YOU44さんの評価レビュー

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イレイナの「悟り」感

観賞手段:テレビ
「旅の魔女が綴る、別れの物語ー
ところでその美しい魔女とは誰でしょう?
そう、私です―」(CMより)
イレイナのちょっと生意気で素っ気ない所と
醒めた「悟り」感がいい。
第8話ではショートカットも見れる。
(最終話でも)
第9話は上質のホラーになっている。
フラン先生の声は大好きな茅野愛衣だ

旅の話は好きだ。
『イージー・ライダー』のような
ロードムービー。
「木枯し紋次郎」のような放浪の旅も。
インドでは人生を四つに区切る。
学生期、家住期、林住期、遊行期(四住期)。
人生の最後は「遊行」。行き倒れの旅だ。
このアニメの特長は旅が「別れ」だということ

井上陽水の初期の名曲「チエちゃん」は
「誰にも『さよなら』言わないままで
誰にも見送られずに」旅に出る。
「何かを見つけても戻ってくるの?
それともどこかに住み着いたまま
帰ってこないつもりなの?」
「どうして君はだまって海を
渡っていったの?」
「ひとりで空へ、まぶしい空へ
消えてしまったの?」
そう問いかける

なぜ「別れ」が人の心を惹きつけるのか。
それは人間の、人生の本源的なもの
だからだろうと思う。悲しみも喜びも。
イレイナは誰に会っても
丁寧な言葉遣いだ。
それは何か深遠な風景を知っているよう。
魔女とはそういう存在なのだろう

「旅」と「魔女」。
2つの言葉を題名に持つ、成熟した物語
YOU44
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ストーリー
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作画
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キャラクター
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音楽
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オリジナリティ
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演出
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声優
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満足度 4.0
いいね(0) 2021-03-04 09:12:49

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