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6月22日に劇場上映が始まったアニメ「攻殻機動隊ARISE border:1 Ghost Pain」の初日舞台挨拶の様子をご紹介しよう。
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全国20館でわずか2週間限定という上映ではあるが、土日2日間合計で異例の動員3万人を突破し、スクリーンアベレージ第1位を記録。TOHOシネマズ映画ランキングで初登場第4位にランクインした。また、土日の興行ランキングでも第8位にランクイン。興行収入は3,600万円を突破するなどたいへん好調な滑り出しを見せている。
公開初日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われた舞台挨拶には、草薙素子役の坂本真綾さん、総監督・キャラクターデザインの黄瀬和哉さん、シリーズ構成・脚本の冲方丁さん、「border:1」監督・絵コンテのむらた雅彦さん、製作総指揮の石川光久さんが登場。
石川さんが「日本以上に『攻殻機動隊』というタイトルは海外で物凄く支持をされていて、そういう意味で世界で戦えるスタッフを集めるのが最初のテーマでした。」と説明し、ジェームズ・キャメロン監督やクエンティン・タランティーノ監督などハリウッドの監督から「カット割りをせず1カットでアクションシーンを描ける日本のアニメーターは凄い」と評価されていることが紹介された。また、「黄瀬総監督で日本のアニメーションの凄さを世界に打って出よう」という思いがあったとも。
続いて、話題は脚本に。何を置いてもストーリーが大切で「脚本は冲方さんしかいない」と力説する石川さん。脚本をお願いする際にいかに断りづらい状況を作るかが最初の一歩だったと会場を笑わせたが、当の冲方さんは「自分も非常に影響を受けた作品でもあるので、新しいものを作れと言われて作れるのか?普通だったら悩んだと思うのですが、石川社長に六本木ヒルズの会員しか入れないレストランに呼びつけられて、僕は食事をするつもりで行ったのですが、勧められた親子丼と一緒にこれも美味いよと士郎正宗さんの資料とメモをどさっと渡されました(笑)。考えさせてくださいと席を立って出ていこうとしても会員制のレストランなので勝手にエレベーターにも乗れず、周りはI.Gのプロデューサーだけで、石川社長は一切悩ませないシチュエーションを作っていたので戦略だなと思いました(笑)」と当時の状況を振り返った。結局、石川さんの真剣さと熱意が伝わったようで「ご指名を頂いてここで逃げたら色々なものが廃ってしまうと思わされるのも、石川戦術なのかな」と語った。