神奈川の後ろ足さんの評価レビュー

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とても素敵な作品でした!

観賞手段:試写会、劇場
ネタバレ
高校2年生の7人の女子高生のひと夏の物語です。
言葉に宿る力、コトダマを信じている主人公のなぎさと、事故で寝たきりになってしまった母をもつ紫音の偶然の出会い。目を覚ましてくれる事を信じ、出会いのきっかけとなったラジオを通して……。という所が一番大きな筋であり、そこを通じてメインキャラ一人一人の想いや悩みが良く描かれています。鑑賞前は正直約90分という映画作品だと感情表現が浅く魅力があまり伝わってこないようなままのキャラクターも出てくるかと思っていましたが、一人一人見せ場があり、台詞が少なくとも絵から心情が伝わってくるような場面も多くどのキャラクターも魅力的で一人一人が主役のようでもありました。また誰しも彼女らが抱えてる気持ちにどこか共感出来る部分があると思います。
個人的にはかえでと夕の関係性がとても好きです。かえでから夕に、夕からかえでにラジオを通して声を、言葉を届けるシーンは互いに思い合っているのが特に伝わってきて何度観ても涙が。
LINEやSNS等、声を通さずコミュニケーションを取る事が増えたためか、いつの間にか忘れてしまっていた言葉や声の力、大切さに改めて気付きました。
上映後に「コトダマってあるんだよ」って思え心が暖かくなりました。 
老若男女問わず多くの方に観ていただきたい作品です。
神奈川の後ろ足
神奈川の後ろ足
ストーリー
4.5
作画
4.5
キャラクター
5.0
音楽
5.0
オリジナリティ
5.0
演出
5.0
声優
5.0
5.0
満足度 5.0
いいね(0) 2017-09-11 23:52:14

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