ルルさんの評価レビュー

サブロウタ原作の『コミック百合姫』（一迅社）で連載されている同名作品のアニメ。親の再婚で義理の姉妹となった女子高生２人の恋愛をテーマとした百合作品。

姉の柚子はギャル系女子高生、妹の芽衣は生徒会長を務めるほどの真面目な優等生、まるっきり正反対の二人が、時にはとまどい、時には反発しながらも学校生活や家族との関わりを通じて次第に距離を縮めていくというストーリー。

アニメは全１２話構成で原作コミック１～４巻までのストーリーとなっている。ほぼ原作を忠実に再現した流れであり、幼少期のエピソードなどに若干の補足が見られる。

作画に関しては原作のサブロウタ先生の画力がとても高いので、忠実に再現するのは難しい部分があるとはいえ、重要な場面場面ではしっかり描かれており、全体を通して見てもよく描かれているかなという印象。
（※作画はTV版での判断なので、BD等では細部の修正等の可能性あり）

声優陣に関しては、主要キャストは原作コミック特装版４巻（2015年7月18日発売）の付属ドラマCDで過去に演じた役をそのままアニメでも演じており、個々のキャラクターのイメージを上手く表現してくれている。
（※水沢まつり役のみドラマCDでは堀野紗也加さんが担当されていたが、アニメでは井澤詩織さんに変更されている）


物語は基本的に柚子視点が中心となって描かれており、あまり感情を表に出さない芽衣の行動や態度に悶々としたり、一喜一憂する柚子の姿がとても面白いです。また一方で柚子と関わる中で芽衣にも少しずつ感情の変化がみられるようになり、次第に歩み寄っていく二人の様子を見られるのがこの作品の一番の見どころだと思います。