カプセルトイをクリエイターの作品発表のプラットフォームに──意欲的な新作を続々リリースするSO-TA新作カプセルトイをご紹介!【ワッキー貝山の最新ガチャ探訪 第74回】

2023年04月07日 13:000

※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。

先日、昨年度「カプセルトイアワード2023」MVC(Most Valuable Capsule toy)をお贈りしたSO-TAさんをお祝いしようと、本社を電撃訪問して参りました。

原宿は竹下通りから1本入ったところにある素敵なオフィスでは、代表取締役CEO・安藤こうじさんをはじめとするスタッフの皆さんが、お忙しいところ笑顔で対応してくださりました。通していただいた会議室は、壁一面にこれまで世に出されたアイテムの数々がズラリと陳列されており、思わずテンション爆上がり! そんな素敵な空間で、ざっくばらんにいろんなお話をさせていただきました。

なかでも、革新的でありながらそれを一般的なユーザーに紹介し、新たな顧客を発掘する戦略には、目を見張るものがありました。今度はお酒を飲みながらカプセルトイについて語り合いましょうと約束を交わし、その席はお開きとなりました。

詳細は私のYouTubeチャンネルにアップされてますので、気になった方はぜひご覧ください。

 

今回は、そんなSO-TAさんのイチ押しアイテムをご紹介していきます!

 

-FORM Series- Rabbit Void (フォームシリーズ ラビットヴォイド)/SO-TA/全4種/5月発売予定/500円

 


今年は兎年! ということで、近未来的な造形のウサギが登場します。

 

デザイナー兼造形師のArataさんとのコラボシリーズの第1弾です。

 


 聞けばこの企画は何度も流れては復活し、ようやく陽の目を見たそうで、SO-TAさんとしても思いが詰まったものだとか。企画自体がよくても、即商品化するのではなく、時流を考慮してタイミングを計りつつリリースするのがSO-TAさんの方針だとか。いいコンテンツがないか、いつもアンテナを張り巡らしているようなので、興味のある方はご一報を!とのことです。

 

さて、そんな紆余曲折を経て商品化にたどりついた「-FORM Series- Rabbit Void」ですが、そのスタイルのよさにはうっとりしちゃいます。おまけにカプセルトイサイズなのに、全身16か所が可動するのには驚くばかり。ありとあらゆる、生き生きとしたポージングが可能です。丸めれば、ウサギらしいかわいらしさも表現できます。

 

パッと開いた人間の手の平にも似たそれは生き生きとしており、今にも動き出しそう。どっしりとした太モモに繋がるスネ部分、クリアパーツのかかと部分、首などの可動域は広く、うまくポージングさせることで感情も表現できそうです。また流線形のクリアパーツを組み合わせた耳のフォルムは、非常に洗練されていて、とてもクール!

武器は2種のうちどちらかが付属。手の平での着脱が可能です。武器を構える姿もスタイリッシュで、カッコいい!

 

これだけ自由に関節を動かせるとなると、コミカルなポージングももちろん可能。カッコよかったり、かわいかったり、いろんな表情を見せてくれて老若男女問わず人気が出そう! グリグリ動かしていると、愛着が湧いてくるというもの。

 

 

さらに「- FORM Series- Rabbit Void Enhanced」という商品名で、ブラインドボックスでの展開も決定しています。カプセルトイ版の4種とは別に、豪華仕様が1,320円(税込)で発売予定だそうです。バイザー、耳、右大腿などのデザインが豪華仕様となっている「- FORM Series- Rabbit Void Enhanced」は、カプセルトイ版と共通規格の3mm径なので、お互いのパーツを付け替えることができるということで、ますます世界が広がりますね。

 

ラビットヴォイドに別売の「ノアノイド ロピアタン」(SO-TAより発売されたカプセルトイ。造形作家・カズマタイキさんが手がける組み立て式モデル)のリュックを背負わせると追加武装感が出てきます。これは、近未来戦争? もしトータル(亀)ヴォイドが登場したら、SF版「ウサギとカメ」の完成!?  ロピアタンは手から直にビームソードが出るタイプのロボっぽいので、カメとの直接対決も?

これは私の妄想なんですが、こんな風にカプセルトイの世界を飛びぬけてユーザーに独自の世界観を想像させてくれるSO-TAさんの商品はワクワクしますね。

 

1/12 ICOMA TATAMEL BIKE(イコマ・タタメル・バイク) /SO-TA/全4種/4月発売予定/500円

 

通常、実在のガジェットがカプセルトイで商品化される場合は、既存のものがモチーフになるというのがお決まりの流れでしたが、今回は、元ネタのガジェットが発売される前にカプセルトイ化するという逆転現象が起こっています。カプセルトイでの宣伝効果を期待しての商品化ということで、これは新しい試みですね。それだけ、カプセルトイの世界もメジャーになってきたということかもしれません。

 

まずは、「ICOMA TATAMEL BIKE」について説明します。これは株式会社ICOMAが2023年の発売を目指して開発中の、折りたたんで運べる電動バイクです。日本の変形玩具から着想を得て開発がスタートしたそうなのですが、開発者である生駒崇光さんは、実はかつてタカラトミーでトランスフォーマーの設計に携わってきた、本職の方。バイクに変形するいろんなアイテムを見てきたがゆえに、このバイクのアイデアが生まれたというのは確かに納得できます。

 


また、最新の技術を示す最も革新的な製品に送られる「CES 2023 Innovation Awards」も受賞。そのデザイン性も評価されております。広げればスタイリッシュな電動バイクになり、折たためばトランクケースサイズに収まるという変形ギミックは、実に美しい。

おまけに3時間充電で約30㎞走行可能。いざという時には電源としても活用できます。まさに「走るポータブル電源」! 災害が多く、駐車スペースも限られている日本では、特に必要とされるバイクになるのではないでしょうか。まさに、デザインと機能性を兼ね揃えたバイクなんです。

 



そんな「ICOMA TATAMEL BIKE」が手のひらサイズのミニチュアキットになったのです! 手のひらサイズでトランスフォームするさまは、まさしく子供の時に遊んできた変形メカ玩具そのもの! ここも開くの? ここも動くの? などと独り言をブツブツ言いながら変形させていくのは、ホント楽しいです。

 

 

各パーツともしっかり作ってあるいっぽう、ギミックにもかなりこだわっていて、再現度はかなり高いです。開発は相当大変だっただろうことが、容易に想像できます。コストやサイズも考えねばなりませんからね。

ただ、そのかいあってか可動は非常にスムーズ。ハンドルをたたんだり、広げたりもできます。タイヤもガッチリしていて安定感があります。いやー、まさに機能美。360°いろんな角度から覗き込んでしまいました。

 

 

もうひとつ重要なポイントが、サイドパネルを外せるというところです(細かい!!!)。ここは実際の「ICOMA TATAMEL BIKE」同様に、ユーザーが自由にカスタマイズできます。これ再現度は100%に近いんじゃないですかね? 本物見てないので、あくまで想像ではありますが。

 

これはカプセルトイでも集めてみたいし、実車にも乗ってみたいっ。宣伝効果は抜群じゃないでしょうか?

というわけで、今月はSO-TAさん特集でした。同社のカプセルトイにかける、モノ作りへの探求心や熱意を商品から感じることができました。そんな素晴らしいガシャポンを、皆さんにもぜひ手に取っていただきたいっ。

そして、いつかは私のカプセルトイも作ってほしいなあ……と淡い願望も書き添えて、レビューを締めさせていただきます。

  

<プロフィール>

ワッキー貝山
フリータレント兼ガチャガチャコレクター・研究家(カプセリスト)
7歳からガチャガチャを集めだし、10万個所有。「昭和レトロガチャ 最強コレクション」(グラフィックス社)、「愛しのインチキガチャガチャーコスモスの全て」「素晴らしきインチキガチャガチャの世界―コスモスよ永遠に」「最終決定版!インチキガチャガチャの真相―コスモス、その愛」(双葉社)「日本懐かしガチャガチャ大全」(辰巳出版)関連本5冊出している。
最新ガチャ、レトロ「コスモス」ガチャの動画を毎日YouTube公式チャンネル「ワッキー貝山ガチャンネル」で公開中!

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