あにめい太さんの評価レビュー
»一覧へ難しい文学原作をよく仕上げていた
観賞手段:テレビ同名小説を原作とした野球アニメ。 とはいえ、野球で甲子園目指す!とかいうスポーツものではなく、あくまで野球をテーマとした文学作品のアニメ化と見たほうがいい。 原作は未読だが、そこそこ長い長編小説である。 当然ながら、各エピソードもゆっくりとしか進まない。登場人物の心理描写の細やかな動きに重点が置かれる。 こういうのはアニメは苦手だ。モノローグ以外にやりようがない。 しかし、本作はモノローグを最低限に抑え、ストーリーをつなぐというよりは、登場人物の心理変化をゆっくりと描くことに成功していたと思う。 毎回、大きなクライマックスがないので、飽きてしまう人もいるだろう。 でも、こうした文学作品のアニメ化チャレンジは「ノイタミナ」ならでは。 そういう点で、大いに評価できる作品であると思う。 作画のゼロジー、音楽のanderlust、ともに素晴らしい仕事だった。 観る人を選ぶ作品だとは思うが、良質のアニメだと思う。
- ストーリー
- 4.0
- 作画
- 5.0
- キャラクター
- 4.0
- 音楽
- 4.0
- オリジナリティ
- 4.5
- 演出
- 4.5
- 声優
- 4.5
- 歌
- 5.0