【TCGレビュー】名作「大貝獣物語 ザ・ミラクル オブ ザ・ゾーン」が+αで堂々復刻!今遊んでも色褪せない骨太TCGを徹底紹介!

2024年01月09日 17:000

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「貝獣物語」、または「大貝獣物語」というゲームをご存知だろうか?

「貝獣物語」は1988年にナムコ(現 バンダイナムコエンターテインメント)から発売されたファミリーコンピュータ用ソフト、続編である「大貝獣物語」は1994年にハドソンから発売されたスーパーファミコン用ソフトということで、どちらも30代~40代のゲーム好きには懐かしいタイトルのはずだ。

 

今回は、「大貝獣物語」をモチーフとして当時発売されていたTCG(トレーディングカードゲーム)「大貝獣物語 THE MIRACLE OF THE ZONE」(以下「MOZ」)の復刻版、「大貝獣物語 ザ・ミラクル オブ ザ・ゾーン グリフワール編 ストラクチャーBOX」をご紹介!

 

「貝獣物語」シリーズのファンはもちろん、TCG上級者にもぜひ一度遊んでもらいたい、骨太な戦略が魅力のTCGタイトルだ。

  

そもそも「MOZ」とは?

 

「MOZ」は、今から約25年前の1998年に、天田印刷加工株式会社(現:エンスカイ)から発売されたTCGだ。同名のゲームボーイソフトや、「コミックボンボン」で連載されていたコミック版である「召喚王レクス」などメディア展開もされていたため、そちらで知っているという人もいるかもしれない。

 

1998年といえば、まだまだ日本においてはTCGの黎明期だった。世界初のTCGである「マジック:ザ・ギャザリング」の輸入販売が行われたのが1994年、国産TCGとしては1996年に「ポケモンカードゲーム」が、1999年に「遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ」が発売されたということを考えると、これから日本のTCG業界が盛り上がりを見せていくという時期に展開されていたということがわかるはず。

                                                                                       

ちなみに筆者は当時中学生で、「モンスターコレクションTCG」にハマッていた。「MOZ」は存在こそ知っていたものの、中学生の財力では複数のTCGにお小遣いを割くことはできず……という感じだった。

  

「MOZ」はその後、後継作である「ミラクルVマスター」としてリニューアルされ、2002年まで商品展開されていた。そんな約5年にわたって展開されていた「MOZ」シリーズの第1 弾である「グリフワール編」のカードを収録したのが、今回復刻された「大貝獣物語 ザ・ミラクル オブ ザ・ゾーン グリフワール編 ストラクチャーBOX」だ。

  

セット内容をご紹介!

 

 

 

こちらがBOXの外観。専用のストレイジボックスに封入されている

  

 

 

内容物の一覧と、セット一式

 

本BOXの内容だが、過去に発売されたグリフワール編のカードから209枚が選出されているほか、今回の復刻に合わせて新規カードも5枚追加され、計214枚のカードが封入されている。

 

本作は55枚(召喚師カード5枚+召喚獣などのカード50枚)で1デッキとなるため、BOXひとつで複数のデッキを組むことも可能だ。BOXひとつでドラフト戦を楽しむもよし、BOXを2つ用意して理想のデッキ同士で対戦するもよし、今回の復刻版だけでも幅広い遊びが楽しめる。

 

そのほか、コンボを一覧化したカード、専用のプレイマット、カード保護のための専用スリーブ、ルールブックとコミックの小冊子がそれぞれ1冊ずつ入っている。

 

 

プレイマットは特別製で、この1枚で対戦相手の分もカバーできる。ポリエステル製で肌触りもいい

  

カード相性とコンボが明暗を分ける、かなり骨太なプレイ感

 

今回本製品をレビューするにあたり、実際に触ってみて真っ先に感じたのは、同時期にリリースされていたTCGに比べてシンプルながらも、かなり独自路線のルールを採用しているという点だ。

 

自分の召喚師カード1枚に対して3枚の召喚獣カードと、ヘルプカードとスペシャルカードをそれぞれ1枚ずつで最大6枚の組み合わせを作り、カードパワーの合計値で競うというのがルールの基本だが、カードの特殊効果でパワーを増加させたり、相手の特殊効果を無効化したりと、相手の出方をうかがいながらカードをプレイしていく駆け引きがたまらなくおもしろい。

 

  

  

また、対戦の結果によって増減する勝利ポイントを対戦ごとに加算していき、先に50ポイント取ったほうが勝ちというのも、なかなかほかのTCGには見られない勝利条件だ。さらに、カードの組み合わせによっては勝利ポイントに倍率のかかる「コンボ」という概念もあるので、まるでトランプのポーカーや麻雀のように手札から役を構築していくという楽しみもある。

 

ただ、若干デッキ構築ルールやゲームの流れが複雑で、一度では覚えられないポイントも多い。その場合は同梱されている小冊子「ゲームの手引き」を参照するか、小冊子が小さくて読みづらければ、プレミアムバンダイの商品紹介ページで同内容のデジタル版マニュアルが配布されているので、そちらを参照するといいだろう。

 

 

 

筆者のお気に入りの召喚師カードは、この「バブ」だ。バブは原作である「大貝獣物語」にも登場する大地の貝の勇者だが、レベル2の召喚師のためデッキに組み込みやすく、召喚できる召喚獣の属性も「大地・貝」と使いやすくコンボも狙いやすい。何より、専用のヘルプカードである「ブーメラン」を配置した際に非常に強力になるため、なるべくセットで運用したくなる。

 

そのほかにも、特定のカードをブロックする能力や、相手の召喚属性を限定する能力、ホール(墓場)へ行ったカードを復活させるためのカードなどもあり、このストラクチャーBOXだけでも多種多様なデッキ構築が楽しめる。1998年当時からここまで遊びの幅の広いTCGが展開されていたということに素直に驚かされた。

 

そして、今回の目玉は何と言っても復刻に合わせて追加された新規カードだ。特にヘルプカード、スペシャルカードは、当時の必須級カードのカウンターにもなり得る強力な特殊効果を持っているため、過去に「MOZ」を遊んだことのあるプレイヤーでもひと味違った戦略を練ることができるはずだ。

 

 

 

今だからこそ、初心者からベテランまで新鮮に楽しめる

 

2022~2023年は新作TCGが多数リリースされたり、長寿のTCGが15周年や30周年を迎えさらなる展開を見せたりと、ますます活気づいてきているTCG界隈だが、このタイミングで25年前の名作TCGが復刻され改めて遊ぶことができたというのは非常に嬉しいことだ。

 

さまざまな魅力を持つTCGタイトルがあふれている今だからこそ新鮮に感じる要素も多く、まだTCGにあまり触れたことのない初心者プレイヤーはもちろん、何十年とTCGを遊んできたベテランでもうならされるようなポイントもふんだんに用意されているため、百戦錬磨のプレイヤーにもチャレンジしてもらいたいタイトルだと感じられた。

 

今回のストラクチャーBOXだけでひと揃いのカードが揃っているため、カードの封入率などを気にすることなくデッキ構築を楽しめるのも嬉しい。一緒にプレイしてくれる友人がいるなら、ああだこうだと言いながら特殊効果の組み合わせやコンボを考えていくのも楽しみのひとつになるだろう。

  

なお現在、「大貝獣物語 ザ・ミラクル オブ ザ・ゾーン グリフワール編 ストラクチャーBOX」のカードに組み込んで、さらにデッキ構築の幅を広げることができる復刻第2弾「大貝獣物語 ザ・ミラクル オブ ザ・ゾーン グリフワール編 スペシャルブースターBOX」も予約受付している(2024年2月4日まで)。

現在、「ストラクチャーBOX」の販売は終了しているが、「スペシャルブースターBOX」単体でも遊ぶことは可能だ。コミック版「召喚王レクス」のキャラクターを中心にカード収録されているため、「MOZ」の世界観もグンと広がる。こちらもぜひあわせてチェックしてもらいたい。

また、「大貝獣物語 ザ・ミラクル オブ ザ・ゾーン グリフワール編 スペシャルブースターBOX」購入者の中から抽選で10名様に「大貝獣物語 ザ・ミラクル オブ ザ・ゾーン グリフワール編 ストラクチャーBOX」が当たるキャンペーンも行われているので、買いそびれてしまった!という方は、このラストチャンスに挑戦してみてはいかがだろうか。

 

 

【商品情報】

■大貝獣物語 ザ・ミラクル オブ ザ・ゾーン グリフワール編 スペシャルブースターBOX

・メーカー;バンダイ

・販売価格:11,000円(税込)

・予約受付終了::2024年2月4日 23時

・お届け日:2024年5月発送予定

 

「大貝獣物語 ザ・ミラクル オブ ザ・ゾーン」のBOX商品第2弾がついに登場!! グリフワール編のカードから152枚を収録! 新規カードも複数枚収録しています!

 

さらに本商品にはキラカードを複数枚収録! 「悪魔の所業」もキラカードとして収録されています!

 

<セット内容>

・カード152枚

・コンボカード1枚

・配置説明カード1枚

・世界観カード1枚

・ゲームの手引き2枚

・ストレイジボックス1個

 

<製品素材>

ストレイジボックス:PP

 

<対象年齢>

15歳以上

 

<サイズ>

・カード:63mm×88mm

・ゲームの手引き:419mm×296mm

・ストレイジボックス:168mm×77mm×106mm

 

<生産エリア>

・日本

 

<注記>

※商品仕様は予告なく変更になる場合があります。

※掲載しているデザイン、商品画像は開発中のもののため、実際の商品とは異なる場合がございます。

※商品仕様や発送日は予告なく変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。

※準備数に達し次第、ご注文の受付を終了致します。多数のご要望をいただいた場合、準備数を調整して再度販売することがございます。あらかじめご了承ください。

※海外の一部地域で販売する場合がございます。

※本商品収録のカードと過去のカードは同一のデザインではございません。

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