる。

姉弟が荒廃したコロニーを巡り、壊れてしまっても使命を貫き動き続けるロボットを停止していく姿は読んでいて切ない気持ちになる。

 

人との交流が少なく、姉弟だけで紡がれていくストーリーは、静かな作風が好きな人におすすめだ。

りゅうこ

りゅうこ

フリーのライター・編集として活動。アニメ・マンガ・ゲームが好き。フルパVALORANTにあこがれています。

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