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「冲方サミット大忘年会SP presented by WOWOW」が12月7日にBENOA銀座で開催された。
→林原めぐみ、「マルドゥック・スクランブル」について原作者・冲方丁とガチトーク! 12月7日の「冲方サミット大忘年会SP」で
特番「注目の作家 冲方丁の世界!」放送を記念して開催された本イベント。12月8日にWOWOWで一挙放送されるアニメ映画「マルドゥック・スクランブル」三部作でヒロイン・バロットを演じた林原めぐみさんをゲストに迎え、完結から1年を過ぎた今の心境を互いに語った。
第24回日本SF大賞を受賞したサイバーパンク小説のアニメ化であるが、冲方さんによると、「最初は本にしてもらえないぐらい、真っさらな状態から始まってる作品」とのこと。そのため、「自分の中でやりきった感があるので、何のためらいもなく、みなさんに観ていただける作品になった」と、満足気の様子。諸事情から一度は頓挫したこともあってか、冲方さんに直接ラブレターを送った林原さんも「原作ファンの方にとって"よくぞ、ここまで映像化してくれた"という仕上がりになったと思いますが、原作を知らない方にはショッキングで衝撃的かも? でも、それらは狙いでなく、3本通して観ることで、"生きる希望"というテーマに沿った真摯な作品になっていると思います!」と、熱い想いを打ち明けた。
これまでイベントやラジオ番組などを通じて交流のある2人だが、互いの印象について冲方さんは、「林原さんは啓示的なヒントを与えてくれる人。あまりにシンプルでクリアに答えをくれるので、職業柄、無意識に証明式みたいなものを組み立ててしまう。だから、とても疲れるんです(笑)」とコメント。一方、林原さんも、「作品の狂気染みた雰囲気が、ご本人から1ミリも感じ取ることができない。スマートで低姿勢に接してくれればくれるほど、信用できない人(笑)」と返すなど、原作者と声優の枠を超えた非常にオープンな(というか、ぶっちゃけ状態の)関係性が伺えた。
現在、冲方さんは「マルドゥック・スクランブル」の新作を構想中。現時点ではアニメ化は未定だが、林原さんは、「うれしい反面、いろいろ受け止めなければいけないことが待っていると思います。もはや、ファンの1人として楽しめない立場ですが、楽しみにしています!」と熱いエール。冲方さんも、「そういう林原さんのクリアな言葉が、今後の作品づくりのモチベーションになるし、ハッキリした方向性が見えてくる。…でも、そこにあまり依存しないよう頑張ります(笑)」と意気込んでいた。