アニメライターが選ぶ、2022年冬アニメ注目の5作品を紹介！【アニメコラム】

2022年01月02日 12:000

2022冬アニメ

アニメコラム

企画記事

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2022年冬スタートのアニメは、アキバ総研調べで50本。その中から注目の5作品を紹介します。FOD（フジテレビオンデマンド）で全話先行配信中の「平家物語」、宇宙が舞台のオリジナルアニメ「地球外少年少女」、TVドラマ化もされた「ハコヅメ～交番女子の逆襲～」、女子中が舞台の青春コミック原作の「明日ちゃんのセーラー服」、Twitterでも人気の「あたしゃ川尻こだまだよ～デンジャラスライフハッカーのただれた生活～」をラインアップしました。

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平家物語

小説家・古川日出男が現代語訳した「平家物語」を原作に、オリジナルキャラクターの琵琶法師の娘・びわを主人公とした時代劇。びわは片目をつぶると相手の未来が見え、平家の滅亡を予見しているという設定が興味深く、見るという行為によって、びわと視聴者は自然と繋がっていく。第2弾PVは特徴的な形をしたびわの目のアップから始まり、動乱の時代を生きた人々の目の連なりが鮮やかな仕上がりだ。
監督は山田尚子、脚本は吉田玲子。京アニで「けいおん！」、「リズと青い鳥」を手がけたコンビが、アニメ制作会社・サイエンスSARUで作品を手がけることも話題に。なお2022年初夏には古川日出男の小説「平家物語犬王の巻」を湯浅政明監督がアニメ化した映画「犬王」の公開も控えている。

地球外少年少女

誰もが宇宙に行ける時代になった2045年を舞台に、日本製の商業宇宙ステーション「あんしん」に取り残された中学生が自力で脱出しようとするオリジナルアニメ。磯光雄監督による15年ぶりの新作で、前作「電脳コイル」ではARを日常生活に落とし込んだ描写が注目を集めたが、今回はAIや宇宙が題材。公式サイトでは登場人物たちが扱うドローンや、世界観なども紹介されており、どのような未来が描かれるのか期待が高まる。
Netflixにて全6話を配信し、映画館では前後編に分けて上映。入場者特典は、磯光雄監督、キャラクターデザインの吉田健一、メインアニメーターの井上俊之によるミニ色紙と複製原画をランダム配布するという異様な豪華さなので、配信を見て映画館にも向かうしかない。

ハコヅメ～交番女子の逆襲～

「モーニング」連載の警察マンガが原作。公務員試験を片っ端から受けたものの警察官しか受からなかった新人の川合麻依のもとに、元刑事課のエース・藤聖子が指導員として異動してきたことから始まるお仕事コメディだ。警察ものだがアクションやサスペンスではなく、登場人物を仕事に悩むひとりの人間として描いているのがポイント。原作者が元警察官ということもあって、交番女子のリアルな日常を楽しめる。
監督は佐藤雄三、制作はマッドハウス。「闘牌伝説アカギ～闇に舞い降りた天才～」や「ONE OUTS -ワンナウツ-」など、人気原作を巧みに映像化してきたクリエイターとスタジオが担当する。副署長役をお笑い芸人のケンドーコバヤシが務めるなど、意外なキャスティングも見逃せない。

明日ちゃんのセーラー服

セーラー服が着たくて名門女子中の私立蠟梅学園に入学した明日小路（あけびこみち）。しかし学園の制服はすでにブレザーに変わっていて……。原作は「となりのヤングジャンプ」連載の青春ストーリー。第2弾PVではひとりだけセーラー服姿で学校に向かう心境や、セーラー服に憧れた理由が語られており、小路の、飛んだり跳ねたり踊ったりと、躍動感のある芝居に目を奪われる。
タイトルにあるセーラー服も細やかに描写されており、これを動かすのかと驚いてしまうほど。緑豊かな自然に囲まれた風景は美しく、目や口、足のクロースアップはなまめかしく、どちらも忘れられない印象を与える。監督は「アイドルマスター SideM」の黒木美幸、アニメーション制作はCloverWorksが行う。

あたしゃ川尻こだまだよ～デンジャラスライフハッカーのただれた生活～

マンガ家・川尻こだまの自堕落な日々を綴ったコミックエッセイをショートアニメ化。酒と油と塩と甘い物が大好きな作者が、欲望のままに好きな物を食べまくる攻めの姿勢が支持を集めている。食事をテーマにしたアニメはこれまで数多く作られてきたが、その中でももっとも不摂生なタイトルになることは間違いなさそうだ。
キャストは悠木碧が担当。「川尻こだま役とだいたい全部の役」と大雑把な配役が明かされており、主人公以外にどんなキャラクターを演じるのかも気になるところ。フジテレビの深夜バラエティ番組「EXITV(イグジッティービー)」で全24話をオンエア予定。番組内放送はズボラな人間にとって視聴難易度が高いが、配信サイト・FODでは12話までの先行独占配信を予定しており、1クール目を一気見できる。