2クールにわたってノイタミナで放映された本作品。プロダクションIG制作ということで期待していましたが、設定が近未来の警察ということで、下手すると、攻殻機動隊の二番煎じみたいになっちゃうんじゃないかと、若干の不安もありました。確かに、いろいろな設定など、攻殻を彷彿させる部分もありましたが、あそこまで遠い未来ではなく、比較的近未来という設定で、よりハードな雰囲気を醸し出していました。
初回から数回は、どちらかというとかなり暗くシリアスな場面が多く、このアニメ、大丈夫か~!?と思ってましたが、徐々にいろんな人間ドラマなどが見えてくると、単なる猟奇ものではないなという感じが。最初のクールだけでもかなり派手にやってたので、このまま終わるのかと思いきや、2クール目に突入。1人の殺人鬼を追いかける話が、終盤では、この世界を司るシビラシステムとの対決のようなかなり大きな話になってきて、なかなか壮大なストーリー感を楽しませてくれました。その中で成長していく、主人公の茜の姿もきっちり描けていました。しかも、最後までハードテイストを貫き通し、身内の被害も多く、ご都合主義のアニメとは一線を画する骨太な脚本なのがよかったです。
IG作品の中では、攻殻よりもむしろ好きかもしれません。