【最新プラモ】「MODEROIDザブングル」登場! アニメの活躍を100%再現できるこだわりの仕様を、疾風のように徹底レビュー!(前編)

2023年01月23日 18:000

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社会人ともなると忙しい毎日の中で積みプラが増えてしまいがち……。そんなあなたに代わって、ロボット&プラモデル大好き声優の泰勇気がプラモデル製作に挑戦するのが、この連載!

コンセプトは「忙しい社会人でも、週末の休みを使えばここまでできちゃうよ」。ルールは素組みで、1~2日の製作期間の2点のみ! この連載を読めば、きっとあなたの作ってみたいプラモデルと出会えるはずだ。

 

というわけで、「声優・泰勇気の週末プラモ!」第67回スタート!

声優・泰勇気の週末プラモ!第67回 MODEROIDザブングル(前編)

 

40周年を機に、複数のメーカーから次々と新作キットが発表されている「戦闘メカザブングル」。今回はグッドスマイルカンパニー「MODEROID」シリーズのザブングルをご紹介いたします。

アニメ「戦闘メカ ザブングル」は、富野由悠季監督の作品の中でもとりわけ異彩を放つ名作のひとつで、作品の明るい雰囲気や、重機のように武骨なシルエットを持つ「ウォーカーマシン」(以下、WM)と呼ばれるメカ。さらに串田アキラさんの歌う主題歌「疾風ザブングル」「乾いた大地」、そしてMIO(現・MIQ)さんの歌う挿入歌「HEY YOU」といった充実した音楽面など、印象的なポイントがたくさんあります。

 

そのいっぽうで、ハードボイルドな世界観かと思いきやSF要素もたっぷり。かと思えば登場人物が「アニメだからね!」なんてメタ発言をするなど、とんでもない作品でした。敵側の登場人物もどこか憎めない奴らばかりで、作品の魅力を伝えるには言葉だけでは足りません。ぜひ一度、本編を視聴してみてください。

 

話を戻しまして、今回のキットはその作品の主人公メカ「ザブングル」です。変形機構を有するWMで、劇中には2体登場するも、主人公が扱うほうは破損して変形できない状態で運用されるのには驚きましたが、このキットでは変形はもちろん、破損状態を選択して組み立てることもできるというオールインワンな内容となっています。
まずはパッケージからご覧いただきましょう。

正面には砂埃を巻き上げながら進むアイアンギアーをバックに立つザブングルの姿が。足元にはヒロインのひとり、ラグの乗るホバギーも描かれています。このイラストはウェザリングの参考にもなるので非常に興味深いです。

このイラストは、箱の両サイドまで続く大きなイラストになっています。

 

背面には機体スペックとギミックが簡単に紹介されています。

 

天面・底面はMODEROIDおなじみの、いろいろな向きで陳列できる親切デザイン。続いてランナーなどを見てみましょう。

 

複数の色のランナーが詰まっており、組み立てただけで劇中のイメージが再現できるであろうことが容易に想像できます。クリアパーツや袋入りの関節パーツなどもあります。

 

説明書は本体の組み立て、武器の組み立て、変形、の3部が付属。おかげでそれぞれ詳しく確認しながら作業することができます。続きまして、組み立てている途中に現れる「選択式」の部分をピックアップ。

 

額の台形部分と胸部の丸い部分は、黄色とクリアの2種類からの選択式。今回はどちらも黄色の成型色をチョイスして組み立てました。

 

頭部のコクピットに乗せられる搭乗者は、ジロン、ラグ、エルチの3種から2人まで選んで搭乗可能。

 

胸部の上のあたりにある三角のディテールは、青と赤の選択式。今回は赤を選んで組み立てました。

 

前腕は変形機構のあるものと、変形機構のないものを選んで組み立てられます。変形機構のない腕は「ジロン機」用になるので、今回は変形機構ありのものを組み立てます。

 

腕部と同様に、バックパックも通常のものとウイングが破損したものが用意されています。こちらも折れていないほうを選んで組み立てていきます。

そして完成したのが……

 

こちらです!

1/100スケールは、手に持った時の満足感もあるし扱いやすいサイズ。劇中のシルエットや、設定画にある特徴的な部分の形状はしっかり押さえて作られています。

 

背面。シルエットはプレーンな「ザブングル」なのですが、近づいて見てみると、驚くほどたくさんのディテールが追加されています。しかもそのディテールには「その装甲の内側」を想像させてくれる面白さがありますので、ちょっと寄りでご覧いただきましょう。

 

上半身。各部に打ち込まれたリベットのような表現や、肘関節の「らしさ」。頭部の赤い部分のくぼみにはドアのようなディテールが施されています。

 

脇腹にはパイプ状のディテールなど、腹部には何やらジェネレーターなどが詰まっていそうな予感。腹部や上腕などにもほどよくディテールが追加されています。

 

下半身。パーツ分割による色分けは完璧。全体のラインは非常にシンプルなのですが、じっくり見てみるとディテールがいっぱい彫り込まれていることがわかります。

 

脚部サイドに畳まれたウイングにも、気持ちいいデザインのディテールが入っています。畳まれたウイングは、アニメ設定のシルエットに近づくようにしつつも自然ラインで分割されています。

 

膝の関節にもそれらしいディテールが。ふくらはぎにある四角いダクトは、脚部内のメカからの排気用でしょうか。タイヤ周辺にもアクチュエーターっぽいディテールなどが刻まれており、脚部だけでも見どころ満載。

 

背中には「H5-Ⅱe V型12気筒エンジン」らしきものが覗いています。その周囲の装甲にはスリットが入っていますね。排熱のためかな? そのほかにも想像力を掻き立てられるディテールがたくさんありますので、手に入れた際にはそのあたりにも注目してみてください。

続きまして、可動範囲を見ていきましょう。

 

頭部の接続はボールジョイントなので、ご覧のようにグリグリ動かせます。

 

肩関節は軸接続による前後ロールで腕を真上に持ち上げることもできますし、水平方向からも、変形の恩恵で腕を真上まで持ち上げることができます。

 

二の腕ロール回転。

 

肘は二重関節で深く曲げられます。

 

手首はボールジョイント。こちらもグリグリ動かせます。

 

胸部から前方向へ少しだけ屈伸することができます。

 

腹部の一段目の分割線でロール回転が可能。

 

腰部フロントアーマーは跳ね上げることができ、脚部の可動を妨げないようになっています。

 

左右の開脚はこのくらい。

 

太ももの上でロール回転が可能。

 

膝は二重関節でかなり深く曲がります。

 

足首接続はボールジョイント。こちらもグリグリ動かせます。

 

頭部のバイザーは、後頭部のクリアパーツのレバーを上下させることで開閉可能。アニメではたびたびここを開けっ放しにした状態で操縦していたために、搭乗者が落下しそうになることも少なくなかったですね。

 

ザブングルにはコミカルなポーズも似合います。まずは走っている途中、あるいはガス欠になったザブングル。

 

銃器類も扱いますが、肉弾戦も多かったです。そのおかげでジロン機のような破損をしてしまうわけですが(笑)。

 

ザブングルはハンドルとアクセルワークによる操縦にも関わらず、こんな感じで人間らしい動きをするシーンも多くありました。一体どんな操作をしているのか!?

 

おもな武器もひと通り付属。こちらは30mmライフル。スコープや前腕に添える板状の部分までちゃんと再現されています。銃口にはもちろん穴が開いています。

 

腕部に取り付ける4連バズーカ。バズーカを4本束ねたようなシンプルなデザイン。スコープとグリップはスイング可動します。

 

9連装ロケット弾ポッド。シンプルなデザインですが、機能がしっかり伝わってくるのがすごい。仰角を付けたり旋回させたりもできます。

 

3連装バズーカ。こちらも3本のバズーカを束ねたようなシンプルデザイン。ロケット弾ポッド同様に、仰角を付けたり旋回させたりすることができます。

 

「THEシンプルスタンド用アタッチメント」を使用すれば、ジャンプしたようなアクションポーズも再現可能。ライフルに添えてある左手は平手に交換したもの。

 

オープニングの1シーン。着地してズザァーーっとなっているシーンの再現。

 

同じく奥へ引きながらロケット弾を撃ち込むザブングル。

 

さらに同じく3連バズーカを撃つザブングル。

 

OPの1シーン、ジロンの動きにシンクロして30mmライフルを構えるザブングル。

このように30mmライフルと3連バズーカ、9連ロケット弾ポッドは通常のザブングルにも装備可能です。

 

膝立ちはこんな感じ。

 

というわけで、前編はここまで!

次回の後編では、合体ギミックやお手軽ウェザリングの作例をご紹介します。ご期待ください!

 

【製品情報】

■MODEROID ザブングル

・発売中

・メーカー:グッドスマイルカンパニー

・価格:7,500円 (税込)

・仕様:組立て式プラスチックモデル

・1/100スケール

・全高:約180mm

・製品デザイン:Arm-Q

・設計:T-REX

・制作協力:GA Graphics、wb-saku

 

【泰勇気の出演情報】

・ NETFLIX海外ドラマ「Locke&Key」シーズン1、2配信中(タイラー役)

・ 橘猫工業「ハンドレッドエッジ」PVナレーション

・ YouTubeガンダムベースライブch川口名人のすいプラ」毎週水曜18時配信(アシスタント)

 

©創通・サンライズ

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(C) 創通・サンライズ

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