原曲を自分色に染め上げて完成させた「自転車に乗って、」
──カップリング曲「自転車に乗って、」は、1993年にリリースされたモダンチョキチョキズのカバー曲ですが、なかなか渋い選曲ですね。
いかさん これは担当スタッフさんから提案をいただいたんです。最初に曲を聴いた時は、「昭和チックな曲だな」と思っていたんですが、かなりのスルメ曲で、いつの間にか癖になっちゃいました。家で練習していた時、お母さんも聴いてるうちに好きになっちゃったみたいで、料理をしながら鼻歌を歌うくらいハマッていました。ただ、自分のリスナーさんは若い子が多いので、今の世代には受けるのかなと不安に思う部分もあったのですが、「自分もハマった曲なので、きっと大丈夫だろう!」ということで、カップリングに入れました。
──原曲はかわいらしいイメージの曲でしたが、今回のカバーはがっつり、いかさんのカラーで染めてきましたね。
いかさん 思い切り原曲と違うほうが作り甲斐がありますね。いろんな想像が広がるということもあって、楽曲を自分色に染めていくのは楽しかったです。
──お話をうかがうと、今回のシングル収録曲は、「挑戦の2曲」という印象です。
いかさん 確かに今回の2曲は挑戦の連続でした。その分、自分にとって自信作にもなったので、いろんな方に聞いていただきたいと思います。
──そして、リリースイベントとして「鎌倉散策報告会」も開催されます。
いかさん はい。自分がこの曲を歌わせていただいたことで、実際に鎌倉に行きたくなってしまいまして……。そんなタイミングでインストアイベントが決定したということで、実際にいかさんが鎌倉を訪れて、お土産を持ち帰って皆さんに押し付けたいと思います!
意外とハードな? いかさんの自転車エピソード
──「にじゆめロード」は自転車要素満載のシングルとなりましたが、いかさんご自身には自転車に関する思い出やエピソードはありますか?
いかさん 運動神経があまりなくて、保育園の年長さんとか小学校低学年の頃は自転車に乗るのが苦手だったんです。だから乗れるようになるまでは、公園で友達に自転車の練習を手伝ってもらっていました。自転車の後ろの部分を持ってもらって、「いくよ!いくよ!離すよ!」みたいなね(笑)。まるで「南鎌倉高校女子自転車部」の第1話みたいですよね。だから、アニメを見てて「懐かしい」なんて思っていました。でも、なぜか一輪車は得意でした(笑)。それが自転車との初めての出会いなんですが、小学5年生の頃には三軒茶屋と高尾山中腹のキャンプ場の間を、自転車で2日かけて往復したんですよ。
──小学生で!
いかさん 朝から夜までこぎ続けました。その時に食べたカレーは本当においしかったですね。自転車がそんなに得意じゃないのになぜ挑戦したかというと、体力づくりをしたくなったんです。体力があるに超したことはないし、精神的にも鍛えられるだろうということで、修行みたいな感じで挑戦しました。総距離は往復で100キロあったんですが、終盤近くに転んで足を怪我して流血してしまったんです。怪我したり体力が切れた子は途中でリタイアして、自動車に乗って移動することもできたんですが、「ここで諦めたら、もったいない」と思って気合で乗り切りましたね。この経験を通じて、「頑張る」ということを学んだ気がします。
──壮絶な自転車エピソードですね……。
いかさん たぶん自分を追い込むのも好きなんだと思います。いつも長続きはしないんですが、ほかにも唐突に「鍛えよう!」と思うことが多いです。中学の頃には、「よし体力をつけよう」と思って、唐突に陸上部に入ったことがあります(笑)。
この続きは近日公開予定の後編にて!
いかさん
主に動画投稿サイトで活躍する女性アーティスト。Twitterのフォロワー数は15万超え。女性とは思えないイケボとロリボイスを器用に使い分けるなど、1人で何役も演じ分ける独特な歌声で高い人気を得ている。2015年1月、女子高生時代に発売した1stアルバム「ボクらの最終定理」はオリコン・ウィークリーチャート8位を記録。また、松岡侑李として「おやすみジャック・ザ・リッパー」K・A役で舞台初挑戦。主題歌も担当し好評を得ているなど、マルチに活躍中。
1st Single「にじゆめロード」
発売元:エグジットチューンズ
販売元:ポニーキャニオン
価格:1,296円(税別)
発売日:2017年2月1日
〈収録曲〉
- にじゆめロード
- 自転車に乗って、
- にじゆめロード(Instrumental)