ホビー業界インサイド第12回：1/12スケール銃器のプラモが、小説やゲームに進出！　トミーテック「リトルアーモリー」開発担当者、インタビュー！

「リトルアーモリー」で、模型人口の増加に貢献したい

──商品化する銃は、どのように選定しているのですか？

最上　人気のあるアクション映画に出てくる、メジャーな銃は入れるようにしています。

森山　具体的なタイトルは出さないにしても、「あの映画で主人公が持っていたあの銃ですよ、気づいてくださいね」とユーザーさんに読みとっていただきたい、裏メッセージのようなものは込めていますね。

最上　ユーザーさんとの無言のかけ引きですね（笑）。ただ、メジャーな銃だけでは面白みに欠けるので、肩に担ぐタイプの対物ライフルなど、メジャーマイナーぐらいのアイテムも入れています。そうした機種をおり混ぜることで、銃の世界の奥深さを知っていただき、ミリタリー好きの仲間が増えるとうれしいですね。

──10月には「リトルアーモリー」発のfigma、「朝戸末世」が発売されますね。

最上　はい、figma「朝戸末世」だけの限定カラーの銃が付きます。組み立てキットですから、この機会に「リトルアーモリー」を組み立てていただいて、プラモデルを作る楽しさに触れていただきたく思っています。組み立てることで銃の構造を理解でき、実物への興味が深まるはずです。プラモデルならではの楽しさですよね。 今、「ガールズ&パンツァー」で戦車模型を買ったり、「艦これ」で艦船模型に触れる方がいらっしゃいますので、私たちも「リトルアーモリー」で模型人口の増加に貢献したい。模型人口が増えるのは、メーカーとしてもうれしいことです。

内田　トミーテック自体、あまりミリタリー色の強いメーカーではありませんでしたので、ホビーショーや商談会でも、新しい客層を取り込めていることは確実に感じとっています。いまの10～20代の方の中には、ひょっとすると「リトルアーモリー」が生まれて初めて手に取るプラモデルキット……という方も、いらっしゃるかもしれません。

最上　いろいろな入り口から「リトルアーモリー」の世界に入っていただき、プラモデルやミリタリーを好きになっていただきたいですね。

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