しなもんさんの評価レビュー

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別メディアで展開する意義

観賞手段:試写会
1月の試写会で鑑賞しました。
その後、劇場公開中も観に行きたかったのですが、時間がなく断念。
BDパッケージを購入しましたが、現在未見です。

自分は『ベルセルク』の存在は知っていましたが、原作漫画、テレビアニメ共にほとんど鑑賞したことがありませんでした。そんな自分が、キャストきっかけ(特撮やドラマで活躍中の岩永洋昭さんがガッツ役に抜擢されたと知り、観ようと思った)で劇場版第1作目を鑑賞し、単行本37巻を一気に読破することになりました。
別メディアで展開すること、そこにはいくつかの角度から考えられる意義が複数あると思いますが、自分には、『ベルセルク』そのものと出合わせてくれた劇場版は、それだけで意味のあるものとなりました。

お話は、最初は劇場版1本のものを、3本に分けて製作することになったという経緯のためか、「え?ここで終わりすか?」という部分で終了しています。ただ、区切るエピソードとしては非常に重要な部分ではあるため、もう少し勿体つけた演出を加えたなら、初見でも「え?」となりにくかったかもしれない、と、原作を読んだ今は感じています。また、時間に制限がある中、かなり効率よくエピソードを詰め込めてあると感じました。
作画はCGと手描きアニメーションを組み合わせるという手法を使い、その境目があまりないように努力を重ねている、という印象でした。甲冑などの描写はCGなくしてはここまで表現出来ないだろうと思います。
気になったのは、アクション部分。リアルを追求し、モーションキャプチャーを使っている部分が多いと思うのですが、アニメならではの誇張された表現、カッコイイと見ていてしびれるような表現という部分で、やや物足りなさを感じました。リアルと虚構、どこを目指すか難しい問題だと思いますし、観る側の好みの問題でもあると思いますけれど。

BDでコメンタリーやメイキングなども見ながら、また楽しみたいと思います。気になったことがあれば、レビューに追記するつもりです。
劇場版第2弾、第3弾も非常に期待しています。
しなもん
しなもん
ストーリー
3.0
作画
4.5
キャラクター
5.0
音楽
5.0
オリジナリティ
4.5
演出
4.0
声優
5.0
5.0
満足度 4.0
いいね(4) 2012-05-31 15:06:16

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