笠希々さんの評価レビュー

２０１１年夏。
それはアニメ界にとって駄作続きのシーズンだった。
いつか天魔の黒ウサギ、R-15、BLOOD-C、神様のメモ帳・・・
誰が見ても「面白くない」と感じる作品が多い中、
本作品は名作と呼べる出来栄えになっている

基本的なストーリーは子育て。
主人公は３０歳のサラリーマンで、祖父の葬式に行ったら隠し子である
「りん」と出会う。
彼は親戚中で押し付け合い、ついには施設に入れるという意見が出た所で彼女を預かる決意をするという感じだ

兎にも角にもヒロインである「りん」ちゃんがかわいすぎる。
若干だらしない主人公の大吉を子供ながらに叱ったり、怒ったり、
しっかりとした性格で、生活に慣れてくると朝ごはんまで作ってくれる。
だが、そんな彼女も母親に置いていかれ、父親もなくなり
不安な状況の中で主人公を唯一頼り、不安でおねしょをし夜中に泣く、
だが、主人公を主人公を頼り、成長していくさまは本当に可愛らしい。

また主人公である大吉もかっこいい。
彼は懸命に彼女に接する、結婚もしたことない、彼女もいない子供もいない。そんな中で突然始まった子育てに戸惑い奮闘するが、
彼は自分の道をしっかりと決め、男らしい覚悟で
「りん」を育てる。

そんな二人が本当に愛おしく、癒され、笑い、涙する。
登場人物が笑えば見ているこっちも笑顔になり、
登場人物が泣けば見ているこっちも涙する。

話としては何気ない日常と子育てと生活だ。
だが、何気ない生活の中での不安や幸せを噛み締めるように
描き、丁寧にキャラクターを作り込んでいる

１０話での「熱が出て看病する」、これだけのストーリーで
この「うさぎドロップ」という作品は泣けるんです。

あなたもこの作品で、癒され、笑い、涙しませんか？

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