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「ワタシノセカイ」は、今まさに歌いたい曲でした
── 新曲「ワタシノセカイ」は、TVアニメ「風夏」のエンディングテーマですね。 中島 以前に「君のいる町」でヒロインを演じさせていただいたので、同じ瀬尾公治先生の作品に関わらせていただけたのは、すごくうれしかったです。「風夏」は主人公たちがバンドを組んで、音楽とラブストーリーの両方が入っている作品で、より共感できました。私自身はバンド経験がないんですけど、父が趣味でバンドをやっていて、ライブハウスに足を運んだりしていたので、「わかるなあ」って。
── 「ワタシノセカイ」は、青春を感じさせる、とても爽やかな曲です。 中島 音楽シーンがクールでかっこいいいっぽうで、人間関係のドラマでは、それぞれのキャラクターの気持ちの複雑さが描かれていて、瀬尾先生イズムを感じました。「ワタシノセカイ」はエンディングテーマなので、登場人物たちの感情を表現する曲になったと思います。でも、作品世界やオープニング曲にも通じる、ロックテイストが含まれているのも好きなところです。
── 復帰第1弾と考えた時、この曲の印象はいかがですか? 中島 等身大の、今の年齢だからこそ歌える曲がいいなと思っていたんですけど、「ワタシノセカイ」は歌ってみたら想像以上に瑞々しい曲でした。そんな曲を大人っぽく歌うことで、子供と大人の狭間にあるような雰囲気が出たように思います。
── 歌詞については、どう感じましたか? 中島 なにより、瀬尾先生自ら歌詞を書いてくださったのがうれしかったです。「風夏」の世界観を一番理解されている方なので、作品に合っているのはもちろん、復帰するにあたっての私の心境にもぴったり寄り添った歌詞になっていると思いました。まさに今歌いたい曲になっていました。
── レコーディングは久々だったのではないでしょうか? 中島 はい、本当に久しぶりでした。たまたまなんですけど、私が一番最初にレコーディングしたのと同じスタジオだったんです。部屋まで一緒だったので、あの頃の記憶がフラッシュバックして、大人になった自分を感じながら歌うことができました。でも、ロックテイストの曲を歌ったことはあまりなかったので、難しかったですね。
── ボーカルで意識したことはなんですか? 中島 語尾で力を抜かずに、言葉を強くぶつけるように歌うことです。初挑戦だったので、かなり燃えました。その歌い方をすることで、悩んでいたことを全部投げ捨てて、前に進んでいく潔さが出て、私自身の気持ちも引っ張られていったんです。復帰の曲がこの曲でよかったと思いました。
── ミュージックビデオも公開されています。とてもナチュラルな映像になっていました。 中島 衣装が初めてのパンツスタイルで、ちょっと攻めてみました(笑)。ジャケット撮影もそうだったんですけど、あまり作りこまず、いつも通りの私というイメージが強かったですね。野外のロケは、爽快感あふれる場所で、風を感じながら撮影できました。飾らない表情をたくさん撮っていただいて、お気に入りのMVになりました。
── 飾らない感じが、復帰第1作にふさわしかったのでしょうね。 中島 休んでいる間、「復帰した時はどういうふうに自分を表現すればいいんだろう?」って考えていたんですけど、結局シンプルに、「今はこういう感じです」というのを出していくのが正解だったんですよね。振り付けもなく、自由に動いたので、アクションにも私らしさが出たと思います。できあがりを見たら、「大丈夫、ちゃんと大人になってるぞ」と思えたので、よかったです。