ノンポリ視点で気楽に見る話 #gate_anime
観賞手段:テレビ
現代日本とファンタジー異世界のファーストコンタクト物と言えば、アニメでは既に「アウトブレイク・カンパニー」があるが、こと自衛隊が中心になる作品と言うところが本作のポイント。原作者が自衛官出身と言う事で、経験からくる考証が売りになるのだろうか。端からイメージするガチガチな軍人像ではなく、そこそこに趣味者色を含む片意地はらない人材達の集団として描かれている。
自衛隊とタイトルに有ることで、色々と政治色の強い批判意見がネット上に飛び交うが、少なくともアニメ版には政治劇とは言っても国家間の利権目当ての駆け引き程度で、政治思想的な部分はほぼ皆無であり、あまり目くじらを立てる様なモノではないと思う。
世界観的には実戦に通用する魔法使いが希少な為に、対人戦では本気を出した自衛隊に圧倒的な分があり、2度ほど一方的な戦闘があるが、そこは展開上やむを得ないところである。ただし、火竜クラスは自衛隊でも手を焼く巨大生物として描かれ、珍しく現有兵器が通用するファンタジー世界としながらもバランスに配慮している。
また自衛隊側ばかりではなく、ファンタジー世界側にとっても現代日本文化と接触する事で中世レベルの軍事帝国主義から一気に変化を余儀なくされる流れも見どころであり、政治的にも文化的にも影響が広がる流れは面白い。
ずば抜けて良い所があるかと言うとそこまででもないが、安定して楽しめる出来だったと思う。
1期目の物語はほぼ10話で完結し、11話12話が2期目への序章で終わると言う、いささか常道に無い構成になったことで賛否有ると思うが、そこは2期の流れを見て判断したい。
- ストーリー
- 4.0
- 作画
- 4.0
- キャラクター
- 4.5
- 音楽
- 4.0
- オリジナリティ
- 4.0
- 演出
- 4.0
- 声優
- 4.0
- 歌
- 4.0
満足度
4.0
いいね(0)
2015-09-22 01:26:20