虚淵、5年を経ての完成に感無量! 水島精二×虚淵玄オリジナルアニメ映画「楽園追放」、試写会レポート

2014年09月16日 15:280

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11月15日公開予定のアニメ映画「楽園追放 Expelled from Paradise」だが、9月11日に試写会が行われた。

 


「楽園追放 Expelled from Paradise」は、東映アニメーションとニトロプラスによる完全オリジナルのアニメ映画。監督は水島精二さん、脚本は虚淵玄さん、キャラクターデザインは斎藤将嗣さん、アニメーション制作はグラフィニカが担当する。

 

<ストーリー>
ナノハザードにより廃墟と化した地球。人類の多くは地上を捨て、データとなって電脳世界ディーヴァで暮らすようになっていた。西暦2400年、そのディーヴァが異変に晒されていた。地上世界からの謎のハッキング。ハッキングの主は、フロンティア・セッターと名乗った。ハッキングの狙いは何か。ディーヴァの捜査官アンジェラは、生身の体・マテリアルボディを身にまとい、地上世界へと降り立つ。地上調査員ディンゴと接触しようとするアンジェラを待ち受けていたのは、地上を跋扈するモンスター・サンドウォームの群れ。
アンジェラはそれを迎え撃つため。機動外骨格スーツ・アーハンを起動する。荒廃した地上のどこかに、フロンティア・セッターが潜んでいるはず。アンジェラとディンゴの、世界の謎に迫る旅が今、始まった。

 

 

9月11日に新宿バルト9で行われた試写会には、釘宮理恵さん、三木眞一郎さん、神谷浩史さん、ELISAさん、虚淵玄さん、水島精二さんといったキャスト/スタッフがゲスト参加。水島さんが観客に「楽しんで頂けましたか?」と質問すると、一斉に拍手が鳴り響いた。水島さんにとっても虚淵さんにとっても初のオリジナル劇場作品で、虚淵さんと初めてタッグを組んだ水島さんは「虚淵君と組めるのは、僕としては楽しい出来事だったので、僕らがゆっくりやっている間に先行して3Dアニメとか作られましたが、そういう3Dの新しい表現を含めて一緒にできたのは幸せだった」とコメント。虚淵さんも「企画の発端から実現まで本当に長い時間かかった思い入れの深い作品です」と感慨深い様子。また、虚淵さんの手がける作品には“人の死“が関わる作品が多いが、「俺だって人の死なない話を書くんだよ(笑)」と述べ、会場の笑いと歓声を誘った。


電脳世界ディーヴァにてシステム保安員を担当する三等官アンジェラ・バルザックを演じた釘宮さんは、我々とは少し違った価値観を持ったキャラクターについて「一番最初に出てくるシーンが精神年齢が高くて大人の成熟した女性で、私があんまりそうでもないものですから(笑)」と照れつつも、「大人の心をもっているけど、外見は少女という不思議な感覚で、四苦八苦しながらの収録でした」とアフレコ時の苦労を語った。アンジェラをサポートするディンゴを演じた三木さんは、「初めて台本を読ませて頂いたときから大好きでした」とキャラクターへの思いに加え、「ストーリーもすごい好きだったので、マイクの前に立てたことを本当に嬉しく思っておりました」とコメント。フロンティア・セッターを演じた神谷さんは、虚淵さん脚本に出演するのは本作が初で、「是非やってみたい!」と意気込みを感じていたという。しかし、虚淵さんの作品を見るたびにセリフが難しいとも感じていたそうで、「シナリオを見たらすごい喋っていることに驚いた」という。また、「毎日毎日シナリオを持ち歩いて、わからない単語があったら全部調べてアフレコに臨みました」とも。


試写のエンドロールで初披露になった主題歌「EONIAN-イオニアン-」についてELISAさんは、「始めは静かに始まるのですが、サビにかけて高揚したり、2番になったら音が変化していく」と説明。「歌詞もそうですが、自分の状況だったりとか照らし合わせながら自然と歌えた」とのことで、曲に自然と自分の感情が入っていった楽曲になっている。そして、観客へのプレゼントとして「EONIAN-イオニアン-」の生歌を披露。釘宮さんが「素敵過ぎてちょっと涙が出た」と感想を述べると、水島さんも「作品と密接な関係をもたせようと思って作った曲なので素晴らしい曲になって嬉しいです」と感慨深げな様子。ELISAさんは「皆さんに注目されている作品に関われていることが本当に嬉しいし、その曲を今聞いて頂けたことに感動してしまって、私も泣きそうになりました」と感謝の気持ちを贈った。


締めのあいさつでは、虚淵さんは、企画書提出から完成まで5年が経過したことについて、「最初の企画書出した段階でまだ『まどか☆マギカ』が無かったと思うと、出来上がるまでの間に自分の人生は、激動の移り変わりを体験しました」「今までの思い出が全部押し寄せる気分でやっとここに辿りつけて本当に幸せです。この場に立ち会ってくれた皆さんにも感謝の言葉もありません。有難うございました。」と感無量の様子。神谷さんは、「フロンティア・セッター、アンジェラ、ディンゴ、誰かの視点で見たとしたら次は別な視点でこの物語をみると、また全然違う答えが導き出されると思うのではないかと思います」と語り、「3回は楽しめる作品だと思う。ぜひ皆さん劇場に足を運んでくださると嬉しいです」と11月15日の上映に向け、意気込んだ。三木さんは「今日は客観的にご覧頂いたかと思います。なので、あと3回!それぞれに感情移入して頂いたあと、1回見るので合計4回ですね、併せて5回みて頂ければと思います!」「今日の思い出を興奮ともに閉まって頂いて、また新たに劇場で見て頂ければと思います」と、釘宮さんは「今日見て良かったよと思ったら、友達にも良かったよと言ってバンバン広めていってほしいです」とコメント。水島さんは「今日ご覧になって頂いたのはゼロ号で、この後さらにブラッシュアップし今度皆さんにご覧頂けるやつは完成版の形になります。今以上に伝わるものになると思いますので、ぜひ楽しみにして下さい」と上映を期待させてくれる言葉で締め括った。


画像一覧

関連作品

楽園追放 -Expelled From Paradise-

楽園追放 -Expelled From Paradise-

上映開始日: 2014年11月15日   制作会社: グラフィニカ
キャスト: 釘宮理恵、三木眞一郎、神谷浩史、林原めぐみ、高山みなみ、三石琴乃
(C) 東映アニメーション・ニトロプラス/楽園追放ソサエティ

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