「あふれ出たものを全部ぶち込んだ」 ミニアルバム「Revolution 【re:i】」リリース記念、喜多村英梨ロングインタビュー! 後編

2017年03月22日 12:000

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ストーリー性を重視した和ロック「恋華火」


──和ロックな「恋華火」は、女性らしくて切ないですね。

 

喜多村 聴かせる日本のソウル(魂)みたいな曲です。自分の好きなものを作るならば、和のジャンルは入れたいと相談させていただきました。今年30歳なので、30歳なりの非処女感っていうか(笑)。リアルな体験談ではないけど、こういうストーリー性があるもの、五感に残るような世界観が俺は好きだから書かせてもらう!って歌詞を書きました。恋人同士が寄り添う影法師とか、映画のように情景を描きつつ、言いたいことを言う。でも言い過ぎない、言葉にし過ぎないさじ加減は難しかったです。なので、歌詞カードを見ながら聴いていただきたいですね。

 

──作詞はデモを聴いた段階で、自分で書くかどうかを決めていたんですか?

 

喜多村 できたら書きたいというのはあったんです。以前の音楽活動では、本人作詞はレアな扱いというか、アルバムに1曲くらいって感じで、私もそういうものだと思っていたんです。でもトムスさんから「極力自分の言葉で表現できるのであれば、作詞していただいたほうがいいです」という温かい言葉をいただいたので「じゃあ、調子に乗りまーす」って(笑)。

 

──今回の作詞は3曲ですね。

 

喜多村 ずっと温めていた単語の「バラユリxxxx」もそうなんですけど、絶対に作詞をやりたいなぁって思っていたんですよ。実は2年のブランク期間に、もしかしたらもう作詞はできないかもとか、言葉で綴れることはないかもしれないと思いながらも、立ち止まりたくないという、生き急いでいる感覚があったんです。やっぱり「歌いたいけど、そういう環境がなくて歌えなくてごめんね」っていう気持ちが強くて。声優としても、どうしてもやりたい役でもオーディションに落ちちゃうこととかはあるし。そんな感覚で、アーティスト活動でも、みんなに私の言葉とかやりたいことを伝えたいなって思っていたら、伝えたいことがあふれ出てしまいました。とりあえずそれを全部ぶち込んでいった感じです。

 

──作詞は大変でしたか?

 

喜多村 やはり素人なところがあるので、ここをこうしたほうがいいなど、監修してもらったり提案していただいたりして、今は学ばせていただいている気持ちが強いです。作詞って、ていねいに、広い視野で、小節の流れとかを考えて、音符にちゃんと文字が乗るようにできているんだと知りました。作詞はすごく難しい作業だけど、すごく素敵な作業だなって思いました。

そういう意味では今回の3曲はジャンルもテーマも違っていたので、この経験を次に繋げたいし、ここまでブラッシュアップしていただいた周りの皆さんにも感謝だし、自分も自信を持って「作詞できます」って言えると思います。

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