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テレビアニメ『ハチミツとクローバー』が放送され、多くの視聴者がアニメの新たな可能性を感じたのは、2005年のこと。そこからスタートして歴史を刻んできたフジテレビ系深夜アニメ枠「ノイタミナ」が、今年10年の節目を迎える。これを記念し、3月21日、東京・お台場の「ノイタミナカフェ」にて「ノイタミナ ラインナップ発表会2014」が行われた。
発表会では『PSYCHO-PASS サイコパス』新プロジェクトの発表や、鬼才・伊藤計劃氏のSF小説『虐殺器官』『ハーモニー』の劇場化などが次々と発表された。
発表会の司会進行を務めたのは、「ノイタミナラジオ」のパーソナリティとしても活躍するニッポン放送アナウンサー・吉田尚記さん。吉田アナの軽快なトークに乗せて第一部で行われたのは、ノイタミナの歴史を振り返る「ノイタミナ10thヒストリーランキング」だ。
プレゼンテーターは『モノノ怪』の薬売りや『PSYCHO-PASS サイコパス』の槙島聖護、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』のゆきあつ(松雪集)などを演じ、ノイタミナ作品に深く関わってきた声優・櫻井孝宏さん。ニコニコ生放送の視聴者によるリアルタイム投票によって、過去の「ノイタミナ」作品を7つの部門でランキングした。"ミス・ノイタミナ"部門では『PSYCHO-PASS サイコパス』の常守朱、"キュンとした瞬間"部門では『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』の第10話でめんまがじんたんに「お嫁さんにしたいの好きでしょ」と話すシーンが1位に輝いた。
続く第二部では数々の新情報が明らかになったほか、4月放送開始の『ピンポン』、『龍ヶ嬢七々々の埋蔵金』の声優陣も登壇。
『ピンポン』から登場したのは星野裕(ペコ)役の片山福十郎さんと月本誠(スマイル)役の内山昂輝さん。オーディションでペコ役を掴んだ片山さんは『ピンポン』が声優デビュー作となる。「アフレコも完全に初めてで、新鮮なことばっかりだった」と片山さん。対する内山さんは吉田アナも「スマイルにとても似ている」と太鼓判を押すほどのはまり役だ。「こんなに欲しいと思った役はないかもしれない。これを逃したら、2014年中は後悔するだろうなと思った」(内山さん)と本人も熱い思いを語っていた。
今回待望のアニメ化となった『ピンポン』は、『四畳半神話大系』などで知られる湯浅政明氏が監督を務めることでも注目を集めている。
『龍ヶ嬢七々々の埋蔵金』からは、龍ヶ嬢七々々役の田辺留依さん、八真重譲役の小野友樹さんが登場。「七々々は10年前に殺されてしまった地縛霊の女の子。作中では冒険したり大好物のプリンを食べたり。いろいろな要素がぎゅっと詰まっている作品です」とアピールした。小野さんも「かわいい女の子はもちろん、宝探しや謎解き要素も楽しめる作品です」と語った。
また、2017年7月に渡辺信一郎監督と菅野よう子さんがタッグを組んで制作する『残響のテロル』が放送開始することや、10月から『四月は君の嘘』が2クールに渡って放送されること、2015年1月から『冴えない彼女(ヒロイン)の育てかた』がアニメ化されることなども発表。それぞれの新作ムービーなども公開された。
そして、なんといっても注目を集めたのは『PSYCHO-PASS サイコパス』新プロジェクトの発表だ。7月からは以前放送されたものの新編集版が放送され、10月からは続編となる完全新作の第2期が開始。さらに今冬、完全新作の劇場版が公開されるというのだ。これには多くのノイタミナファンが驚き、また歓喜したに違いない。
『PSYCHO-PASS サイコパス』劇場版は今回から名付けられた「ノイタミナムービー」の第1弾と銘打って制作されるが、第2弾も既に企画進行中だという。
それが、若くしてこの世を去った鬼才・伊藤計劃氏の『虐殺器官』『ハーモニー』の劇場アニメ化だ。この発表には司会の吉田アナも「知った時、鳥肌がたった」そう。公開は2015年となる。
数々の重大発表を行いファンや報道陣を驚かせた「ノイタミナ ラインナップ発表会2014」。これからますます「ノイタミナ」から目が離せなくなりそうだ。
(取材・文/福島槙子)
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