語り継がれる伝説の「冥人」となり、異形の敵を打ち払え。『ゴースト・オブ・ツシマ』のマルチプレイ用コンテンツ「Legends(冥人奇譚)」をレビュー!

2020年10月30日 15:000
語り継がれる伝説の「冥人」となり、異形の敵を打ち払え。『ゴースト・オブ・ツシマ』のマルチプレイ用コンテンツ「Legends(冥人奇譚)」をレビュー!

PS4で発売中のオープンワールド時代劇アクションアドベンチャー、PlayStation®4用ソフトウェア『Ghost of Tsushima(以下、ゴースト・オブ・ツシマ)』にて、2020年10月17日に大型無料アップデートが実施。マルチプレイコンテンツの「Legends(冥人奇譚)」が遊べるようになった。今回は、本コンテンツで遊べる「奇譚」と「九死」のプレイレビューをお届け!



「冥人奇譚」は独立したコンテンツであり、境井仁やコトゥン・ハーンが登場する本編との直接的なつながりはない。「冥人伝説」にある「4人の冥人」が基になっており、行善という語り部が話す伝説を通して、プレイヤーはさまざまな敵と戦う。



4人の冥人は、近接戦闘に特化した「侍」、弓による遠距離攻撃が得意な「弓取」、味方の支援に長ける「牢人」、闇討ちや潜入向けの「刺客」に分かれている。ゲーム開始時には好きな冥人をひとり選べるが、他は「格(レベルのようなもの)」を上げて後々開放していく。扱いやすいのは、侍と刺客。両者とも攻撃に特化している。侍は高速の斬撃を連続でくり出す奥義「八幡の怒り」や、敵から体力を奪い自分を回復する特技「血吸いの剣」が、刺客は敵を一撃で倒せる「闇烏」、自身と仲間の姿を隠す「神隠し」が強力。


冥人はそれぞれ異なる奥義や特技を持っており、仲間との役割分担が重要になる。


弓取は遠くから敵を攻撃できるものの、大ダメージを与えるには頭を狙わなくてはならず、要求されるスキルはやや高い。牢人は味方を蘇生する奥義「伊邪那美(いざなみ)の息吹」が強力ではあるが、自身が倒れたら意味がなく、慎重な立ち回りが求められる。とくにこだわりがなければ、まず侍か刺客を選ぶといいだろう。


チュートリアルでは、『ゴースト・オブ・ツシマ』の基本的な戦闘を学べる。本編を最後に遊んで久しいという人も安心だ。


冥人の伝説を再現する奇譚モード



本コンテンツの大きな要素のひとつが「奇譚」。ふたりプレイ向けのモードとなっており、「赤銅」、「白金」、「黄金」(左から順に難しい)といった難易度が用意されている。時代劇を意識した緊張感あふれる斬り合いを始め、シビアな難しさだった本編と同様、こちらのやり応えも十分。


太鼓を鳴らしたり、付近にあるお供え物を拾うと体力が回復する。太鼓の場合は、効果範囲にいるすべての味方を回復させられる。


敵として登場するのは蒙古が大半だが、鬼や天狗といった妖怪も出てくる。天照大御神(あまてらすおおみかみ)や月読(つくよみ)といった日本神話の要素も多く見られ、ステージには死体が浮いていたり、血管のような太い管が張り巡らされていたりと、おどろおどろしい、ファンタジー的な雰囲気が強いのも特徴だ。また、「神性」と呼ばれる属性や、仲間の体力を急速に回復させる敵も盛り込まれている。相手の攻撃を流したり、弾いたり、気力を消費して技をくり出すといった基本的な戦闘こそ本編と変わらないが、ファンタジー要素を盛り込んだステージは新鮮。『ゴースト・オブ・ツシマ』の追加コンテンツを遊んでいるというよりは、『ゴースト・オブ・ツシマ』を題材にした別のタイトルを遊んでいるという感覚だ。ちなみに、「奇譚」で挑める各章は20分前後で終わらせられるくらいコンパクトに作られている。



ふたりプレイでは、相手に迷惑をかけまいとランダムマッチに億劫になることもあるが、倒れても味方が蘇生してくれれば復活できるし、なによりコンテンツが配信されて間もないので、今こそ積極的に挑むチャンスだろう。あるいは本編で腕を磨いたり、4人プレイが可能な「九死」モードで慣れてから遊ぶのもアリかもしれない。



敵の大軍を4人で迎え撃つ九死モード



「九死」は、押し寄せる敵の大軍から拠点を守る、タワーディフェンスのようなモード。敵が拠点の円内にいるとゲージが増えていき、満タンになると占領される。3つの拠点がすべて制圧されると敗北だ。手軽さが特徴だった「奇譚」とは対照的に、こちらは時間をかけてじっくり遊ぶのが基本となる。



また、本モードは最大4人による協力プレイが可能で、「奇譚」と同じく3つの難易度が用意されている。連戦になるため「奇譚」よりも全体的に難しい。難易度が「黄金」ともなると、1回挑むとクリアまでに1時間弱ほどかかることも。


拠点がひとつ押さえられるたび、全プレイヤーの最大体力が下がる。拠点をすべて守る気持ちで挑みたい。


また、3つある拠点は互いに離れており、敵の増援が来るタイミングで迎撃に向かうとすでに陣内に侵入。敵自体の数も多いため、ひとりが倒されるとそのまま押し切られる事態も起こりうる。連携が要になるので、事前にパーティーを組んでおくのが理想だろう。マッチメイキング機能を使って挑む場合は、味方がいない拠点に進んで行ったり、体力が低い仲間といっしょに戦いようにするといった立ち回りがオススメ。



とはいえ、筆者が遊んだ限りでは、ランダムで選ばれた仲間と挑んでも失敗することはほとんどなかった。現時点で白金以上の難易度は未経験なので、さらに難しくなると話も違ってくるのかもしれない。


襲ってきた敵を全滅させると得られる「勾玉」を仏に備えると、味方を回復したり、敵を炎上させるといった技を1回だけ使える。何回か敵を撃退すれば再び使用可能に。


細かい演出ではあるが、プレイヤーが敵を斬る、目的の物を手に入れるといったアクションを起こすたびに、行善の語りが入るのもいい。敵と戦っているときに、「冥人は撫で斬りにした」、「敵の数はたちまち減っていった」と言われると、士気も上がるし、より冥人になりきれる。


4人で協力するため、ふたりプレイ向けの「奇譚」よりも気軽に挑める。ふたりプレイが不安なら、まずこちらで慣れるのもいい。


武具を集めて冥人を強化する



「奇譚」や「九死」をこなしていくと、刀や弓、暗器といった武具が手に入る。武具を装備させると、冥人の「気」が上昇。「気」の値が増えるほど、対象の攻撃力と防御力が強化される。これが「レベル」を担っており、冥人を強化するにはよりよい武具を装備させ、「気」を増やしていくことになる。武具にはレアリティが存在し、凡品→良品→名品→絶品→神品の順に高い。各ステージをクリア後、なにが手に入るかは運次第。どのような武具を入手できるかわくわくしながら周回プレイをするのも、本作の醍醐味だ。



さらに、武具には「特殊効果」や「特技」が付与されている。攻撃力の強化や斬り返し時の威力増加などさまざまだが、これらは「改良」機能によってランダムで付け替えられる。付け替えた内容が気に入らなければ、また改良すればいい。手に入れた逸品を気が済むまで吟味できるという、まさにやり込み要素と言える。ただし、武具の備わった「特殊効果」と「特技」のうち、改良できるのはひとつのみ。ほかを改良する場合、すでに手を加えている部分をリセットしなくてはならないので注意。改良には「奇譚」や「九死」を遊ぶと手に入る「誉れ」や「意気」が必要なのだが、現状「誉れ」は消費量に対して入手できる量がかなり少ないため、個人的には改善してほしいところ。



そのほか、白金や黄金といった高難易度のほうが出現する武具のレアリティもよくなる。だが、初期の状態の冥人が挑んでも返り討ちにあうのがせいぜいなので、まずは赤銅から始めて、少しずつ難しくしていこう。



「冥人奇譚」は、無料アップデートながらボリュームは豊富でリプレイ性も高い。専用のオープニングムービーや、本編にはなかったギミックに新たな敵など、作り込みも凄まじい。これに加えてレイドコンテンツ「大禍」が配信される(記事執筆時点では未配信)のだから、大盤振る舞いと言える。シングルプレイの評価は高く、マルチプレイでも話題沸騰中の『ゴースト・オブ・ツシマ』。今年の「Game of The Year」に近いのは、本作かもしれない。

(文・夏無内好)


・「Legends(冥人奇譚)」のプレイにはPlayStation®Plusへの加入が必要です

・レイドコンテンツ「大禍」は太平洋時間の10/30配信


  • 【作品情報】
  • ■Ghost of Tsushima
  • ジャンル:オープンワールド時代劇アクションアドベンチャー
  • 対応機種:PlayStation 4、PlayStation 4 Pro
  • 発売日:2020年7月17日(金)
  • 価格:
  • ・通常版:7,590円(税別)※パッケージ、ダウンロード版共通
  • ・デジタルデラックスエディション:8,690円(税込)
  • CERO:Z(18歳以上対象)
  • 発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント

(C)Sony Interactive Entertainment LLC.

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