たまねこ+さんの評価レビュー

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それでも魔法少女になりたいと思いますか?

観賞手段:テレビ
夢と希望をもたらす魔法少女。
魔法を使って困った人々を助け、幸せにし、いずれは世界を救う――。
20世紀に出来上がったそんな固定概念を根底から覆すアニメ。
 
他の魔法少女ものと違う点は、
一方的に何かをあげたり貰ったりせず、お互いが等しく差し出す等価交換論、
そして現実社会にもあるような自己責任論を散りばめているところだ。
 
だが作中では魔法少女になり、ひとつの願いを叶えられる代償として
少女たちが差し出すものは余りに無慈悲で無情だ。
「ひだまりスケッチ」のようなほんわかしたキャラ絵に反して
目の前の現実をつきつけられて少女たちの顔が徐々に歪んでいく様相は、
見ているこちらの方が心が痛い。
 
主人公、鹿目まどかは夢見がちな平凡な少女だ。
他の魔法少女たちの言動に影響されることが多く、
その為、願い事を決められず魔法少女になることを躊躇う。
その優柔不断な姿にモヤモヤした人も多いだろう。
 
一方、暁美ほむらは常に現実を見ている。
終始まどかを見守り、助言し、つけまとう。取り巻きってレベルじゃない。
彼女が何故そこまでまどかにこだわり、魔法少女を拒むのか。
その理由を知った時、この物語はOP、EDを含めて一本の線で繋がることになる。
そのストーリー構成の旨さはシナリオライター虚淵玄の妙だ。
 
それにしても、キュウべぇの誘いが実にいやらしい。
魔法少女になる事とはどういうことか?
ソウルジェムに穢れが溜るとどうなるのか?
敵である魔女はどこからやってくるのか?
それらの説明がいっさい省かれた上で少女たちに契約を迫る。
特にしつこくまどかを魔法少女にさせたがる姿はある意味、営業の鑑だ。
彼の台詞から生まれた「ボクと契約して◯◯になってよ!」は
早くもネット上ではテンプレと化している程だ。
 
2011年に放送されたアニメの中で話題性では間違いなく3本の指に入る。
魔法少女のイメージをがらりと変えた本作はアニメ史においても革命的だ。
たまねこ+
たまねこ+
ストーリー
4.5
作画
4.0
キャラクター
3.5
音楽
4.0
オリジナリティ
4.0
演出
3.5
声優
3.5
3.5
満足度 4.0
いいね(1) 2011-11-20 02:49:27

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