このストーリーでも作画と演出がよければ名作になるというお手本
観賞手段:テレビ
正直、放映前は期待してませんでしたが、実際に見始めてみると、さすがの京アニクオリティに引きずり込まれ、最後まで見続けてしまいました。
ストーリー的には、中二(厨二?)病のヒロイン六花を巡るドタバタ学園もので、そのあまりにもあり得ない設定は(突然空想上のバトルシーンに移行する、など)、本来の意味で「くだらない」ものです。多分、ほかのプロダクションがこのテーマでアニメ作ったら、ただの萌え萌え変態チックアニメで終わってたでしょう。しかし、そこは京アニ。無駄に(失礼)作画がいい。そして、キャラ設定も、六花はじめあまりにも現実離れしているのに、なぜかどこか憎めないところもあって、特に森サマーの登場あたりから、かなりおもしろくなってきます。
でも、基本線は、やっぱり最後までドタバタ学園もので行くんだろうなーと思っていたところ、終盤に入ってガラッとストーリーが展開し、なんだかよくわからないうちに、青春ラブストーリー的な展開に。こうなるともう最後まで見ないわけにはいかず、まさに脚本家の術中にはまってしまったというわけです。
この作品を見てよくわかったのは、アニメ作品というのは、プロットとか設定だけが大事なんじゃなくて、作画とか演出でいくらでも料理ができるということです。そういう意味でよくできた作品だと思います。
- ストーリー
- 4.0
- 作画
- 5.0
- キャラクター
- 4.5
- 音楽
- 4.0
- オリジナリティ
- 4.0
- 演出
- 4.5
- 声優
- 4.5
- 歌
- 4.0
満足度
4.0
いいね(1)
2012-12-26 16:57:57