あにわんさんの評価レビュー

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「完」と出てたじゃないw

観賞手段:テレビ
ネタバレ
なんだかんだのしがらみが全て第一期から繋がっているこの作品。第一期の2ndクールから脚本が沖方丁となり、1stクールのエヴァンゲリオンを強く意識した作りから一変して、重厚なファーストコンタクト物としてその存在感を強くした。第一期では一応エンディングに「完」と出て物語もかなりきれいに終息したのだが... TVスペシャルで前日譚、劇場版で後日譚、第二期で劇場版の続きと、作品は全く完結する気配を見せない。しかも第二期は話の途中でブツ切りEND。第三期に続く気が満々である。

とても気に入っている作品なので、どんどん続いてください。

だが、見ていて視聴者置いてけぼりな面も多々あってもったいないとも感じる。以前のシリーズ全部を見ていることが、作品を理解して楽しむ最低限レベルのハードルがかなり高くなってしまっている。第一期を見ていなければ、皆城乙姫と織姫の関係が分からないし、TVスペシャルの前日譚を見ていなければ犬がわからない。後日譚の劇場版を見ていなければフェステムと同化したはずの皆城総士がなぜ人間の身体を取り戻せたのか分からない。ファフナー2体がなぜ封印されているかも分からない。第二期は、実にいろいろなことを特に説明もせず、そしてとても大事にして作られている。これがEXODUSを単独の作品としてみたときの置いてけぼり感に繋がっている。また、設定的な情報だけでは無く、話の中の1シーンでも第一期をなぞる展開があり(戦いが終わった後のお風呂屋さんのシーンなど)、二期のスタッフはよほどに一期に思い入れがあるのだなぁと感じる次第である。

でも一番の問題は別のところにある。これだけダラダラ続いているけれど、実はフェステムとのファーストコンタクトに関する謎は第一期で全て解説されてしまっているのだ。第二期は基本的に「人類がフェステムと共存するための情報」を既に得た後の消化作業でしかない。

謎の答えを知っていると知らないとでは、作品の見え方ががらりとかわるので、興味のある方は過去作を是非ご覧頂きたい。
あにわん
あにわん
ストーリー
4.0
作画
4.0
キャラクター
4.0
音楽
3.0
オリジナリティ
3.0
演出
-
声優
-
4.5
満足度 4.5
いいね(0) 2015-04-28 12:49:10

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