nialさんの評価レビュー

「まーたアイドルものか」と毛嫌いせずに、是非多くの人に見てもらいたい作品です。

まず、１話冒頭の圧巻のライブシーンを見ればわかるように、作画クオリティが非常に高いです。主人公たち３人のダンスシーンでは、一人一人のダンスの違い、動きのずれまで見事に描き切っています。単純に作画面だけでも一見の価値ありと思われます。

ストーリーとしては、マネージャーの持つ特殊能力など奇をてらった要素もありますが、根本の部分は王道なのではないでしょうか。アイドル達が悩みながらも成長していく姿を、真摯に描こうとしている作品だと思います。会話劇もテンポが良く、いつの間にか物語に引き込まれてしまいます。

楽曲面では、OP・EDが良いのはもちろんのこと、２話挿入歌の『TOKYO WATASHI COLLECTION』は、アイドルアニメソングの中でも出色の出来ではないでしょうか。有名な作曲家の方が多数参加されていることもあり、今後の楽曲にも非常に期待が持てる作品となっています。

見た人がアイドルアニメを好きになるきっかけとなる作品、作中の言葉を借りればアイドルアニメの「シャインポスト（輝く道標）」になれる作品だと感じています。現状、作品の出来の良さと知名度が釣り合っていないように感じるので、より多くの人にこの作品を見て欲しいですし、この作品が気に入った人は周りの人におすすめして「バトンを繋いで」みてはいかがでしょうか。