現実世界ではゲームのプログラマーだった主人公サトゥーが不意にゲームの世界と思われる異世界へと紛れ込み、思いがけず発動させたスキル(魔法)によって、モンスターの大群を倒した事により、急激なレベルアップを果たしチート級の力を得て異世界をめぐっていくというストーリー。
登場キャラクターには女性キャラが多く、昨今ありがちな異世界ハーレム作品といったところ。オリジナリティーのある部分としては、ゲームの世界という事で何か行動するたびに、称号だったりスキルを習得した事を示すテロップのようなものが表示される点が挙げられる。
ただそのテロップが非常に小さく、表示時間も一瞬なので録画して一時停止でもしない限りは読み取る事は不可能であり、演出部分には疑問が残る。
評価できる点としては声優陣の表現力が挙げられる。
特に主人公のサトゥーは現実世界に居た時に比べ、ゲームの世界に居る時では少し若返っているのだが、主人公役の堀江瞬さんはその違いを見事に演じ分けており、作中においては声優陣の演技力の高さを感じる事ができる。
総評すると、ストーリーの独自性や演出には疑問点があるが、元々異世界転生作品が好きな方や、個々の声優を目当てに視聴するというのであれば十分楽しめる作品となっているといえよう。