「メガゾーン23」の主役メカ「MODEROIDガーランド」を声優・泰勇気が徹底レビュー! 差し替えナシでロボ形態からバイク形態に変形可能!

2024年07月12日 12:000

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社会人ともなると忙しい毎日の中で積みプラが増えてしまいがち……。そんなあなたに代わって、ロボット&プラモデル大好き声優の泰勇気がプラモデル製作に挑戦するのが、この連載!

コンセプトは「忙しい社会人でも、週末の休みを使えばここまでできちゃうよ」! 記事のルールは素組み仕上げることと、かけられる製作期間は1~2日の2点のみ! この連載を読めば、きっとあなたの作ってみたいプラモデルと出会えるはずだ。

 

泰勇気の週末プラモ 第94回 MODEROIDガーランド

 

1985年──。OVA全盛期に登場した伝説的作品のひとつ「メガゾーン23」に登場する、これまた伝説的に有名な変形ロボ「ガーランド」が、グッドスマイルカンパニーのプラモデルシリーズ「MODEROID」より登場!

これまでさまざまなメーカーから立体化されてきたメカではありますが、今回のキットほど手軽に組み立てられて、かつ完全変形をこなせるキットはなかったのではないかと思います。変形ギミックに関してもなかなか耐久性の高い設計となっており、いま最も手軽に触れることができるガーランドなのではないでしょうか。

 

余談ですが、今回改めて「メガゾーン23」を見直したのですが、舞台が1980年代の渋谷~新宿界隈で、その理由にはまぁいろいろと秘密があるのですが、とにかく「一番いい時代」だからこの時代が舞台となっている、という点には本当に深くうなずいてしまいました。

未見の方は、ぜひ一度ご覧ください。

パッケージは疾走感あふれるイラストとなっています。先ほど開設した「1980年代の渋谷~新宿界隈」という世界観からはちょっと離れるようなイメージがあるかもしれませんが、本編を見ていただければきっと納得していただけると思います。

 

説明書通りに組むと、人型形態である「マニューバスレイブ」形態が完成します。本編を見ているとバイク形態の「マニューバクラフト」からご紹介したくなるところですが、今回はこちらから。

人が乗るバイクから変形するので、設定身長も3.85mと搭乗型ロボとしてはコンパクトな大きさ。設定ではパイロット「矢作省吾」がバイクに乗った状態のまま変形しますが、今回はマニューバクラフトに乗せられる省吾のフィギュアキットのみが付属します。

形状は、ガーランドの特徴が本当によく再現されています。大き目の前腕と脚部などのバランスは変形機構を搭載しているにもかかわらず、よくここまでまとめたなと思うばかりです。

 

各部にバイクの意匠が見て取れるのが面白い後ろ姿。両肩に車輪があるので、三輪バイクに変形するのかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、両肩の車輪はフロントタイヤが左右に分割されて配置されているので、変形すると二輪のバイクとなります。

 

可動範囲もなかなかに優秀で、片膝立ちも軽くこなします。肩は水平方向に持ち上がるし、二の腕でロール回転もあるし、足首の接地性もなかなか。手首には平手も装着できます。

 

デザイン上、腰が回転しなかったり、開脚は若干不得意だったりしますが、その代わり太ももにロール回転軸があります。膝アーマーも少し開くことができます。拳はプロポーション重視の大き目のサイズの物を装着しています。

 

肩のオレンジのクリアパーツ部分は選択式。マニューバクラフト形態をメインとするならクリアパーツ、マニューバスレイブ形態をメインとするなら今回使用しなかった通常パーツ、といったところでしょうか。

 

武器の「レーザーオーブガン」も付属。グリップをいったん引き抜いて武器持ち手に持たせる方式。

 

小型の銃ですが、これをメインに活躍していました。

 

軽やかなアクションが多かったので、THEシンプルスタンド(別売)を使ったポージングも似合います。

 

こちらの拳パーツ。左がプロポーション重視拳で右が変形用拳となります。

 

変形用拳に交換してみましたが、それほど違和感はありませんよね。

それでは、続いて変形ギミックをご紹介しましょう。

 

まず両肩のタイヤ部分を開きます。前腕を展開して手首を収納します。

 

肩をコンパクトにまとめて前腕を閉じます。そして胸部両サイドの細長いハッチを開くと、溝が露出。

 

溝部分にアームを通して、両肩のタイヤを前方に移動させます。

 

かかとの円盤を回転させて、つま先を閉じます。

 

ふくらはぎのハッチを開いて脚部を縮めます。

 

後輪部に接続してあった両足のジョイントを外します。

 

ボディを前後にスライドして開きます。

 

頭部前のクリアパーツのハッチを開いて、頭部を前に倒し収納します。

 

頭部を潜り込ませたらクリアパーツを閉じて、フロントカウルを形成。

 

フロントカウル部分のみを持ち上げます。

 

そして、フロントタイヤをひとつに合わせます。

 

フロントカウルを再び前方に倒し、定位置へ移動。

 

前から見るとこんな感じ。だいぶバイクらしくなってきました。

 

腰部ブロックを上に跳ね上げリアタイヤが見える状態にします。

 

リアカウルを持ち上げてシートを起こします。

 

リアタイヤを回転させて定位置へ。

 

リアカウルを降ろして、前後に展開していたボディを縮めます。

 

フレームを介して両脚を移動させます。

 

シートの両サイドに、両足ブロックを移動させて車体後部が完成。

 

ボディ両脇の細いハッチを閉じ直して、変形は完了。「ガーランド」といえばこの形状。もしかしたらこのバイク形態だけは何かで見たことがあるという人もいらっしゃるのではないでしょうか。

そしてこの段階でひと手間加えてしまいました。今回使ったのはPIGMAの0.3mmペンのブラック。スミイレをしたりスリットなどを塗りつぶしたりしました。これでディテールがくっきり、シャープな印象になったかと思います。簡単なのでぜひともお試しください。

しかし本当に見事な完全変形でしたね。それなりに細かい変形ギミックはありましたが、そこまで難しすぎることもなく、楽しく変形させることができます。

 

テールランプ、左右のウインカーはクリアパーツ。雰囲気ばっちりです。燃料タンクかメンテナンスハッチらしきディテールなんかもあります。

  

横から見た姿も破綻なく、素晴らしい仕上がり。バイクとしては大きな体格です。

 

肩の選択式パーツはこのフロントタイヤの両サイドに来る部分。そのためマニューバクラフト形態をメインと考えるならば、ここにライトが来たほうがいいと思うので、クリアパーツを選択しました。

クリアパーツと不透明パーツのどちらにするかは、本当にお好みでということになります。

 

バイク同士でツーリングしたりすると、こんなリアビューも拝めるのでしょう。すごく厳つい姿ですね。

 

グリップやパネル類の形状も、しっかり再現。

 

矢作省吾フィギュアはグレーの成型色。マニューバクラフト形態で飾るなら、できれば塗装した省吾を用意したいところ。塗装する際は、慌てず時間をかけてやりましょう。省吾も付属してくれて感謝です。

 

省吾のパーツの分割も親切なので、合わせ目はほとんど目立ちません。塗装して組み立てればいいだけなので、時間を作ってきっちり塗装してやりたいところです。

 

ほとんど見えなくなる部分なのですが、足元にはちゃんとクラッチペダルのようなパーツも配置されています。

 

この形態だとTHEシンプルスタンドを差し込む穴はないので、ジャンプシーンの再現をするなら、このように挟み込んで固定する感じになるかと思います。

スミイレしたマニューバスレイブ形態も紹介しましょう。白いパーツは、特にスミイレが効果的ではないでしょうか。

 

スリット部分も塗りつぶすだけでディテールがくっきりするので、おススメの加工ポイントです。

  

全塗装するとなると少々手間がかかるかもしれませんが、もともとディテールが多いデザインというわけではないので、スミイレするだけならものの十数分で終わると思います。スミイレをして引き締まった姿でポージングをすると、また違ったイメージが浮かんできます。

本当に簡単な作業なので、「背中ごしにセンチメンタル」でも聞きながら、ぜひお試しください。

商品情報

■MODEROID ガーランド

・発売中

・メーカー:グッドスマイルカンパニー

・価格:7,500円 (税込)

・ノンスケール

・全高:頭頂高約160mm

・原型制作:アストレイズ 

泰勇気

泰勇気

「無敵超人ザンボット3」放送開始2日前生まれ。幼少期より玩具(特にロボット)を愛し、小学生からプラモを組むようになる。声優となってからもロボット玩具・プラモ好きは変わらずアキバ総研でライターデビュー。

©AICライツ

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