「ひなビタ」初のワンマンライブイベントで完全燃焼! ここなつ(日南結里&小澤亜李)が歌い踊った「EDP presents ここなつワンライブ2018~ミライコウシン~」レポート

2018年08月17日 14:510

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2018年7月29日、Web連動型音楽配信企画「ひなビタ♪」から生まれた音楽ユニット「ここなつ」が、初のワンマンライブ「EDP presents ここなつワンライブ2018~ミライコウシン~」を、品川インターシティホールにて開催した。

「ひなビタ♪」は2012年よりスタートした企画だが、キャストによるワンマンライブは実は今回が初。東雲夏陽(しののめ・なつひ)役の日南結里さん、東雲心菜(しののめ・ここな)役の小澤亜李さんは、それぞれ自身の演じるキャラクターとしてステージに登場。双子アイドルという設定のキャラクターらしく、息の合ったパフォーマンスで会場に集まったオーディエンスを大いに盛り上げた。

今回は熱狂と感動が交錯した夜の部の模様をレポートしたい。

 

サウンドとビジュアルが作り出す「ここなつ」ワールド!

今回のライブの特徴は、ステージのいたるところにセットされた大型のLEDモニターだ。舞台全体に配置されたモニターには、楽曲や演出に合わせてさまざまな映像が流される。

ライブの幕開けも、電脳空間をイメージさせる映像が次々に登場。そんな中、満を持して日南さん、小澤さんがステージに登場すると、「アップデート完了」の言葉とともに、「ポメグラネイト」からライブはスタートした。

サイバーな世界観とクラシカルなサウンドが共存する1曲で、たちまち観客を異空間へと誘う。間奏ではマリオネットを思わせる振り付けで、歌詞とのシンクロもばっちり。聴覚と視覚を刺激するステージが繰り広げられた。

 

続く「Finally Dive」では高揚感あふれるサウンドに乗せてエモーショナルな歌声を響かせ、「さよならトリップ~夏陽edition~」ではアイドルを思わせるダンスを交えつつ、どこか哀愁漂う歌を聴かせる2人。EDMサウンドを軸に多彩な世界を見せてくれる「ここなつ」に、会場はたちまちクラブのような盛り上がりに包まれた。

 

「こんなにたくさんの人が来てくれて、心菜うれしい~」(小澤)

「昼の部も夜の部も来てくれた人もいるみたいじゃない? さっきのように楽しんでくれないと承知しないんだから!」(日南)

 

キャラクターとしての最初のあいさつでも、ひと言ずつに歓声が巻き起こる会場。これまでラジオやCD、ゲーム、SNSなどのメディアで応援してきた「ここなつ」の2人が「そこ」にいる! そしてパフォーマンスしている! その感動と興奮が、フロアのいたるところからひしひしと伝わってくる。ちなみに会場には台湾や韓国から駆けつけたファンもいたそうだ。念願の初ワンマンということで、誰もが楽しむ準備は万全! 

 

続いてゲームでも人気の楽曲が、ライブ前半をさらに盛り上げた。「バイナリスター」はメロウなメロディが心にしみる「切な系」エレクトロ、「キミヱゴサーチ」は2人のボーカルのかけ合いがキュートなポップチューン。「コンフェイト*コンチェルト」はキラキラ&ピコピコなアレンジが楽しいテクノポップ、暗闇に光る魔法のステッキ片手にドリーミーな世界観を歌う「魔法のたまご~心菜ELECTRO POP editoin~」と、アッパーな序盤3曲とはひと味もふた味も違う個性的な楽曲が並ぶ。

ここでは多彩な楽曲を通して、まっすぐでひたむきな歌声の日南さん、繊細で守ってあげたくなるような歌声の小澤さんといった具合に、2人の声の個性も際立ってくる。彼女たちの魅力を引き立たせる楽曲の妙にも、改めて気づかされるセクションであった。

 



「チンゲン菜」コールがフロアを揺らす!

ライブ中盤では、和と中華の世界で楽しませてくれた。

まずは、「日向美ビタースイーツ♪&ここなつの7人の勇者達による世界を救う7つの冒険活劇楽曲」というコンセプトのアルバム「SWEET SMILE♡HEROES」収録の「キリステゴメン」「シノビシノノメ」で、和の世界を歌い上げる。

ハイテンポかつテクニカルなメロディの「キリステゴメン」を、あざやかに歌い上げるサムライガール・日南さんに対し、くノ一になった小澤さんは「シノビシノノメ」で、観客と一緒に「ニンニンニン!」とコール。それぞれのスタイルで会場を盛り上げると、今度はチャイナドレス風の衣装にチェンジ。

「ここなつ」の2人は中華料理屋「ロンロン」でアルバイトをしている設定ということで、お店のメニューが歌詞に盛り込まれたチャイナ風味EDM「ロンロンへライライライ!」を披露する。注目ポイントは、やはりフロアを揺らすほどの「チンゲン菜!」コールだろう。中華料理の食材が連呼されるステージなんて、なかなかほかでは見れないぞ。

 


続く「千客万来☆無問題!」ではタオルを振り回し、ステージと会場が一体に。「デュアルメモリ」ではイントロや間奏でカンフーポーズを披露。堂に入った2人のアクションに、観客席からはどよめきと歓声が。あの手この手で観客を盛り上げてくれる「ここなつ」。この波に乗らない手はない!とばかりに、観客のボルテージも上がるいっぽうだ。

そして「ヒミツダイヤル」では、まるで天女の羽衣のような布をまとった2人。ゆったりとした楽曲もあいまって、まさに夢見心地。ここまでノンストップで盛り上がり続けてきた会場を、ちょっぴりクールダウンさせてくれた。

 



2人の絆を感じさせるライブ終盤

開幕から二人三脚でライブパフォーマンスを披露してきた「ここなつ」。キャラクターとしてはもちろん、演じる2人の間にも存在する「絆」があればこそ、ここまで熱いライブを実現できたのだろう。そんなことを考えさせられたのが、終盤に披露された各ソロ曲であった。



「この曲だけは、心菜のために歌わせて」という夏陽の言葉とともに日南さんが歌ったのは、「ツーマンライブ」。疾走感あふれるバンドサウンドに乗せて、普段言葉にはできない感謝と深い愛情を歌い上げる日南さん……いや夏陽。いっぽうの小澤さんは「なっちゃん人形」を抱きつつ「キモチコネクト」で、心菜として夏陽への愛情を歌う。

恵まれない環境で育ってきたがゆえに、夏陽と心菜の間に存在する双子の絆。キャストとしてさまざまな現場で、ともに支え合ってきた日南さんと小澤さんの間に存在する絆。それぞれの「絆」がクロスオーバーするステージに、熱いものを感じたのは筆者だけではないはずだ。

 

本編ラスト前、キャラクターとしてファンに向けての手紙を読み上げ、「これからも未来を更新していく」と誓った2人は、「ミライプリズム」で感動のフィナーレを飾った。

 



スペシャルゲスト登場、そして涙涙……のアンコール

「夢のカタチ」からスタートしたアンコールでは、2曲目にスーパースペシャルなゲストとして、「ここなつ」同様「ひなビタ♪」から生まれたガールズバンド「日向美ビタースイーツ♪」より、山形まり花役の日高里菜さん、和泉一舞(いずみ・いぶき)役の津田美波さんが登場! 「ひなビタ♪」曲をイベントで歌唱するというお2人は、「ここなつ」と一緒に「走れメロンパン」を披露。ファン人気も高い「ひなビタ♪」初期曲だけあって、タイトルが告げられると観客席からは悲鳴にも近い歓声が。

歌い終えた日高さんは「ほかにもいい曲がいっぱいあるから」と、「日向美ビタースイーツ♪」でのワンマンライブへの期待を語り、観客と一緒に「TOMOSUKEさん、お願ーい!」と企画・原案・音楽監修のTOMOSUKEさんにラブコールを送った。いや、本当にお願いします!!

 

 

いよいよ次のアンコール曲がラスト、というところで改めて「ここなつ」の2人が最後のMC。

これまで順風満帆とは言い切れなかったユニットの活動を振り返る日南さんと小澤さんは、一度はもう無理だと思っていたワンマンライブが実現したことで思わず感極まってしまう。しかし、涙をこらえつつファンとスタッフへの感謝を語ると、最後に歌ったのは「ナナイロライト」。


過去と未来をつなぐ歌詞と多幸感にあふれたサウンドを持つこの曲は、まさに今の2人が歌うにふさわしい1曲だ。観客も、この日一番のかけ声でラストナンバーを力強く盛り上げた。

 

全19曲を歌い終えた2人は、「またね」の言葉とともにステージを後にした。短い別れの言葉に、またすぐに会えるから、という気持ちがこもっていたようにも思える。

次のステージでは、さらに「未来を更新」した2人の姿に再会できるはずだ。その日を楽しみにしたい。

 
(写真/星野耕作、井上演)

(c)EXIT TUNES EDP


【セットリスト】

1.ポメグラネイト

2.Finally Dive

3.さよならトリップ~夏陽edition~

4.バイナリスター

5.キミエゴサーチ

6.コンフェイト*コンチェルト

7.魔法のたまご~心菜ELECTRO POP editoin~

8.キリステゴメン

9.シノビシノノメ

10.ロンロンへライライライ!

11.千客万来☆無問題!

12.デュアルメモリ

13.ヒミツダイヤル

14.ツーマンライブ

15.キモチコネクト

16.ミライプリズム

En1.夢のカタチ

En2.走れメロンパン

En3.ナナイロライト

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