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ダンスナンバーを歌い続けてきて、最強の曲に挑戦しました
── やわらかい印象の2曲が過ぎると、がらりと雰囲気が変わって、ダンスナンバーが連続します。ここからアルバムの後半ですね。その皮切りが7曲目の「Ray Rule」。2ndシングル曲ですね。 石原 「Ray Rule」は一度聴くと忘れられなくなる曲でした。言葉がものすごく詰まっていて、それがクセになるんです。ダンスを踊りたいという思いともうまく結びついて、大好きな曲です。みなさんにどんなふうに受け止められるか、不安はあったんですけど、むしろ今まで私のことを知らなかった方が、この曲で興味を持ってくださったというケースが多くて、何事も挑戦してみることは素晴らしいことだと教えられました。今も、この曲を歌うとすごくテンションが上がります。
── 力強さがありますよね。 石原 歌詞も、強い意思を持って、自分だけの道をまっすぐ突き進むという内容です。今は自信がなくて悩んでいるけど、自分を奮い立たせようと。
── 8曲目の「Untitled Puzzle」は、1stシングルのカップリング曲です。 石原 この曲も、未来に向かって信じた道を歩めという内容ですけど、1stシングルに収録されていたということもあって、より明るくポジティブな歌詞とサウンド感になっています。凜としていて、立ち向かう意思を最初から持っている主人公が描かれています。
── そして、9曲目がアルバムのリード曲でもある「Singularity Point」です。 石原 「Singularity Point」は特異点という意味の難しい言葉で、今の自分を打ち破れということを歌っています。今の自分を見つめて困惑する部分があっても、強く突き進んでいこうという歌詞で、「Ray Rule」や「Untitled Puzzle」と比べても、言葉尻がぐっと強くなっているんです。ボーカルも強さを前面に出しました。
── 7曲目から9曲目は、曲が進むごとに意思が強くなっていく感じですね。 石原 はい。
── この3曲はすべて、アレンジをElements Gardenの岩橋星実さんが手がけられてるので、サウンドに統一感があって、繋げて聴くとより気持ちが高揚します。 石原 すごくいい流れになりました最初に「Untitled Puzzle」を録ったときは、「こんなかっこいい曲を歌えるかな?」と思っていたのを、「大丈夫だよ」って勇気づけてくださって。「Ray Rule」のときは言葉が詰まっている歌詞に苦戦したんですけど、それを一緒に乗り越えて、そして一番強い「Singularity Point」がやってきたんですね。ですから、レコーディングにあたって岩橋さんから「今まで2曲歌ってきて、乗り越えてきたから、もっと先に行けますよ」と言っていただけたのが、本当に心強かったです。
── 10曲目は、1stシングルの「Blooming Flower」。この曲もダンスチューンではあるんですけど、曲調は明るいですよね。 石原 7曲目から9曲目の3曲に比べて、ポップ色が強いです。作曲は「Singularity Point」と同じ俊龍さんで、ここまで曲調が変わるのは面白いですよね。未来に向かうキラキラ感があって、この曲を聴くとデビュー当時のことがよみがえってくるんです。初心に返ってもっとがんばらなきゃなって、自分の背中を押してくれる曲です。
── ラストの「♮ Melody(ナチュラル メロディ)」はやさしい曲なので、9曲目から11曲目への橋渡し役も果たしているように思いました。 石原 そうなんです! ここの流れも好きなんです。「♮ Melody」はアルバムの最後にふさわしい、タイトル通りナチュラルな曲です。いつでも自然体で、ありのままの自分でいようという歌詞に合わせて、メロディもアレンジも飾りすぎず、心にスッと入ってくる曲になりました。歌うときも、力が入りすぎないように、リラックスすることを心がけました。
── アルバム中、もっとも日常感がある歌詞ですね。 石原 電車の窓から流れる景色を見つめたり、青空の浮かぶ飛行機を見上げたり。実は飛行機は、私が好きで、歌詞に織り込んでいただいたんです。
── 飛行機のどういうところが好きなんですか? 石原 そもそも旅行が好きなんですけど、飛行機は乗ったときと降りたときとでまったくの別世界に連れていってくれるところに夢を感じるんです。空を飛んでいる飛行機を見るだけで、旅行の思い出がよみがえってきて、「いいなあ」ってテンションが上がったりしますし、それから機内食も大好きです(笑)。
── 機内食って、飛行機の中で食べるからいいんでしょうね。 石原 絶対そうです。飛行機に乗りながら食べるからこそ、特別感があるんですよね。思い出すだけで、また乗りたいな、旅に出たいなって思います。