まとめて見返す度に良さが分かる傑作。
観賞手段:テレビ、CS/BS/ケーブル、BD、試写会、動画サイト
世間では「まどマギ」の後追いと言われ続けてきたが、むしろテイスト的には「勇者王ガオガイガー」「仮面ライダークウガ」と言った、ひたすらに誰かの為に勇気を振り絞る勇者達のドラマであった。
また、勇者部の少女達の目線で描く事に終始徹底し、日常描写を丁寧に積み重ねた事が感情移入を生み、後の展開を知った上で見返すとまた新たな感慨が生まれる事を狙った構成は実に見事である。
終盤、少女達が知る事の無い部分に明確な答えはあえて示さなかったが、これも世界の趨勢よりも勇者部員達を描く事こそ重要と言うスタッフの意志である。
最終回放映直後は賛否両論の状況もあったが、重ねて見返せば理解できるモノも多分にあると思える。
また、音楽、主題歌共に作品に非常にマッチして大事なシーンを効果的に盛り上げている。
全編の作画も申し分なく、そして演ずる声優陣にとってもここまで追い込まれた芝居を要求された事は初めてではないかと思うが、良く応えていたと思う。
2014年の中でも特筆すべき傑作であった。
【追記】
完結記念イベント「満開祭り」、WEBラジオ「勇者部活動報告」最終回を経てひしひしと伝わるのは、キャスト陣が込めた想いの熱量の高さである。
また、中盤に出番が無いにもかかわらずエンディングテロップに樹役の黒沢ともよ嬢を載せ続けた様に、スタッフもまたキャラとキャストへの敬意の高さが感じられる。
単に過酷な展開があるからだけではなく、キャストとスタッフの注いだ作品への想いがあってこそ、我々は惹き込まれたんだなと再認識。
- ストーリー
- 5.0
- 作画
- 5.0
- キャラクター
- 5.0
- 音楽
- 5.0
- オリジナリティ
- 4.5
- 演出
- 5.0
- 声優
- 5.0
- 歌
- 5.0
満足度
5.0
いいね(0)
2015-06-04 07:02:36