【MODEROID「ダイオージャ」レビュー前編】合体ギミックと分離形態のバランスに、作品愛を感じずにはいられない! 泰勇気が徹底レビュー!

2023年03月01日 18:220

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社会人ともなると忙しい毎日の中で積みプラが増えてしまいがち……。そんなあなたに代わって、ロボット&プラモデル大好き声優の泰勇気がプラモデル製作に挑戦するのが、この連載!

コンセプトは「忙しい社会人でも、週末の休みを使えばここまでできちゃうよ」。ルールは素組みで、1~2日の制作期間の2点のみ! この連載を読めば、きっとあなたの作ってみたいプラモデルと出会えるはずだ。

 

というわけで、「声優・泰勇気の週末プラモ!」第70回スタート!

 

泰勇気の週末プラモ 第70回 MODEROID「ダイオージャ」前編

  

「ならば、その目でしかと見よ!」

1981年放送開始。あの「水戸黄門」をモチーフとしたロボットアニメとしても有名な「最強ロボ ダイオージャ」が、40年以上の時を越えてグッドスマイルカンパニーのMODEROIDでプラキット化!

3機のロボット、エースレッダー・アオイダー・コバルターが合体してダイオージャとなるそのギミックをMODEROIDならではのカタチで再現しています。

思えばあの時代はロボットアニメ戦国時代。ある時間帯にチャンネルを回せば、さまざまなロボットが地球を守ったり悪を倒したりしていました。

「最強ロボ ダイオージャ」はシリーズを通しての大ボス的存在のない珍しいアニメ。途中から「クロスエイダー」という支援メカも登場していたので、今後の展開にも期待しつつMODEROIDダイオージャのご紹介、いってみましょう。

 

パッケージには、浮かび上がる家紋の前で合体している途中の3機をバックに、合体後のダイオージャがたたずんだ姿が描かれています。

 

背面にはやはり「合体」することを強くアピールした商品説明写真が載っています。

 

左右側面は同じデザイン。分離状態の3機の胸部にはクローバーの形のエンブレムが輝いていますスペードみたいな形3つを組み合わせてあの家紋になるとは、よく考えましたよねぇ~。

 

フタと底面は今回も店内陳列にやさしく、どこから見ても「ダイオージャ」であることがわかるようになっています。

 

3機分のロボットのパーツということでさすがにパーツは多め。しかしながら、組み立てやすさも重視されているので、3機のロボットを組み立てる割には完成までに時間はかからなかった印象です。

今回は都合4機分のロボットのご紹介になるので、長くなりますよ~~!?

■エースレッダー

まずはエドン国の王子エドワード・ミト王子の搭乗するエースレッダーからご覧ください。

 

腰にエースサーベルを帯刀した状態のエースレッダー。

塗装済みパーツ、色分けシール、パーツ分割でここまで配色を再現できるものなのかと驚きます。胸部はダイオージャ形態時にも共有しているのでその大きさのバランスは難しかったでしょうに、それほど大きすぎる印象もなくうまくまとまっているように思いました。

 

背中にはウイングとダイオージャの頭部飾りをマウント。アニメをイメージするなら腰の頭飾りを取り外した状態で楽しむのもありですね。

ウイングパーツの色分けもパーツ分割でしっかり再現。

 

頭部と胸部はダイオージャに合体した時と共有している部分。頭部両サイドにあるパーツは合体した後に肩アーマーとなるのですが、頭部の可動などをかんがみて、このパーツは差し替え式となっています。

 

シンプルな構造の下半身部分。脚部、特に太ももは合体時に脛の中に引き込まれるのですが、そんな構造でありながらも、太さや長さのバランスが非常によくまとまっています。配色もばっちり。

 

ウイングもアンテナの類も先端が丸くなっているということはなく、可動プラキットとしてはなかなかのシャープさを保っています。

 

腰にあるジョイント穴を利用すれば、「THEシンプルスタンド」を使ったポージングも可能です。

 

頭部はさすがによく動きます。ボールジョイント接続でグリグリ可動。

 

腕部、肩の付け根は赤いパーツに覆われている構造で、そのまま腕を回転させてポージングさせることはやや難しいですが、肩の部分で抜き差しすることで腕を上に持ち上げた状態を再現可能。またその赤いパーツも跳ねあげる可動部が設けられています。

水平方向へは、そのまま真横まで腕を持ち上げることができます。

 

二の腕でロール回転。肘関節は90°弱程度。手首はボールジョイント接続です。

 

腰部装甲は分割していないため、前後開脚はここまで。

 

左右開脚もここまで。太ももの上部でロール回転あり。

 

膝は90°ほど曲げられます。

 

足首は変形ギミックの恩恵もあり、ご覧の通りそこそこ接地性はあります。

 

各部の可動は控えめなのですが、こういった格闘ボーズもひとまず再現可能。

 

逆に静かな面持ちがさまになります。

 

接地を気にせずディスプレイするなら、このくらい派手なポーズを楽しむこともできます。エースサーベルを、ちゃんと鞘から引き抜けるのがよいですね。

 

■アオイダー 

続きまして旅のお供のひとり、スケさんこと、デューク・スケードの搭乗するアオイダーです。青いです。こちらも配色は塗装済みパーツ、シール、パーツ分割にてほぼ完璧に再現。

 

アオイダーには脚部に「形状重視パーツ」が用意されていているので、ここからはそれを取り付けた状態でご紹介してまいります。

 

太ももが延長されたことで、全体のバランスがよくなりました。

 

右腰にはビームガンを収めたホルスターを装備可能。ウイングパーツは合体を再現するため、形状に若干のアレンジが加えられています。

 

スケさんのシャープな印象が顔に出ています。

ダイオージャに合体する時は胴体と両腕を担当するのですが、実はこのアオイダーの胸部は天地が逆さまになって合体時に腰になります。シンプルな形状ながら、合体後の姿などを想像させない驚きのデザイン!

 

この形状で足首が気持ちよく接地しているのには、ちょっと感動します。ちなみにアオイダーの両足がダイオージャの両腕になります。

 

武器持ち手首に持たせられるビームガンを収めているため、ホルスターはやや大きめ。ですが、これが付属していること自体が嬉しい。

 

頭部はボールジョイント接続。小顔なのと頭部の周りに干渉するものがないため、3機の中でも特によく動きます。

 

腕は前後方向に真上まで回転させることはできますが、水平方向への可動はあまりできません。

 

肘は90°ほど曲げられ、二の腕にロール回転軸があります。手首の形状はエースレッダーと全く同じで、ボールジョイント接続。

 

画像左側が、本来の完成状態での膝の可動範囲ですが、膝の部分が前後逆になるように回転させることで、画像右側のように深く膝を曲げることができます。

 

足首は合体する時に伸縮する部分であるにもかかわらず、かなりよく動きます。

 

ただし、合体ギミックの都合上、股関節を前後に動かすことなどができないため、アクションフィギュアのようなポージングは難しいところ。

 

ビームガンは、それとなく左手を添えて構えさせることもできます。右ひざは先ほどの可動で紹介した、膝を前後逆にした状態にしてあります。

 

スピア・アクスも付属。分離形態の手持ち武器のうち、ドッキングさせてダイオージャ・ジャベリンになるものが付属していることになります。

 

■コバルター 

さらに続きまして、カクさんこと、バロン・カークスの搭乗するコバルター。アニメを知らなくてもこの機体が「力持ち」の設定であることは一目瞭然でしょう。こちらもシンプルな外見ながら、そういったキャラクター性が伝わってくるのがお見事です。

アニメや設定画と比べてしまうとトップヘビーではありますが、これはコバルターがダイオージャの大きな両足に変形するため、バランス的にどうしてもこうなってしまうのです。しかし、逆にこのフォルムゆえにアニメでの描写以上に力強くも見えます。

 

他の2機同様にコバルターの配色も塗装済みパーツ、シール、パーツ分割でばっちり再現されています。両脚かかと部分のジョイント穴は合体時に重要な役割を果たしつつ、今回のキットで「え! そこがここになるの!?」とちょっと驚くポイントのひとつです。

 

シールは主に頭部の色分けに使用。シールは曲面に貼り付けるのが少々難しいので、思い切って部分塗装してしまうのもいいかもしれません。

 

コバルターのウイングにだけ、塗装で再現されたジェットノズルが見えます。

翼端の形状はアオイダー同様に、合体の都合でデザインが若干アレンジされています。

 

首の部分は、左右に分割されているボディを押さえる役割を担っているため、ほかの2機と比べると首の可動はやや控えめですが、それでも横に傾けたり回転させたりは可能です。

 

肩の接続部も、このように真下から二の腕をボールジョイントで接続している方式なので、可動は控えめ。

 

前後へのスイングはこのくらい。

 

肘は90°ほど曲がりますが、さすがに肩の前後方向への回転はできず、水平方向へも45°くらいまで持ち上げられる程度です。これはプラキットということと、合体の楽しさに重きを置いたがゆえだと思います。

 

コバルターの胸部は合体時の足首部分になるため、その可動の恩恵で胸部を前後に少しだけ屈伸させることができます。

 

膝は90°曲がります。

 

足首も合体時に荷重のかかる大事な部分になるということもあり、可動は控えめ。変形の恩恵でつま先の伸長と、足首のひねりが可能となっています。

 

3機の中ではどうしても可動範囲が狭めではありますが、ドーンと立つ力強さがあります。

 

武器はトゲ付き棍棒のハンマー・スティック。

 

なんとかポーズを取らせてみましたが、なんだかスタイリッシュな立ち方になってしまいました。

 

スケード「ええい! 控え控えい! 控えおろう! ここにおわすお方をどなたと心得る!」

カークス「このお方こそ、恐れ多くもエドワード・ミト王子なるぞ!」

合体遊び、そしてダイオージャ形態の再現も再現した本キット。さらに多少可動が抑えめになっていたとしても、このスタイルで3機を並べられるのは熱いです!

 

敵「ミト王子を騙(かた)る小童(こわっぱ)め! 覚悟ぉ!」

ミト「ならば! その目で然(しか)と見よ!」

というわけで、このキットの楽しみのひとつ「合体」をご覧いただきましょう!

 

というわけで、レビュー後編ではダイオージャの魅力をズズイとご紹介!

【商品情報】

■MODEROID ダイオージャ

・メーカー:グッドスマイルカンパニー

・価格:7,900円 (税込)

・発売中

・仕様:組立て式プラスチックモデル

・ノンスケール

・全高:約180mm(頭頂高)

・原型制作:U-TOM

・構想デザイン:さんぼんづの(スタジオGS)

 

【泰勇気の出演情報】

・ NETFLIX海外ドラマ「Locke&Key」シーズン1、2配信中(タイラー役)
・ 橘猫工業「ハンドレッドエッジ」PVナレーション
・ YouTubeガンダムベースライブch川口名人のすいプラ」毎週水曜18時配信(アシスタント)

©創通・サンライズ

画像一覧

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最強ロボ ダイオージャ

放送日: 1981年1月31日~1982年1月30日   制作会社: サンライズ
キャスト: 古川登志夫、石丸博也、西村知道、高木早苗、滝雅也、永井一郎
(C) 創通エージェンシー・サンライズ

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