ホビー業界インサイド第12回:1/12スケール銃器のプラモが、小説やゲームに進出! トミーテック「リトルアーモリー」開発担当者、インタビュー!

2016年06月18日 12:000

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キャラクター・コンテンツとして新展開へ


──「リトルアーモリー」のパッケージは、銃器をもった美少女のイラストを、ふゆの春秋さんが描いています。なぜ、ふゆの春秋さんに決めたのでしょう?

最上 可動フィギュアを買っている方にアピールするには、女子キャラが銃を持っているシーンを想像しやすい箱絵が良いだろう、と思いました。そのシーンをいちばん上手く描ける方といったら、「電撃マオウ」誌に「制服少女、銃器」というピンナップを連載していた、ふゆの先生しかいない。繊細な美少女とソリッドな銃の質感を巧みに両立させる描き手です。直接連絡して、「こういうコンセプトの商品ですので、ぜひお願いします」と、熱心にお願いさせていただきました。
おかげさまでパッケージ・イラストも評判がよく、ふゆの先生とdaito先生のイラストを集めた画集(リトルアーモリー パッケージアートワークス)がKADOKAWAさんから発売されてまして、10月には、創芸社さんから小説が出ることになりました。

──公式サイトに、パッケージ・イラストに付随する設定が、膨大に書かれていますね。あのテキストは、どなたが書かれたのですか?


最上 設定関係は、私がまとめ役になって書きそろえています。まずは、学生時代から貯めていたアイデアを基に、自分で世界観を用意しました。そこにイラストレーターさんが考えてくれたキャラのプロフや、デザイナー・ノベル作家・編集の方々からのアイデアと意見を盛りつけて、今の形になっています。読んでくと、意外と奥深いですよ(笑)


内田 将来はぜひ、アニメ化までいきたいですね。

最上 ですから、プラキットの銃とキャラクター・コンテンツの両輪で、「リトルアーモリー」というブランドを構築しようと動いている最中なんです。

──すると、パッケージの美少女だけを好きなお客さんもいそうですね。


最上 「ミリタリー+女の子」という商品イメージが広がってくれたおかげで、DMMさんのゲーム「シューティングガール」に「リトルアーモリー」のキャラクターを出していただけました。声優の鈴木愛奈さんが、声をあてています。まさか、プラモデルのパッケージから小説やゲームに発展するとは思いませんでしたが、幸い、弊社には「鉄道むすめ~鉄道制服コレクション~」というコンテンツがあります。森山が「鉄道むすめ」のプロデューサーですので、そのノウハウを生かすことができました。


森山 今年、「鉄道むすめ」は11年目に入りました。当初はフィギュアから始まりましたが、現在では鉄道事業者さんからもスタンプラリーのお話をいただいたり、ラッピング電車が走ったり、社外でもコンテンツを活用していただいていますね。

内田 「鉄道むすめ」をあしらった実際のラッピング電車を、さらに弊社で模型化したり、コンテンツが循環していますね。むしろ、他社さんのキャラクターライセンスを積極的に取得するノウハウを持ってないんです。

森山 模型業界の中では、ちょっと変わった動きをしているように見えるかもしれません。「リトルアーモリー」でもイラストの重要性を意識していますし、将来的にコンテンツが広がることを感じさせるよう、公式サイトを作っています。


最上 自社でキャラクターを開発するのはリスキーな側面もありますが、そうした傾向も一種の社風といえるかもしれません。

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