福岡にて2月開催! 格闘ゲームの祭典「EVO Japan 2019」記者発表会レポート

2019年01月21日 20:070

※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。

EVO Japan 2019実行委員会は、2月15日(金)から17日(日)の3日間、福岡国際センターにて開催される「EVO Japan 2019 Presented by NTT DOCOMO」の記者発表会を実施した。

「EVO Japan 2019 Presented by NTT DOCOMO」は、世界中の格闘ゲームプレイヤーたちがラスベガスに集まり、公平なルールと競技精神、そしてそれまで磨いてきた最高の技術で競い合い、チャンピオンの座を決める戦いに挑む、世界最大規模の対戦格闘ゲームトーナメント「Evolution Championship Series(EVO)」の理念を受け継いだ、もうひとつの世界大会だ。

数多くのドラマを生み出した「EVO Japan 2018」から1年。2019年は、福岡で熱い戦いが繰り広げられることになる。

ここでは、「EVO Japan 2019 Presented by NTT DOCOMO」の開催にともない、本日1月21日(月)にOnSITE(東京・千代田区)にて行われた記者発表会の模様をお届けしよう。


記者発表会では、まず「EVO Japan 2019」実行委員会の藤澤孝史氏が登壇。

藤澤氏は、第1回大会にもかかわらず総入場者数12,000人超、大会のストリーミング配信も累計1,000万ビューを記録した昨年1月開催の「EVO Japan 2018」を振り返りながら、「今後も『EVO Japan』を継続的に開催できるような基盤作りをしていくことが第2回『EVO Japan 2019』のチャレンジテーマでした。前回の大会では想定を越えるエントリーがあり、奇跡的に空きがあった隣のホールを追加しての開催となりましたが、第2回を開催するにあたって余裕のあるプレイ環境が確保できる場所が必要でした。そんなとき福岡市からゲームの周辺環境を力強くバックアップするご提案をいただき、福岡市での開催が決定しました」と、開催場所決定までの経緯を説明した。


また、同時に取り組んでいたという賞金の透明性や運営の健全性の確保について触れ、「誰でも参加できるオープントーナメントという開かれた環境と、そこでの厳しい戦いを勝ち抜いた勝者が受け取るべき称賛。日本において、これをいかに両立させるのか。そして、その運営の健全性をどのように保つのか。このポイントにおいて、参加賞・賞金・入場料・協賛金などについて、管轄省庁や関連企業の皆さんと協議を重ね、一定の結論に至ることができました。すべてを採用することはできませんでしたが、こうした合意形成を通して、今回のイベントのあり方を十全に模索してきました。eスポーツとは本質的にはゲーム大会ですが、このように周辺を強く巻き込むことで、たんなるゲーム大会から大きく飛躍することができるのではないかと考えています。選手、観戦者、ゲームメーカー、協賛企業、自治体、地域社会など、関わるすべての人たちにとって最高の体験となるような努力を全力で行いたいと思います」と言葉を結んだ。

▲「EVO Japan 2019」にて行われるゲーム大会は、メインステージで行われる「鉄拳7」、「BLAZBLUE CROSS TAG BATTLE」、「SOULCALIBUR VI」、「THE KING OF FIGHTERS XIV」、「STREET FIGHTER V ARCADE EDITION」、「GUILTY GEAR Xrd」の6タイトルのほか、各コミュニティによるサイド大会も20大会以上開催される予定だ。「EVO Japan 2019」の参加受付は、1月31日(木)23:59まで

▲90年台アーケードラブコメディとして、コミックやアニメで人気の「ハイスコアガール」とのコラボも展開。原作者の押切蓮介先生描きおろしの読み切りのスピンオフコミックやオフィシャルツイッターアイコンのほか、「EVO Japan 2019」会場ではアニメオリジナルのコラボビジュアルを使用したグッズ販売も予定されている 

藤澤氏に続いて登壇したのは、福岡市長・高島宗一郎氏。高島氏は、「福岡市は10年前からゲーム産業の振興に力を入れており、市民の皆さんにeスポーツの魅力を伝えていく民間組織・福岡eスポーツ協会の発足や、学校の部活動にも取り入れられているなど、期待感も高まっています。大きく街を巻き込んで、開催後の日本全体にレガシーを残していきたい」と語った。

高島氏の紹介で登壇したのは、福岡県地域戦略推進協議会(FDC)事務局長の石丸修平氏。石丸氏は、「2018年からeスポーツの振興や「EVO Japan 2019」の実施に向けてeスポーツ分科会を立ち上げ、さまざまな取り組みの検討・実施を行ってきました。その一環として、「EVO」仕様の西日本鉄道のICカード「nimoca」が発売されるほか、福岡市の駅前にあるベスト電器では「EVO Japan」のクリアフィルを作成して配布するなど、産官学民が一体となって「EVO Japan 2019」の開催支援をしていきたいと思っています」とコメントした。

▲特別協賛のNTT DOCOMOは、「EVO Japan 2019」仕様のオリジナルdポイントカードを1万枚限定で配布。利用登録することで全員に200ポイント、さらに抽選で100名に1,000ポイントがプレゼントされる。また、海外からの来場者には訪日外国人旅行者向けプリペイドSIMサービス「Japan Welcome SIM」にて300MB分のクーポンをプレゼント。このほか、会場内には無料Wi-Fiも設置される

続いて行われたトークセッションでは、プロゲーマーの板橋ザンギエフ選手とたぬかな選手が登壇。最近のeスポーツについて質問されると、「もともとゲームセンターなどの小さなコミュニティーで行われていたものが認知されてきたのかなと、渦中にいるみんなが実感していると思います。ゲームを本気でやるという姿勢を見せていきたいと思います(板橋ザンギエフ選手)。(ゲームを)TVをはじめとするメディアが取り上げてくれるようになり、ゲームの専門学校やプロゲーマーを目指す高校ができたりと、ゲームが趣味として言いやすい状況になってきたと思います(たぬかな選手)」と、eスポーツという言葉が世間に少しずつ認知されてきていることを実感している様子だった。


続いて「EVO Japan 2019」が開催される福岡のプレイヤーについて質問されると、「最近はインターネットでゲームの攻略情報が共有されていますが、昔はその地域の強いプレイヤーのプレイスタイルをみんなが真似するなど、地域ごとの特色がありましたね。福岡の『ストリートファイター』のプレイヤーは、粘り強いプレイをするイメージがあります(板橋ザンギエフ選手)。『鉄拳』も、昔から強いと言われている地域がありまして、大阪・東京・福岡なんです。福岡は昔から強いプレイヤーが多いんですが、大きな大会は東京で開かれることが多いため、仕事の都合などで参加できない方もいたと思います。ぜひこの機会に出場してほしいと思います(たぬかな選手)」と、福岡のプレイヤーにアピールした。

最後に「EVO Japan 2019」への意気込みを聞かれると、「自分の参加する『ストリートファイターV』は、昨年12月にシーズン3からシーズン4に移行してから初の大会になります。ここでどれだけやれるかは、今後の『ストV』ライフを占う意味でも大事だと思っていますので、しっかり準備して臨みたいと思います(板橋ザンギエフ選手)。前回の「EVO Japan 2018」では、体調不良で棄権してしまったので、今回は欲張ってトップ8を狙っちゃいましょうか!(笑) いや、欲張るなら、優勝ですかね!(たるかな選手)」と語った。

画像一覧

ログイン/会員登録をしてこのニュースにコメントしよう!

※記事中に記載の税込価格については記事掲載時のものとなります。税率の変更にともない、変更される場合がありますのでご注意ください。