リミットちゃんという、大昔のアニメが、このアニメの遠い遠いひな型のアニメだと思います。
また、筒井百々子のメモリーという、人型のロボット保母にも影響されているように感じました。
作品としては今期TOP集団に食い込んでいますが、老舗の京アニは強かった。といったところでしょうか?
作品は、小品目をこなしながら、大き流れで本編を描いていく、王道系のストーリー運びです。
ただ、感情的、情緒的なシナリオを重視するあまり、設定にかなりの甘さが感じられます。ギフティアの食事の概念。攻殻では食物と義体との関連を語るシーンがありますが、それが、うやむやとなっています。
左脳で見るのではなく右脳で見るアニメであったといえます。
しかし、ウエイトを感情論においているので、ストーリーとしては情緒豊かなストーリーが多く、涙するシーンもあり、最終回に向けての盛り上がりもあります。
そのため、設定の甘さが、情緒によって押し切られて、総じて高評価となりました。
また、1クールで話を終えているので冗長な部分が少なく。作品としてはとても良いものになりました。
円盤としては、買う価値はあるが、後世に残る作品とはいかない。
後年、ああ、そんなものもあったな、良かった方じゃないの。
という、感想を残す作品です。