「マクロス超時空進宙式典」トークショー/式典レポート! 「マクロスF 劇場版」の話題も

2009年03月12日 20:300

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「マクロス超時空進宙式典」トークショー/式典レポート! 「マクロスF 劇場版」の話題もイベント「マクロス超時空進宙式典~ほんとに2009年になっちゃった…2.22(にゃんにゃんにゃん)だよデカルチャー!~」が22日(日)、秋葉原UDXのAKIBA_SQUAREで開催された。


「マクロス超時空進宙式典~ほんとに2009年になっちゃった…2.22(にゃんにゃんにゃん)だよデカルチャー!~」は、イベントタイトルに「ほんとに2009年になっちゃった…」とあるとおり、初代マクロス(「超時空要塞マクロス」)第1話の冒頭で描かれた「進宙式典」(※)をモチーフにした記念イベントである。
※SDF-1マクロスが宇宙へ飛び立つ進宙式典は劇中において、「2009年2月」に行われたと設定されている


イベント会場では、「超時空進宙式典」をはじめ、トークショー、カラオケ大会、マクロスF痛車のラッピングチェンジ実演などさまざまな企画が行われたが、本記事ではステージで行われたトークショーの様子をご紹介!
「マクロスF 劇場版」(2009年秋公開予定)仕様! 「マクロスF」の2代目公式痛車が登場
「マクロス超時空進宙式典」展示物レポート! 「マクロスF」一番くじの景品やDX超合金「マクロス・クォーター」など

メインとなるステージイベントは2部構成で、第1部ではトークショー「『超時空要塞マクロス』誕生秘話!」、「どーなる?! 『マクロスF』劇場版」が、第2部では当時の進宙式を再現したイベント「超時空進宙式典」が行なわれた。会場には、2月7日(土)から秋葉原周辺の協力店で実施されていた「スタンプラリー」に参加し、高倍率となった抽選から選ばれた幸運なマクロスファンが集まった。

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入場待機列と会場内の様子

・「超時空トークショー」

Aパート:「『超時空要塞マクロス』誕生秘話!」
【出演者:河森正治氏(バルキリーデザイン)、美樹本晴彦氏(キャラクターデザイン)、宮武一貴氏(メカデザイン)】

「超時空トークショー」は2パートにわかれており、まずは『超時空要塞マクロス』に携わった河森氏、美樹本氏、宮武氏によるプレミア対談が実現した。『マクロス』誕生から25年以上を経た現在から、当時の制作状況などを中心に話が進められた。

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左から河森氏、美樹本氏、宮武氏

Bパート:「どーなる?!『マクロスF』劇場版」
【出演者:中村悠一(早乙女アルト役)×遠藤綾(シェリル・ノーム役)×中島愛(ランカ・リー役)×河森正治(「マクロスF」総監督)】

最新作であり、映画化も決定した『マクロスF』の今後について、アルト役の中村さん、シェリル役の遠藤さん、ランカ役の中島さんと河森総監督による対談が行われた。

TVシリーズ『マクロスF』を振り返っての感想は、「アルトがフラフラするたびにアフレコ現場で女性陣から責められた」(中村さん)、「シェリルは最初、強い女の子だと思っていたが実は今までやった役の仲では一番弱い(繊細な)女の子だった」(遠藤さん)、「オーディションを受けてから武道館でのライブまで、とにかく毎日がすごく早かった。ずっと私の軸として心に残る作品です」(中島さん)など。河森総監督は、「自分は一度やったことはやらない主義だが、今回、超時空要塞マクロスのテイストを取り入れ25年たってスタッフもキャストも変わったこともあり、新鮮でやっていてすごく楽しかった」と語った。

そして大注目の『マクロスF 劇場版』に関するトークが展開された。キャストの3人が「劇場版」があると聞いたのはTVのアフレコの終盤近くになってからだという。劇場版製作の一報を聞いての感想は、「劇場版でいろいろ決着つくと思ってますから(笑)」(中村さん)、「一視聴者としてスクリーンで見たいと思いました」(遠藤さん)、「アフレコの休憩中に河森さんとお話していたらぽろっと『劇場』という言葉を聞ききました(笑)劇場版では、もしかしたらもっと歌わせてもらえるかな、と楽しみです」(中島さん)というものであった。

キャストから河森総監督へ劇場版にむけての要望の直談判のコーナーでは、中島さん「みんなが幸せになれるENDを見たいです」と提案。遠藤さんは「偉そうで高飛車で、でも可愛いシェリルを見たい」とし、中村さんは、「男の子視点で言わせてもらって、そろそろVF-28とかでてもいいんじゃないかと・・・」とメカ的な視点での要望を伝えた。すると、「意外なものに乗るかもね」という河森総監督からの意味深な返しも。

そして「マクロスF 劇場版」PVが本邦初披露に。中村さん、遠藤さん、中島さんがその場でセリフを読むという生アフレコを行なうというファンにはたまらない展開もあり、初公開映像と生アルト、シェリル、ランカのセリフに来場者からは大きな歓声が沸き起こった。あわせて劇場版のための新曲、ランカ・リーの「そうだよ」も初披露された。ちなみにPVは、TV版にはなかった新しいセリフ群が重なり、劇場版のスケールを想起させるものだった。また、数日前に誕生日を迎えた、遠藤さん(2/17)・河森総監督(2/20)・中村さん(2/20)に対するサプライズも。3人には、中島さんから花束とプレゼントされ、会場全員で祝福した。

最後は、河森総監督からの「今日きてくれた方の中にも、きっと50年後の2059年を体験する方も大勢いらっしゃると思います。その時に「マクロスF(フロンティア)」の時がやってきたな、シェリルやランカのライブがあった日だな、と思ってもらえるような作品を作りたいと思っています」という力強い言葉で締められた。

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羽佐間道夫さんと鈴木勝美さん 熱気バサラの如く、「突撃ラブハート」を熱唱した神奈延年さん

・「超時空進宙式典」
【出演者:羽佐間道夫(ブルーノ・J・グローバル艦長役)、鈴木勝美(柿崎速雄役)、神奈延年(熱気バサラ役)、中島愛(ランカ・リー役)】

会場全体を進宙式典会場に見立てた本日のメインイベント「超時空進宙式典」がついにスタート。まずはTVシリーズ『超時空要塞マクロス』の第1話から、マクロス艦の様子や戦闘機によるアクロバット飛行などがスクリーンに映し出される。艦長挨拶では、グローバル艦長役の声優・羽佐間道夫氏が、VF-1バルキリーの説明では、柿崎速雄伍長役の鈴木勝美氏が、それぞれ生アフレコを行った。

その後、マクロスが暴走し、主砲を発射する映像が流れると同時に会場にも照明が点滅する演出。さらに「ブービートラップが発動した」というグローバルのセリフと共に、マクロスには全艦第1級戦闘配置が取られ、発進に向けての準備を開始。会場でもムービングライトとサイレンが鳴り響いた。

いよいよ発進。ゆっくりと飛び立つマクロス艦の映像が映し出されると、会場でも勢いよくCO2が発射された。ここで流れてきたのが、主題歌「マクロス」。会場の全員でマクロスを斉唱し、まるで進宙式典の現場にいるような臨場感の中でセレモニーは終了した。

引き続き、ミニライブコーナーへ。『マクロス7』からは、熱気バサラ役の神奈延年さんが「突撃ラブハート」をアコースティックバージョンで披露した。

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ランカ・リー役の中島愛さんもミニライブを行った
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最新作『マクロスF』からは、ランカ・リー役の中島愛さんが登場。「星間飛行」「私の彼はパイロット」「天使の絵の具」「愛・おぼえていますか」を歌い上げた。 

進宙式典のクライマックスでは、第1部、第2部の出演者が勢揃い。ファンへ向けて、感謝と今後のマクロスについての想いを語った。そしてイベントの最後に「進宙の儀式」。河森氏の「ヤックデカルチャー」の掛け声と共に、主演者が一斉にマクロス型の風船を客席側に飛ばすというパフォーマンスで式典は締めくくられた。

25年以上の時を経て、ついに現実のものとなった『超時空要塞マクロス』の 進宙式典。制作中の『マクロスF 劇場版』も含め、今後も広がり続けるであろうマクロスワールドに"夢"を持てるイベントであった。

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最後は出演者全員で「ヤックデカルチャー」!

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