【インタビュー】JUNNAならではの緊迫感。3rdシングル「コノユビトマレ」が、またまたすごい！

「ともだちと呼べる幸せ」は、地元の友だちを思い浮かべて書きました

── 2曲目の「ともだちと呼べる幸せ」は、やさしいピアノバラードです。JUNNAさんが作詞されてますね。

JUNNA　書きたいことはたくさんあったんですけど、「友情」をテーマに書きました。ただ、なかなかうまく書けなくて、プロデューサーさんと相談して作っていきました。難しかったんですけど、自分が伝えたいことを詰めることができたなって思います。

── 具体的な誰かを思い浮かべて書いたんですか？

JUNNA　地元の名古屋の友だちです。上京という人生のターニングポイントで、私のことを応援して背中を押してくれた友だちが、高校を卒業するんです。今度は私がみんなの背中を歌で押してあげられたらいいなと思って書きました。

── 名古屋のライブで披露したりするんですか？

JUNNA　友だちはライブを見に来てくれるんですけど、今回のセットリストには入ってないんです。みんなにいつか生の歌で届けたいなって思います。

── レコーディングでは、どんなふうに歌おうと思いましたか？

JUNNA　素直に気持ちを伝えたいなって思いました。「コノユビトマレ」はステージに立っている自分を想像して歌ったんですけど、この曲は友だちの隣で語っているみたいな雰囲気で歌えたらいいなと思って。飾らずに、今の自分の声で歌いました。

── アレンジは、河野伸さんです。ピアノがとてもやさしい音色なんですよね。

JUNNA　はい。レコーディング前にアレンジを仕上げていただいて、すごく素敵になっていたので、気持ちが乗せやすかったです。卒業の歌でもあるので、「ソラノスミカ」とリンクする部分があるんじゃないかなって思います。

── タイトルは歌詞にはない言葉ですが、どういう思いで付けたんですか？

JUNNA　いくつかアイデアを出したのですが、自分ではなかなか決めることができなくて、プロデューサーさんと決めました。このタイトルを見たとき、すごくいいなと思って。友だちって、人によってとらえ方が違うじゃないですか。私は狭く深くなんです。簡単に友だちって言えない分、とても大事な存在で、向こうもそう思っていてくれるというのは幸せだなと、このタイトルを見て思いました。

── 3曲目の「Sky」は、作詞が岩里祐穂さん、作曲・編曲が白戸さんという「Here」のコンビによるドラマティックな曲です。

JUNNA　「Here」とはまた違った雰囲気の曲で、難しい曲だなと思いました。「Here」は感情が一気に上がる曲だったので歌いやすかったんですけど、この曲は感情をどこで最大限に持っていったらいいのか、最初はイメージしづらくて。何度も歌いながら、掴んでいきました。

── サビ前の「そんな言葉だから」という部分の「だから」を、すごく強調して歌ってますよね。

JUNNA　レコーディングには岩里さんも白戸さんもいらっしゃって、「どこを一番強調するか、JUNNAちゃんが歌ってて気持ちいいところで決めていいよ」って任せてくださったんです。それで、自分がここだと思うところを強く歌おうって思って、より感情が乗せやすくなりました。

── 難しいと思いつつ、この曲も見事に歌いきったということですね。

JUNNA　でも、この曲はコーラスが大変で、「Here」のときの苦労を思い出しました。「Here」のコーラスは録り終わったときに「顔が死んでるよ」って言われたんですけど（笑）、「Sky」もかなり難しくて。それに加えて、「JUNNAらしさをコーラスでも出して」って言われたんです。コーラスで私らしさを出すって、どういうことなんだろう？ って思いながら、歌いました。ただ学校終わりにレコーディングをスタートしたので夜の10時を初めて超えてしまいました。

── 深夜のお仕事は、大丈夫なんですか？

JUNNA　18才を越えると法律的にもOKなんです。

── JUNNAさんにとっての初めての残業だったと（笑）。

JUNNA　そうですね（笑）。配信番組では10時を越したことがあったんですけど、レコーディングでは初でした。

── 今回も、すばらしい歌が詰まったシングルになりましたね。ライブツアーの成功とともにスタートした2019年です。最後に今年の抱負を聞かせていただけますか？

JUNNA　まず、ファンクラブ「じゅんな6くみ」の設立が決定したので、そこで今までやったことがなかったことに挑戦していきたいです。ファンクラブイベントの開催も決まったので、特別な内容にしたいと思っています。ライブが好き過ぎるので、ファンクラブ向けだけでなく、どんどんライブをやっていきたいですし、フェスやイベントにもたくさん参加できたらいいなと思います。

JUNNAプロフィール

2000年11月2日生まれ。愛知県出身。
2016年、TVアニメ「マクロスΔ」で、戦術音楽ユニット“ワルキューレ”のメンバー、美雲・ギンヌメールの歌を担当。「マクロス」シリーズ最年少歌姫となった。
2017年6月21日に、1stミニアルバム「Vai! Ya! Vai!」をリリースしてソロデビュー。2018年10月に、1stアルバム「17才が美しいなんて、誰が言った。」をリリース。12月から1月にかけて、全国5都市を巡る3rdライブツアー「JUNNA ROCK YOU TOUR 2018ー2019 ～18才の叫び～」を開催した。

CDデータ

■TVアニメ「賭ケグルイ××」オープニングテーマ「コノユビトマレ」

〈収録曲〉
01. コノユビトマレ
02. ともだちと呼べる幸せ
03. Sky
04. コノユビトマレ Instrumental
05. ともだちと呼べる幸せ Instrumental
06. Sky Instrumental


（取材・文／鈴木隆詩）