ヒメキヌゲネズミさんの評価レビュー

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原作での躍動感を再現、アニメならでは挿話編集も中々良い

観賞手段:テレビ
ネタバレ
原作コミックは、一度、読み流していたものの、今泉君との裏門坂勝負の段階で一気にハマって集めてます。
第一話のOP見た時には、足の回り方が原作のレースの迫力に追いついてないかなあ、と思っていましたが、本編の迫力は良いですね。
原作では、勝負や試練の突破が一区切りついた状態で各キャラの昔の因縁とか、モチベーションの源であるエピソードが入っていましたが、アニメ版はその辺りを上手く混ぜようとして、結構成立しているのではないかな、と思います。
合宿編辺りからのOPの御堂筋君が可愛い過ぎて、心配でしたが、開会式の時、凄く気持ち悪くて(褒めてます)安心しました。
今泉君と因縁話で、直接言った事になっている「お母さん死んだよ」は、原作通りに人を使って言わせた方が狡猾で勝つ事への執念が際立って良かったんじゃないかなー。
話は、前後しますが、合宿でのバトル凄く良いです。
コミックでは、セリフだけの表現に近くて視覚的に、どうブロックしていたか、が伝わりにくかったのですが、手嶋先輩の凄味が伝わって来て、インターハイに賭ける想いの強さが良く分かって、と言う事なし。
原作で、インターハイ優勝が決まった辺りにはアニメ化の話が発表されているので、脚本作成のタイミングもその辺りなんでしょうか。
原作、インターハイ後の箱学3年引退レースでのお話、追い出しレースとして荒北君と最後の下りで勝負する、インターハイメンバー選出で真波君に負けた黒田君は、実は泉田君と同じ中学出身で、親友っぽい関係にだったことが語られています。
更には、一年の段階で、荒北君に完膚なきまでに叩きのめされて、スポーツ万能でプライドの塊だった自分を見直して、荒北君に強くなる方法を聞いていた事も判明。
最後の恩返しで勝負する場面でした。
このエピソードは、真波君とメンバー選出レースした時には構想に無かったものだなとは思いますが、折角なので、選出レース見守る、泉田君と荒北君には、そういう過去があった感じのセリフがあったら良かったなあ、なんて。
原作もアニメも好きな人のわがままかもしれませんが、あの場面、原作で荒北君が「今頃、本気出すとか、おせぇんだよ」と言いながら、ニヤリと笑った引退レースのシーンを読んだ身としては、サラリと流し過ぎて切なかった。
いえ、原作をリアルタイムで読んだ時には、真波君がメンバーになる流れで黒田君は突然出てきた実力者(踏み台)だと思っていたので、私もサラリと流しましたけれども。
まあ、そういう注文が出る位、原作らしさとアニメの良さが出ていて良い作品です。
また、主題歌良いですねー。
要所要所に自転車の事を指す単語、表現が入っていて、まさしく、弱虫ペダルの為の歌、でした。
原作への愛情が感じられて、見ていて幸せになります。
ヒメキヌゲネズミ
ヒメキヌゲネズミ
ストーリー
5.0
作画
4.5
キャラクター
5.0
音楽
5.0
オリジナリティ
4.5
演出
4.5
声優
5.0
5.0
満足度 4.5
いいね(2) 2014-03-31 17:12:41

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