【「ROG Ally」直球ピリ辛レビュー】いつでもどこでもPCゲームを楽しめる最新ポータブルゲーミングデバイスを遊び倒してみた!

2023年07月12日 11:300

※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。

ASUSより2023年6月14日に発売された「ROG Ally(アールオージー・エーライ)」。本製品は、Windows11を搭載したポータブルゲーミングPC機器として企画されたアイテムで、いつでもどこでも気楽な体勢でSteamやXboxゲームパスのようなPCゲームライフを送れるようになる大変魅力的なガジェットだ。

今回、発売に先行してこちらの機器を触らせて頂いたのでジャンクハンター吉田とハタフミノブの2名でその感触をお届けする。

ハタフミノブの試遊レビュー


まず初めにこのゲーム機とご対面したときに感じたのは「思いのほか、小さくて軽い」ということ。公式サイトでは「幅約280mm×縦約111mmの本体は約608gの軽さ」と謳っていますが、その謳い文句に偽りはなく、まるでNintendo SwitchにHORI製のグリップコントローラーを組み合わせたような大きさ。この形状でハイスペックなPCゲームが楽しめるというのは実に楽しみだ。

背面にはROGのロゴをあしらった通気口があり、ここから本体上部に向けて排熱する。実際にゲームをプレイするとこの上部の通気口からはかなりの熱が排出されていたが、ゲーム自体には、カクつきをはじめとした処理落ちは見受けられなかったので、適正な排熱処理が行われているのだろうと思った。

 

パッケージの中身としては、本体と給電用のType-C/65W ACアダプターが入っているのみというシンプルなもの。電源を入れた後、プリインストールされているWindows 11の設定を済ませたらすぐに、Xboxストアから「Hi-Fi RUSH」やSteam、Epic Games Launcherといったゲームアプリ、ゲームランチャーをインストール。そしてテストプレイするゲームをダウンロードしてみた。

なお、ディスプレイには静電容量式のタッチパネルが採用されており、文字入力やゲームの起動などは全て直接画面をタッチして行うことになる。

 

 

さっそくEpic Games Launcherからバトロワゲームの「Fortnite」をプレイしようと試みる……が、うまくいかない。その原因はものすごく初歩的なもので、Epic Games Launcherから自分のアカウントにログインを試みようとすると、ログインをする際に必須となるバーチャルキーボードが出てこないのだ。何度も試みたが、なぜかEpic Games Launcherのウィンドウとバーチャルキーボードの併存がうまくいかず、最終的にEpic Games Launcherの使用、ならびに「Fortnite」の検証はあきらめることにした。

ここですごくもどかしいと感じたのが、外付けのUSBキーボードをこの本体に接続できないこと。一応本機にはBluetooth接続のマウス、キーボード、そしてコントローラーの接続ができるのだが、あいにく筆者はそのような物を持っていない。

USB Type-Aの接続ができるものかと思って本体を見回してみたが、こちらも見当たらない。これは非常に惜しい点だと思った。さすがにそれなりに高額なガジェットなので、万が一の対応ができるよう1~2つくらいはType-Aの口は用意してほしいところ。

 

気を取り直して、一度このゲームマシンのスペックを測るべく、鉄板の「ドラゴンクエストX」および「FINAL FANTASY XV」のベンチマークプログラムをダウンロード。

 

「ドラゴンクエストX」のベンチマークプログラムは軽量設計で作られている作品なので、こちらに関しては非常によいスコアを叩き出した。

 

 

いっぽう、最難関の「FINAL FANTASY XV」のベンチマークプログラムは、案の定厳しいスコアとなった。1080Pでの最高品質レベルでベンチマークテストを行うと、最初の車での移動ではカーブに差しかかるあたりで処理落ちが発生し、戦闘時は30FPSも出ているか怪しいほどのカクつきが見受けられ、シヴァの召喚時に発生する雪の粉では、パーティクル表現の多いところではなんとか映像として見られるかもしれないというレベルにまで落ちる。標準レベルまでグラフィックを落とすことで、なんとか「普通」という評価となったが、「FINAL FANTASY XV」は高度なグラフィックを多用するゲームタイトルで、これを快適に動かすためにはかなりのスペックがPCに要求される。残念ながら、「ROG Ally」で快適にプレイできるというわけにはいかないようだ。なお、これは本機を酷評したいからというわけではなく、あくまで検証材料としての数値であるということを留意いただきたい。

 

 

 

おおまかな本体スペックが把握できたところで、物は試し。続けてゲームプレイを行っていこう。

今回テストプレイしたのは格闘ゲーム「鉄拳7」。敵やオブジェクトが多数出てかつエフェクトも多めの「閃乱カグラ ESTIVAL VERSUS -少女達の選択」。わりと新しめでスペックを要求される「Hi-Fi RUSH」。そしてTPSのエイム力と繊細な操作を要求される「METAL GEAR SOLID V: GROUND ZEROES」をプレイ。

 

まず「鉄拳7」から。このゲームをプレイしているうちに、本機のスティックとボタン配置があまり格闘ゲーム向きではないと感じた。これは僕のプレイスタイルにも問題があるのかもしれないが、十字キーがスティックと近く、操作中、スティックに意図せず指が接触するのが気になってしまう。また、斜め入力が少々やりづらいとも感じた。特に最速風神拳を出そうにも、斜めの入力判定が十字キーの硬さゆえか、認識が甘く、なかなかうまくいかないのが気になった。

波動拳コマンドの入力もかなりやりづらく、コマンド入力の成功もかなり怪しい感じだった。ちなみにソフトを動かす分にはフレーム落ちもなく、申し分ない動作をしていた。やはりここでもUSB接続のアーケードコントローラーを使用することができないのは少し悔やまれる。

 

 

続いて「閃乱カグラESTIVAL VERSUS -少女達の選択」。こちらは大量に敵キャラクターが出てくるうえに、派手なエフェクトも多めなので、本機に対して負荷をかけるには検証タイトルとしては申し分ないと思う。ところが、ゲームを立ち上げてから設定のメニュー画面で1080Pのフルスクリーンモードにしたところで即落ちするという事態が立て続けに起きた。仕方なく最初は720Pのウィンドウモードで30分ほど慣らして、その後「1080Pのフルスクリーンモード」に切り替えたところ、うまくいった。結局原因が特定できないので一抹の不安はあるものの、ゲームが本格的に走り始めるとフレーム落ちもソフト落ちもなく快適にゲームができた。

 

 

なお、プレイしていて感じたのは、画面の発色が非常によいこと。「閃乱カグラ」はアニメテイストのトゥーンシェイドで描かれているので、キャラクターから背景まで色彩が大変豊か。こうしたタイトルと、本機が搭載する発色のよいディスプレイは非常に相性がよいことが判明した。

フルHD 120Hzというスペックを大きく謳っている本機は、一番にはTPSやFPSでのフレームレートの滑らかさを訴求したかったのだろうが、本タイトルが本機のディスプレイのポテンシャルを一番引き出せていたように思う。

案外、繊細なグラフィックが売りの美少女系、美男子系ノベルゲームやアドベンチャーゲームと本機の相性はよさそうだ。そうなると、DVDドライブを接続してインストールして試したいが、やはりここでも問題になるのが、ドライブを接続するためのUSB Type-Aが実装されていないことだったりするのだが……。

 

続く「Hi-Fi RUSH」も同様で、グラフィティアートのようなテイストでグラフィックが描かれる本作は、本機のディスプレイの恩恵を強く受けていると感じた。なお、Xbox Series X/S向けに発売された本作は相当のスペックを要求するかと思いきや、この「Hi-Fi RUSH」は難なく起動。敵が大量に出現するポイントでも難なく動作していたので「FINAL FANTASY XV」のベンチマークテストで抱いた不安を一気に払拭してくれた。

と同時に、改めて携帯ゲーム機においてディスプレイの発色がいかに大事なものかと気付かされた。

 

 

最後に検証したのは「METAL GEAR SOLID V: GROUND ZEROES」。このタイトルをプレイして強く感じたのは、本機のサウンドが非常によいということ。本機はサウンドのよさも大きく謳っているが、そこに嘘偽りはなく、敵の足音やこだわり抜いたBGMなど、サウンドがゲームプレイに大きく関係する「MGSV:GZ」でも、本機の利点を強く感じられた。音楽をプッシュしている「Hi-Fi RUSH」も同様で、クリアかつ広がりのあるサウンドを奏でるスピーカーには非常に感動した。

ただ、難点もある。「MGSV:GZ」は繊細なアクションと的確なエイム、素早い射撃が求められるが、本機のスティックは非常に軽く、滑りやすい。PlayStation5やXbox Series X/Sのコントローラーと比べてもかなり滑りやすいスティックだと思う。慎重に移動したいと思っていても、意図せずついつい大きな動きになってしまうことがあった。

また、LRトリガーボタンはその形状の関係で、可動域の大きさがすなわちロスタイムになり、銃の発射などでは遅れを取ってしまう。これは「APEX」をはじめとしたほかのゲームでも不利になってしまうポイントだ。もし次の企画があるなら、トリガーはボタン式にしてほしいと思う。

 

 

さて、本機にはほかにも「Armoury Create」ボタンというのがあり、これを押すと本機にインストールされているゲームを一覧できる「Game Library」が表示される。ここから、瞬時に別のゲームを起動することもできる。

大変便利な機能なのだが、一点惜しい部分がある。このメニューから起動中のゲームを閉じることができないのだ。どうしても家庭用ゲーム機に慣れてしまっていると、別のゲームを立ち上げた際に元のゲームは自動で閉じられるものと思ってしまう。最低でもこのメニュー画面内に、起動中のゲームをシャットダウンする機能をつけてほしかった。とはいえ、この部分は、今後、何かしらのタイミングでアップデートされるだろうから、さほど大きな問題ではないだろう。

 

 

このほかにも、モニターの解像度などを調整する「コマンドセンター」や、ボタンマッピングを行う機能も備えており、こだわりのあるゲーマーや、個性的なインディーゲームを快適にプレイするための機能が多数用意されていると感じた。

 

ちなみに今回の試遊では、本機を携帯ゲーム機としてレビューしてきたが、別売りの外付けGPUモジュール「ROG XG Mobile GC32L」を接続すると、さらにハイエンドなゲームがプレイできるとのことだ。

 

以上、ここまでのレビューを通して、本機はハイエンドなインディーゲームを手軽に遊びたい、進行途中のハイエンドPCゲームの続きを手軽に遊びたい、という人にはうってつけだと思ったが、やはりUSB Type-Aポートがないことが悔やまれる。USBキーボードは汎用性、利便性が高いし、タッチパネルのみの入力だと、とっさの事態に対応しづらい。また、Windows11に限らず OSは想定しないトラブルがあるので、入力手段がひとつだけでは心もとない。こういった部分は次への検討材料、改善点としていただきたい。

 

なお、本機のハードウェアスペックのレベルを家庭用ゲーム機に当てはめるとPlayStation4 Pro以上、Xbox Series S未満といった立ち位置だと思えばよさそうだ。

PCゲームの世界に興味を持った人の入門編、デバイスマニアとしては押さえておいも損はない。十分なスペックを備えた製品だと思う。

 

 

ジャンクハンター吉田の試遊レビュー

 


UMPCマニアの物好きから「ROG ALLY買ったんでドラゴンクエストX オンライン(DQX)をこのマシンで始めることにしたぜ!」と連絡が入り、ちょうどアキバ総研から本商品のレビューを頼まれていたタイミングだったこともあり、事務所で預かっているROG ALLYはハタに任せて筆者は早速その友人宅へ。

 

すでに事務所でROG ALLYには触れていたから現物見ても驚きはなかったものの……彼はサードパーティー製6in1のドックにROG ALLYを差して遊んでいるではないですか。STEAM DECK用に購入したドックがROG ALLYにもそのままぴったりのサイズで使えたそうで、早々にマウス&キーボードをドックに差し、さらにゲームパッドに加え、50インチのテレビにもHDMI出力し、インターネット環境はドックを通してイーサネット接続という完璧なフル装備で臨戦態勢を整えていた。

 


事務所に届いていたのはROG ALLY本体のみだったので、筆者もドックを活用してのレポートはそもそもするつもりなかったが、せっかくなのでROG ALLYをドック接続でもゲーミングPC的に活用できるのか試してみることに。

 

友人と筆者はドラゴンクエストX オンラインのMMORPG上で10年前に知り合った関係なので、当然DQX一択で遊び倒すのが筋ですわな。それとPCのベンチマークテストにDQXは常に活用されているから、このチョイスは全く問題ないという前提でね。

 

まずリビングにある50インチのテレビに映し出されるROG ALLYのインターフェイスはとにかく見やすいのひと言。正直50歳を超えたオッサンにはROG ALLYの小型モニターだけでは中年ゲーマーとしてのポテンシャルが生きない(偉そうに言っているけど老眼にはしんどいのよ……)。とは言え、ROG ALLYを手持ちに切り替えると左右のスピーカーがいい音を出してくれるので、すぎやまこういちミュージックの心地良さが際立つ。50インチのテレビでは高音がこもりがちだったことから(テレビによりけりだけど)個人的にサウンド面に関しては手持ちプレイを強く推したい。

 

ネット環境に関しては、手持ちではWi-Fi、ドック差しではイーサネットではあるけど、DQXはMMORPGなので格闘ゲームのように1フレームの攻防戦とかはないから体感速度的には両方とも変わらない感じ。自宅でもWi-Fiを使って、Nintendo SwitchやPS5でDQXやっていることもあるのかな。若干だけどイーサネット接続の方が速さを確実に感じるシーンもあり。特に魔法の迷宮などプレイヤー4人揃って向かう場所ではWi-Fiよりも自キャラの登場がほんの数秒速い。別にそれがなんだと言われればそれまでだけど……あくまでも「ヨーイ、ドン!」で飛び出すのが一番先ってだけの自己満足ですって(苦笑)。

 

手持ちROG ALLYでのゲームの操作に関しては100点満点ですね。アナログスティックとデジタルキー、各種ボタン配置はマイクロソフト仕様というかXBOXに準拠しているのでなんの問題もなし。ROG ALLYとSwitchのルックスは似た者同士なので比較されるだろうけど(もしかして筆者だけ?)、「DQX」のプレイに関してはROG ALLYのほうが操作しやすかったかな。筆者のSwitchはスティック部分が遊びこんでしまったことによる弊害……とは思いたくないけども勝手にドリフトして動いてしまうから、アナログスティック部分も壊れづらいよう作りがしっかりしているROG ALLYに軍配上がった感あり。

ただ双方共通しているのは手持ちで遊んでいると7インチのモニターに自分自身のマヌケ顔が常に映り込んでしまうのでたまに我にかえる時もあり(笑)。だが、何度も言うようだけど老眼のオッサンには7インチモニターが小さすぎるので、ドックを介して50インチにDQXを映し出して遊ぶ方が正直没入感は高い。ドックにジョイントしているゲームパッドとキーボードさえあればチャットしながらDQXが遊べる通常の環境になるのでね。

さすがにROG ALLYを手持ちでDQXやってテキストチャットしながらは困難。残念ながらDQXはボイスチャット対応ではないので物理キーボードがないと不器用な筆者はチャットができない。というわけで快適なMMORPG内でのコミュニケーションを求める人で、さらによりよい環境作りをするならばROG ALLYに対応しているドックの購入をオススメしたい。

 

最後はメインイベント。果たして実際にROG ALLY上でそれなりに高いスペックを要求される「DQX」は問題なく遊べるのかについて。

今まで購入してきたデスクトップPCでも、「DQX」を使ってベンチマークテストを試みてきたがROG ALLYではほぼ問題なし。まぁオンラインに入ってプレイしてみないと本当のところはわからないよな、ということで隣に座っている友人にはNintendo SwitchでDQXにログインしてもらい、筆者はROG ALLYからログインし、パーティー組んで冒険をば。ちなみに「DQX」は全ハードがクロスプレイ対応しているMMORPGなので、プラットホームを選ばないことからPCユーザーは意外と多い。

Wiiから始まりWii U、この2機種がサヨナラしてからはPS4、PS5、Nintendo Switch、PCと渡り歩いてきたけど(Nintendo 3DS版だけは画面小さいから避けた)月額の使用料とかも含め、どれだけ「DQX」へお金をお布施してきたか想像したくないが(堀井雄二先生マンセーなので実は気にしてない)インターフェイス的にPC版が一番遊びやすく感じた。

 

というわけで友人と2人して手持ちモバイル「DQX」プレイを開始。あ、説明しておくとROG ALLYの本気を見たいので、ここはあえてドックを介してプレイしないことにしたのですよ。友人のNintendo Switchの画面をチラチラ見ながら「DQX」していると、描画処理能力的にROG ALLYのほうが当然というか圧倒的に速かった。Nintendo Switchは、現行機種だけどスペックとしてはどうしてもPCに見劣りしてしまう。2時間ほどNPCを2人雇って、4人パーティー体制でコインボス戦に勤しんでいたら、夜も22時をまわり、フレンドたちが続々とオンラインになってきた。

そこでNPCを切り、プレイヤー同士4人でパーティーを組んでみた。何が目的かって? 実は以前、PCで4人パーティープレイを楽しんでいた際。偶然全員で一斉にギガスラッシュをぶちかましたらガタガタに処理落ちした経験があったのである。筆者が買ったPCが小型のゲーミング系だったからなのか、処理が追い付かなかった様子。それ以降、激しいフラッシュとエフェクトのあるギガスラッシュを、自分の中でのプレイ中ベンチマークテストにしているってわけなのです。

 

新たに組んだ2人のプレイヤーに諸々説明した後、ギガスラッシュ可能な片手剣を使える職業を選択してもらい、全員がいつでもギガスラッシュ発動可能な状態にしてみた。挑むのはコインボスのスライムジェネラル。こいつはスライムベホマズンなど巨大なスライムを数多く呼んでくるので、画面いっぱいに敵があふれかえる状態から全員で一斉にギガスラッシュしたらROG ALLYのポテンシャルがわかるだろうと画策。「DQX」ユーザーならみんなわかると思うが結構ムチャなテストではある。

 

全員レベル130のマックス。職はバトルマスター×4で両手に片手剣を1本づつ装備。スライムジェネラルの残りHPが6割切るとスライムベホマズンを2匹呼んでくるのであえて倒さず耐えまくる。スライムジェネラルの残りHPが3割切ると今度はキングスライム、クイーンスライム、さらにスライムベホマズンを呼んでくるので、ステージ上は6匹の巨大なスライムが出現。圧迫感がすさまじくなる。

この段階でNintendo Switchを覗いてみると、すでに処理が重たくなっていて、プレイヤーらも巨大なスライムに挟まれてまともに身動きができない状態まで来た。ダメージを受けても回復職が誰ひとりとしていないので、みんなで必死にミラクルソードでチマチマと少しずつ回復。なんとか挟まれているのをすり抜けて、散らばっていたプレイヤーたちのバトルマスターが4人集まったところで一斉にギガスラッシュを発動! 

だが、Nintendo Switchを扱っている友人だけがハードの限界かはわからないけど、処理落ちゆえのレスポンスの悪さから1人だけ発動のタイミングが遅れてしまう。とはいえ結果オーライ。ROG ALLYではギガスラッシュのエフェクト時に若干のカクツキはあったが、それは巨大なスライムたちが画面を支配しているせいではないかと判断。ほかのプレイヤー2人はともにPS4でのプレイだったが、やはりエフェクトが画面上に出た時はカクツキがあったというので、これはROG ALLY側の問題ではなくDQX自体の処理能力が限界に達した問題だろうと解釈した。

 

フレンドたちをオンラインで巻き込んで、こんなムチャなことしてまでベンチマークテストを試みたが、ROG ALLYの処理能力は相当高いことが実際にプレイして理解できた。

PS4のようなコンソールと変わらぬ処理能力だと判明したのは、大きな収穫ではないだろうか。あくまでも個人的感想になるのだけども、老眼にはROG ALLYは向いてない……が、ドックを介せばいろいろとパワーアップできるので、ASUSさんには今後目の悪い中年ゲーマーのためにも純正品のドックがバンドルされたバージョンの販売なんかも展開してほしいかな。

(文/ジャンクハンター吉田、ハタフミノブ)

ジャンクハンター吉田

ジャンクハンター吉田

毎日ゲームは最低一時間以上のプレイを怠らず、映画は必ず一本観るようにしている53歳のリアルポンコツなオタク。XBOXは海外のストアでクレカが使えるのに対し、その一方でPSはクレカもPayPalもなぜか日本から使用不可能にしていることで海外版購入はXBOX一択すぎてストレスが溜まる毎日。



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