週末のライブ・ビューイングの準備はOK？　ミュージカル「少女☆歌劇レヴュースタァライト -The LIVE-#2 Transition」見どころポイントを紹介！

2018年10月19日 15:090

声優

2.5次元

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ミュージカル「少女☆歌劇レヴュースタァライト -The LIVE-#2 Transition」が2018年10月13日（土）、天王洲銀河劇場で上演をスタートした。

「少女☆歌劇レヴュースタァライト」は、2018年7月より放送されたTVアニメと、再演を含めれば3度目の上演となる、ミュージカルを軸に展開する「二層展開式少女歌劇」だ。メインキャスト9名がアニメとミュージカルで同一なのが大きな特徴だ。

「少女☆歌劇レヴュースタァライト -The LIVE-#2 Transition」には、愛城華恋役の小山百代さん、神楽ひかり役の三森すずこさん、天堂真矢役の富田麻帆さん、星見純那役の佐藤日向さん、露崎まひる役の岩田陽葵さん、大場なな役の小泉萌香さん、西條クロディーヌ役の相羽あいなさん、石動双葉役の生田輝さん、花柳香子役の伊藤彩沙さん、八雲響子役の小林由佳さん、柳小春役の七木奏音さん、南風涼役の佃井皆美さん、穂波氷雨役の門山葉子さん、走駝紗羽役の椎名へきるさんらが出演した。

今回は、舞台前日に開催されたゲネプロと記者会見を取材したのだが、まだ公演期間が折り返したところであり、千秋楽のライブビューイングで初めて公演を見る人も多いはず。そこで具体的なネタバレはなるべく避けつつ、公演の見どころを中心に紹介していきたい。

アニメの先にある物語

2017年9月22日～24日に初演が上演された「少女☆歌劇レヴュースタァライト -The LIVE-#1」は、プロジェクトの原点として大きな位置を占めているが「#2」の位置付けについては、舞台のオープニングを飾るシーンを見ればわかるはずだ。ここでは、舞台のファンの人もTVアニメ「少女☆歌劇レヴュースタァライト」を第1話から第12話までをぜひ見届けてから舞台に臨んでほしいと書くに留めたい。事前会見での佐藤日向さんの「アニメを経て、アニメを背負い、アニメから飛び出して、今度は私たち自身が舞台の上でキラめきたいと思います」という意気込みは舞台からも確かに感じられた。

重要なのは、「#2」に登場する9人の舞台少女たちの関係性が「#1」とは明確に変化していることだ。特に、「#1」では華恋に対して冷たい態度をとっていたひかりの様子と演技は大きく変わっている。TVアニメ「少女☆歌劇レヴュースタァライト」の放送が終わってしまいスタァライトロスに悩んでいる人には、この舞台がひとつの救いになるかもしれない。

そして「#2」最大のトピックが、聖翔音楽学園のライバル校のひとつである青嵐総合芸術院所属の舞台少女たちの登場だ。小林由佳さん演じる八雲響子は青嵐の教師、柳小春（七木奏音さん）、南風涼（佃井皆美さん）、穂波氷雨（門山葉子さん）の3人は青嵐の超実力派舞台少女だ。

青嵐キャストに注目すると、小林由佳さんは女性アクロバットダンスカンパニーに所属するアクロバットダンスパフォーマーだ。これまでの舞台で圧倒される動きといえば天堂真矢役・富田麻帆さんの舞台役者ならではの完璧な身体コントロールが印象的だが、小林さんのアクロバット、アクションをベースにした殺陣は動きの系統がかなり違うのがとても面白い。小林さんが器械体操の技術を使って、一歩の歩幅でかかと落としを決めるような動きには思わず目を惹きつけられた。南風涼を演じる佃井皆美さんはジャパンアクションエンタープライズ所属で、「仮面ライダー鎧武」で湊耀子役を演じるとともに、仮面ライダーマリカのスーツアクターを務めている。舞台「#1」、そしてTVアニメ「少女☆歌劇レヴュースタァライト」で物語とキャラクターとしての深みを重ねてきた聖翔チームに対して、青嵐は動きやダンス、舞台上での説得力で対抗する意図を感じるキャスティングだ。

強力なライバルを迎える聖翔の側も、殺陣の面でさらなるレベルアップをしている。特に長物をフルスイングでぶん回す勢いと踏み込みのよさは迫力十分！　手元での武器の持ち替えなど、細かい動きのひとつひとつに鍛錬を感じるものだった。特に生田さんの殺陣は今回の見どころのひとつだ。TVアニメでは「舞台少女vs舞台少女」が中心に描かれたが、「#2」舞台では「#1」同様「コロス」と呼ばれる存在との戦いも描かれる。多数のキャストが入り乱れる乱戦には舞台ならではの華やかさがある。事前会見で富田さんは「この舞台は全キャストが女性ということで、女性だけの殺陣や歌やダンスがあったりと、目まぐるしい時間をお届けできるのではと思います」と語っていた。

TVアニメとのつながりを感じる舞台「#2」だが、椎名へきるさん演じる教師・走駝紗羽はアニメの登場人物とはまた違った存在だ。黒のドレスをまとって圧倒的な存在感を放つ椎名さんが叫ぶ「SHOW MUST GO ON!!」の声は、舞台に特別な力を与えている。走駝紗羽たち「先人」の存在が、第100回まで積み重ねてきた聖翔祭や、戯曲「スタァライト」にさらなる深みを与えてくれるはずだ。

2部では、青嵐の舞台少女3人も交えたライブステージが繰り広げられる。物語を踏まえた1部での歌唱の数々と、笑顔で華やかに歌い踊る2部のステージの表現の違いにも注目したい。舞台「少女☆歌劇レヴュースタァライト -The LIVE-#2 Transition」のチケットは全席完売しているが、10月21日の千秋楽夜公演ライブビューイングは劇場によっては残席がある。二層展開式少女歌劇ならではの舞台をぜひ見届けてほしい。
舞台に関する情報は公式サイトからご確認いただきたい。